大森立嗣が映画の主人公をオーディション選出!父親・麿赤兒と弟・大森南朋は作品の常連俳優

大森立嗣が映画の主人公をオーディション選出!俳優のための実践的ワークショップも開催

大森立嗣が映画の主人公をオーディション選出!

映画監督であり俳優でもある大森立嗣(おおもりたつし)は、これまで、映画のキャスティングをオーディションで選ばない主義でした。それは、大森立嗣自身の脳内データベースに大勢の俳優がおり、脚本を描く時には適役の俳優が浮かび上がってくるのが常だったそうです。

しかし、10年以上温めてきた渾身の企画だという最新作では、主人公となる10代の少年役をオーディションで選ぶことにしました。それは、映画を作り始めた頃の初々しく、清々しい気持ちで映画を制作したいとの考えからでした。

2018年5月に行われたオーディション参加の条件は、中学生以上の12~16歳。プロアマ問わないとのことで、全くの新人か、あるいは芝居経験のある子役が選ばれるのか、オーディションの結果が楽しみです。新作映画の主人公となる少年の名前は「タロウ」で、一度も学校へ行ったことがないワケありの少年とか。今を生きる少年たちを描く大森立嗣監督の新作映画に期待が高まります。

大森立嗣のワークショップの内容は?「スクリーンで命を揺らす姿を見せてくれ!」

大森立嗣は、俳優のための実践的ワークショップを開催しています。映画は、脚本、美術、照明、音楽など多くの力が結集して完成するもの。その中でも、「映画が生きるも死ぬも俳優にかかっている」と語る大森立嗣は、俳優と共に映画を作り上げるという柔軟な考えを持ち、俳優の力をどこまでも重要視しているようです。

監督であり俳優でもある大森立嗣は、自身の経験から培ったものを伝えたいという思いから実践的ワークショップを開きます。そしてもう1つの願いが、一方的に教えるだけでなく新しい才能に出会うことです。大森立嗣のワークショップでは、彼の映画と同様、一般世間の常識的な道徳とは異なり、「過剰な向上心は心を歪める」「努力なんて大抵通用しない」といった過激な名言が炸裂します。

大森立嗣の「運をつかめ。そして心を揺らすんだ」「そしてスクリーンで命を揺らす姿を見せてくれ」との熱いメッセージは、俳優の心を強く揺らすことでしょう。

大森立嗣の父親・麿赤兒と弟・大森南朋は作品の常連俳優!結婚歴は?

大森立嗣の父親・麿赤兒と弟・大森南朋は作品の常連俳優!

大森立嗣の父親は、俳優の麿赤兒(まろあかじ)です。大森立嗣が映画「波」に俳優として出演した時、麿赤兒は「演技うめえじゃねえか」と褒めたと言います。また、大森立嗣の弟の大森南朋(おおもりなお)もよく知られている、正義の役も悪役も何でもできる名優です。

ドラマ「S-最後の警官」や「コウノドリ」では、正義感の強い頼れる上司を熱演した一方で、「アンフェア」や「BORDER」では究極の悪役を演じました。大森南朋の妻・小野ゆり子も女優で、最近では真野恵梨菜主演「彼氏をローンで買いました」に重要な役で出演しています。ちなみに、大森立嗣の問題作「ぼっちゃん」で主演を務めた水澤紳吾は、大森南朋が推薦したそうです。

面白いことに、麿赤兒と大森南朋は、大森立嗣監督作品の常連俳優でもあります。麿赤兒と大森南朋の2人がそろって出演した映画は「ゲルマニウムの夜」「まほろ駅前多田便利軒」「まほろ駅前狂騒曲」と3本もあり、大森南朋は「さよなら渓谷」にも重要な役で出演しました。大森立嗣監督から見て、役者としての麿赤兒と大森南朋は、信頼できる存在なのでしょう。

大森立嗣の結婚歴は?映画作りに目覚めたのは大学時代

大森立嗣は、駒澤大学文学部社会学科に在籍していた当時、映画サークル「8ミリ同好会」に所属し、映画作りの面白さに目覚めました。その後、次々に自主映画を制作し大学卒業後は俳優として芸能界入りします。2001年には、自らプロデュースし出演もした映画「波」で、ロッテルダム国際映画祭において最優秀アジア映画賞を受賞。

映画について聞かれると時間を忘れて語る大森立嗣ですが、結婚や妻についてはほとんど語りません。一度結婚し、助監督時代の2003年~2005年頃に離婚している大森立嗣は、その後に再婚しているので、結婚歴はバツイチということになります。

2005年に映画「ゲルマニウムの夜」で長編監督デビューした大森立嗣は、2013年の真木よう子主演映画「さよなら渓谷」でブルーリボン賞監督賞やモスクワ国際映画祭審査員特別賞を受賞しました。監督デビュー15年となった2018年には、俳優としても映画「菊とギロチン」で正力松太郎を熱演しています。しかし、本音は「監督のほうがいい」とのことです。

大森立嗣監督作品「日日是好日」は黒木華主演で樹木希林など豪華キャストが決定!

大森立嗣監督の映画「日日是好日」(にちにちこれこうじつ)が2018年10月13日に公開されます。「日日是好日」の原作は、森下典子のエッセイです。主人公の典子を演じるのは黒木華で、典子と一緒に茶道教室に通う従姉の美智子を多部未華子が演じます。2人が通う茶道教室の武田先生には樹木希林。

「日日是好日」のポスターが2枚公表されていますが、1枚目には、茶道教室の縁側に座る3人の女優の姿が。笑みを浮かべる黒木華の両側には、凛々しい表情の多部未華子と穏やかな表情の樹木希林が写っています。もう1枚のポスターは、樹木希林が黒木華に茶道の稽古をつけている場面です。黒木華も多部未華子も若手演技派女優だけに、樹木希林との共演が本当に楽しみでなりません。

その他のキャストは、典子の父が鶴見辰吾で、母を演じるのが鶴田真由。さらに、茶道教室に通う典子たちの後輩・ひとみ役に、本作が映画初出演で、高校時代に茶道部だったという乃木坂46の山下美月と、豪華なキャスティングになっています。
日ごろから「10年経っても人の記憶に残っている映画を作りたい」と語っている大森立嗣。

人の記憶に残るには「驚き」が必要で、その驚きとは、自分の持っている価値観を揺さぶる時に起こるものと力説します。「心を揺らす」「命を揺らす」などの表現が多い大森立嗣の新作映画「日日是好日」も、観る人の心を揺らす傑作になるに違いありません。大森立嗣は、人の価値観を揺らすために、これからも、一方向だけではないさまざまな視点で切り込みます。

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