「俺、つしま」の猫は人語をしゃべる!?猫漫画あるあるエピソード
「俺、つしま」の主人公は人語をしゃべる猫なのに超リアル!?
「俺、つしま」は、超リアルなビジュアルで、ふてぶてしいのにどこか愛嬌のある、猫つしまを主人公とした猫漫画です。近年、注目を集めている猫漫画ですが、本作でも、猫と飼い主の日常が描かれています。「俺、つしま」の一風変わったところは、元野良の飼い猫で主人公のつしまが、人語をしゃべるというところ。加えて、猫の描写がデフォルメされたイラストではなく、妙にリアルであるという点です。
キジトラの野良猫だったつしまは、ゴミ箱をあさっている時におじいちゃんと出会います。「ご飯を食べるか?」と誘われてついていったつしまは、美味しいごはんにつられ、おじいちゃんの元に通うように。ふてぶてしい風貌をしているつしまは、話す言葉もちょっと偉そう。
ハードボイルドな雰囲気も醸し出していたはずなのに、おじいちゃんに懐いていく姿を見ると、思わずニヤニヤしてしまいます。おじいちゃんの家には、年老いたズン姐さんや、臆病なちゃーなど、さまざまな猫が住んでおり、猫同士の会話や関係性、過去が見られるのも特徴です。
「俺、つしま」は猫飼い共感必至!猫あるあるエピソード
「俺、つしま」では、飼い主であるおじいちゃんと猫たちの関係や、猫同士の関係が描かれていますが、本作に登場するエピソードの数々が、猫あるあるとして、猫飼い読者の共感を呼んでいます。たとえば、ごはんの催促をする、人間の食べ物を奪う、やたらと見つめてくるというのは、猫を飼ったことのある方ならば誰でも経験があるのではないでしょうか。
ダメだと諭しても聞いてくれないのが猫というもの。言葉をしゃべれるつしまは、はっきりと「くそじじい」と悪態をつくので分かりやすいですが、「不満を持っている時はきっとこんなことを考えているのかも」と想像が膨らみます。あまり人に慣れないように見えますが、実はけっこう甘えん坊なつしまは、身体をこすりつけてきたり、布団に入ってきて一緒に寝たりすることも。猫はツンデレと言いますが、甘えるつしまの姿に自分の猫の姿を重ねると、心が一層温まります。
「俺、つしま」作者は異色の兄妹ユニット!制作秘話や感想、評価
「俺、つしま」作者おぷうのきょうだいは異色の兄妹ユニット!モデルは妹?
「俺、つしま」は、ブログに掲載されていたものを、2017年7月よりTwitterに掲載し始めたところ、注目を集めるようになりました。作者は、おぷうのきょうだい。絵を兄が担当し、文章(セリフ)を妹が書いているという異色の兄妹ユニットです。「俺、つしま」は、実際におぷう家で飼われている猫がモデルになっており、つしまも実在しています。作中と同様、ゴミ捨て場で出会ったリアルつしまに、おぷうの妹が声をかけた結果、数日に一度顔を出すようになったとか。
現実にあったことがそのままエピソードになっているからこそ、猫を飼っている人たちの共感を集めるのでしょう。もともと妹の猫ブログに兄が絵を描いていたそうですが、超リアルな猫は、ボールペンや色鉛筆を使ってほぼ手書きで描かれています。飼い主であるおじいちゃんのモデルはおぷうの妹。自身が書いた自画像をさらにささっと描けるようアレンジした結果、現在のおじいちゃんになったそうです。
「俺、つしま」は自然で癒される!リアル猫漫画の感想や評価
「俺、つしま」の読者の間では、「つしまのふてぶてしいビジュアルに惚れた」という声も多いほか、「コミックスの表紙の眼力にやられた」との声も多数見られます。猫特有のむっちりとした質感は、実際に猫を飼っている人だから描ける絵と言え、「線の少ないおじいちゃんとの対比に、作者の猫愛を感じる」との声も。
好きなところに寝たり、ふらりと居なくなったり、自然に生きる猫の姿に癒されるエピソードの多い本作ですが、特に感想が多く寄せられたのが、おじいちゃん宅で最高齢、20年以上生きている猫のズン姐さんです。飼い猫との別れは、いつか誰もが経験することですが、自身の体験に重ねる人や、「いつか来る別れを想像して涙が込み上げてきた」という感想も多く見られました。「ただいてくれたらそれでいい」というおじいちゃんの言葉が、心に深くしみわたります。
「俺、つしま」14万部突破でTVCM公開!動くGIFスタンプがシュールすぎる
「俺、つしま」は、おぷうのきょうだいが描く、猫と暮らす日常を描いた漫画作品です。猫ブームにより、猫漫画も増えていますが、ほとんどの場合は、表紙を飾るのは愛らしい猫の姿でしょう。それに対して「俺、つしま」は、ふてぶてしさと強い眼力を持つつしまが大きく描かれており、インパクト大。特に、太ももや首回りのどっしりとした質感には、かなりのリアルさが感じられます。
そんな、妹の実体験と文章に兄の絵が合わさって構成されるおぷうのきょうだいの「俺、つしま」が、GIFスタンプになりました!書籍版が、14万部を突破した記念コラボ企画ということです。つしまはもちろんのこと、ズン姐さんやちゃーといった、おじいちゃん宅の猫が勢ぞろい。それぞれが個性的で可愛らしい姿を見せています。特にインパクトが大きいのは、やはりつしまでしょう。
ゴミ箱を高速であさる姿はもちろん、二足歩行で歩いて迫ってくる姿には妙な迫力があり、思わず画面からのけぞって離れてしまうほど。甘える可愛いつしまやズン姐さんのGIFスタンプもあるので、癒されたいときにも最適です。2018年5月には、動画サイトなどでTVCMが公開され、つしまの声を、アーノルド・シュワルツェネッガーといった有名俳優の吹き替えを担当しているベテラン声優の玄田哲章が担当。
ふてぶてしくも愛嬌のある演技を披露しています。ナレーションは「ルパン三世」シリーズで峰不二子を演じた増山江威子など、豪華声優陣が、短い時間の中で、つしまの世界を見事に表現しました。「俺、つしま」の公式Twitterでは、つしまをはじめとした猫たちと、おじいちゃんのまったりとした日常が相も変わらず展開中です。ふてぶてしくも愛らしい猫つしまにぜひ癒されてください。