大宮エリーが監督業から個展まで多才すぎる!プロフィールは?
大宮エリーが監督業から個展まで多才すぎる!ボーダーレスな活躍に「つまり何者?」
大宮エリーのプロフィールを見ると、作家・脚本家・映画監督・演出家・CMディレクター・CMプランナーとさまざまな肩書が並んでいます。多彩な分野で活躍中の大宮エリーですから、名前を知らない方でも、彼女の作品を見たら、「ああ、コレ!」というかもしれません。
テレビドラマならば、日本テレビの「連続ドラマ小説 木下部長とボク」や「三毛猫ホームズの推理」の脚本、テレビCMならば、長瀬智也が出演しているロッテの「トッポ」や、緒形拳らが出演したネスレの「ネスカフェゴールドブレンド」を担当していました。ミュージックビデオの演出作品としては、山崎まさよしの「ADDRESS」や、スピッツの「群青」、MISIAの「HOLIDAY」などがあります。
しかし大宮エリーの才能はそれらにとどまりません。驚くことに、映画や絵画にまで及んでいます。映画監督としてのデビュー作は、もともとスピッツのプロモーションビデオとして製作された「海でのはなし。」でした。2012年から始まった大宮エリーの個展も、趣向を変えながら今に至るまで継続中です。調べれば調べるほど、「つまり何者?」となってしまいます。
大宮エリーのプロフィールは?東大薬学部卒も薬剤師にならず電通へ
大宮エリーの本名は、大宮恵里子です。1975年11月21日、大阪に生まれました。大宮エリーが注目される理由の1つに、彼女の経歴があります。高校は桐蔭学園出身で、父親の病気を治したいという気持ちから理系を目指した大宮エリーは、苦手な数学が0点でも、残り3教科4科目でカバーできれば合格できるという理由で東大を受験。
1浪した後に、無事合格し、薬学部へと進学します。薬学部といえば薬剤師です。しかし、大宮エリーは、自分は薬剤師に「向いていない」と感じていました。事実、国家試験の実施日当日はリオのカーニバルが行われていると知った大宮エリーは、「自分だけ地球の裏側で踊っていたら面白い」と考え、ブラジルに行ってしまったとか。
結局、薬剤師にはならず、就職活動を行った大宮エリーですが、不採用が続く中、次第に広告代理店に興味を持つようになります。それが、最終的に、大手広告代理店である電通への入社につながりました。電通には7年間勤務し、2006年に独立しています。
大宮エリーが電通を辞めた理由!「生きるコント」が面白かった!
大宮エリーが電通を辞めた理由は「会社に向いてないんじゃない?」と言われたから?!
大宮エリーが退社した電通は、業界では泣く子も黙る大手広告代理店です。電通の社員として活躍することは、広告や映像の世界ではエリートコースといえます。「仕事は楽しかったし、会社も好きだった」と、語る大宮エリー。会社組織で働く以上は、多くの人と意思疎通しつつ、円滑に業務を遂行するにあたって、決めごとがあるのは当然です。
しかし、大宮エリーは、そうした決めごとが苦手でした。ホワイトボードに行き先を書く、経費を精算する、出張の手続きをする……会社組織では当たり前の「報告」「連絡」が煩わしかったといいます。上司から言われた「会社に向いてないんじゃない?」の一言が、大宮エリーが電通を退社する引き金となりました。
大宮エリー「生きるコント」が面白かった!やや斜めのおかしな行動力
大宮エリーの幅広すぎる活動から推察できるように、彼女の生き方は、世間一般からやや外れているようです。本人としては真面目に考えて行動したのに、振り返ってみればまるで人生がコントのよう……それは、大宮エリーの著書「生きるコント」にも描かれています。
たとえば、リオのカーニバル。薬剤師の国家試験をサボるために地球の反対側まで行ってしまうという行動力に加え、ブラジルでならば朝から晩まで黄色いビキニ姿で過ごせるのではないかと考えて実行し、さすがに現地のブラジル人も呆れたとか。「生きるコント」には両親のことも書かれていますが、大宮エリーに負けず劣らず強烈なキャラクターで、大宮エリーのやや斜めに転がる行動力の基礎を築いたのは、家庭環境ともいえそうです。
「一生懸命やっているのに、おかしいなあ?」と心当たりのある方は、大宮エリーの「生きるコント」をチェック!抱腹絶倒しながらも、大宮エリーの溢れるパワーをもらえるかもしれません。
大宮エリー展「tree, tree, tree」が代官山ヒルサイドテラスで開催!繊細さとタフさで今後の活躍にも期待高まる
大宮エリーは、TBSのバラエティ番組「好きか嫌いか言う時間 新春から超々々大激論SP」に出演した際、高い学歴から、「女で、東大で、もう結婚できないね」と差別的な言葉をかけられた経験があることを告白しました。普通ならば、「差別だ!」と怒りそうなものですが、当の大宮エリーは、「ですよね~」と言ってしまったとか。
どうやら、大宮エリーにとっては、「『女』で、『東大』で、『結婚できない』って、いいように取れないじゃん?」と、ある意味納得する部分もあった様子です。また、他人に対して反論したり、クレームを言ったりすることが大の苦手であるようです。
「生きるコント」に綴られているような破天荒なエピソードも数多くあるのに、やや意外ともいえるほどの繊細さも持ち合わせている大宮エリー。彼女の振り幅の広い才能の一端は、2017年1月17日から、代官山ヒルサイドテラスで開催されている「tree, tree, tree」と題した大宮エリーの個展でも見ることができます。
今回の個展で展示されているのは、青森・十和田の森に感動して制作した最新作「十和田の冬」をはじめ、「りんごの団らん」「まざーあーす」などです。また、大宮エリーの制作中の姿も、坂本龍一の音楽にのせて映像として初公開!大宮エリーが描き出した淡いながらもポップでポジティブな作品が、多くの人を楽しませています。