斎藤佑樹のプロ成績推移、実力と評価の差は?ぼっちストレスでハゲてきた?!

2016年6月27日 更新

斎藤佑樹のプロ成績推移!実力と評価の差は?

斎藤佑樹「ハンカチ王子」のプロ成績は5年間で19勝!3年目の右肩痛で成績落ち込み!

斎藤佑樹は、「ハンカチ王子」の異名で知られた、プロ野球北海道日本ハムの投手。鳴り物入りでプロ入りしながら結果を出せず、今や過去の人となりつつあるかのようです。プロ入りまでは順風満帆な野球人生を送ってきましたが、一転して、後のない状況に置かれている斎藤佑樹。

ルーキーイヤーの2011年は、先発ローテーションにも入り、ルーキーの中で初勝利一番乗りを果たすなど、19試合登板で6勝6敗、防御率2.69と、まずまずの成績でした。しかし、その後の成績推移はかんばしくありません。

2年目の2012年は、プロ入り初の開幕投手の大役を担った斎藤佑樹はプロ初完投勝利、その後も初完封をマークするなど上々の滑り出しも、不振に陥り、前年と同じ19試合登板で5勝8敗、防御率は3.98と悪化。

3年目には、右肩痛で1試合登板0勝1敗、防御率は13.50とプロ入り初の0勝と落ち込み、その後の2シーズンも2勝1敗、防御率4.85、1勝3敗、防御率5.74という推移を見せています。プロ入り通算5年間で、斎藤佑樹には、57試合で14勝19敗、防御率3.93というパッとしない成績しか残っていません。6年目の今年は「ハンカチ王子」斎藤佑樹の真価が問われるシーズンになりそうです。
斎藤佑樹は、1988年6月6日生まれの28歳。群馬県太田市出身で、幼少時から野球に親しみ、2004年に早稲田実業へ進学し、野球部では1年生でベンチ入りを果たします。2006年の夏の甲子園大会ではエースとして活躍し、歴代2位の78奪三振をマークして、チームを初の大会優勝に導きました。決勝戦では、駒大苫小牧高校の田中将大(現:ニューヨーク・ヤンキース)と白熱の投手戦を演じ、1969年以来37年振りの引き分け再試合を制したことは今でも語り草。試合中に、マウンド上で青いハンカチで丁寧に顔の汗をぬぐう姿も話題をさらい、いつしか「ハンカチ王子」の異名で知られるようになりました。

その進路に注目が集まりましたが、斎藤佑樹は、早稲田大学への進学を表明。2007年の東京六大学野球春季リーグ戦では、1年生でありながら開幕戦先発に抜擢、勝利投手になっています。主将を務め、大学日本一にも大きく貢献して大学通算成績31勝をマーク。2010年のドラフト会議で4球団から1位指名競合する中、指名権を得た北海道日本ハムに入団しました。

斎藤佑樹の実力と評価に落差!右腕がしならないため威力ある球が投げられていない?

斎藤佑樹ほど、実力と評価に落差がある投手も珍しいのではないでしょうか。ピッチャーの武器は、なんといってもストレートの球威。もともと、斎藤佑樹の本当の実力は、低め中心の制球力にあり、田中将大のように、球威で圧倒できるタイプではありません。そのため、活躍当時から「あのスタイルだとプロでは通用しない」という声があったのも事実。

当時日本ハムの監督だった梨田昌孝によれば、師匠の西本幸雄が、斎藤佑樹の投球フォームに、「あの棒みたいな投げ方は何や。もっとしならせて投げるよう指導せえ」と厳しい評価を下したと漏らしています。つまり、斎藤佑樹の欠陥は、右腕がしならないために威力のある球が投げられないこと。実際に、球威が今一つのため、初球のストライク率が低くなってボール先行に陥りがちな斎藤佑樹は、不幸なことに、その評価が的中したことになります。

彼の持ち味は、低めへの制球力がピカイチであること。あの野村克也も「配球がよければ、毎年2桁は勝てる」と評価していますが、「速球派、技巧派いずれを目指すにしても、きちんと定義して取り組むこと」ともアドバイス。たしかに、斎藤佑樹の中では、まだ本当の定義ができていないのかも知れません。いずれにしても、高校と大学では通用した実力も、今では通じなくなっているのは間違いなく、斎藤佑樹には、プロで生き抜くためのモデルチェンジが必要です。

斎藤佑樹がぼっちストレスでハゲてきた?ダルビッシュ有と不仲なワケ!

斎藤佑樹の頭髪が「ハゲてきた」と評判?周囲から「ぼっち」でストレスに?

斎藤佑樹が「ハゲてきた」と、最近、評判になっています。練習の光景は、ネットなどでも見ることができますが、たしかに、斎藤佑樹の頭髪の生え際が後退し、M字を描いているのが見て取れます。高校から大学、プロ入り直後の写真と比べても、明らかに違う斎藤佑樹の生え際。やはり、プロ野球に身を投じて以降の、想像を絶するストレスによるものなのでしょうか。

よく耳にするのは、チームの中で浮いた存在になった斎藤佑樹が、「ぼっち」状態に陥ったというもの。実際、二軍で調整している時にも、周囲のアドバイスに耳を傾けるような態度が見られなかったといわれています。せっかくアドバイスしたのに、「はい」と返事をするだけの反応に、不満を募らせていた選手もいたようです。

斎藤佑樹のストレスは、「ぼっち」だけでなく、プロ入り後の環境の激変や成績不振、ケガなど、さまざまな要因が積み重なってのことでしょう。こんなことで評判になるのは、斎藤佑樹本人としても不本意なはず。安定した成績を残せるようになれば、チームメイトとも打ち解けて「ぼっち」状態からも脱出できるに違いありません。

斎藤佑樹はダルビッシュ有と不仲?そのワケは試合最中のメールを一喝されたから?

斎藤佑樹は、エースとして君臨したダルビッシュ有と不仲だったとみられています。当初は良好な関係だった斎藤佑樹とダルビッシュ有ですが、互いに距離を置くようになってしまったワケとは何だったのでしょうが?

斎藤佑樹とダルビッシュの不仲といわれたのは、プロ入り2年目の2011年のこと。先発した斎藤佑樹でしたが、試合スタート時点で左脇腹を痛めて途中降板。ベンチ裏で、携帯電話のメールを打っていたところをダルビッシュ有に目撃され、「誰のために中継ぎや野手が必死になっていると思ってんだ!」と一喝されたそうです。斎藤佑樹にすれば、ケガの状況を関係者から訊かれたためという理由がありましたが、試合の最中ということもあって、黙って従うしかない形に。

それ以前にも、いろいろとアドバイスを送っていたダルビッシュ有ですが、斎藤佑樹から学び取ろうという姿勢が感じ取られず、不満を募らせたという経緯も両者の不仲につながっていたようです。

斎藤佑樹が阪神を2回無失点でピシャリ!6月29日今季初先発で「持っている男」の真価アピール!

斎藤佑樹は、まさに今シーズンが正念場ですが、6月11日の交流戦・阪神とのカードに中継ぎで登板し、2イニングを無失点に封じる快投ぶりを見せつけました。本拠地の札幌ドームで、3点のリードを許した7回から登板した斎藤佑樹。先頭打者・鳥谷敬を、ツーシームで、セカンドゴロに打ち取ると、続く2者から空振り三振を奪い、ピシャリと3人で抑えました。8回もマウンドに上がった斎藤佑樹ですが、先頭のゴメスもフォークで空振り三振。不運なポテンヒットを許したものの、後続を絶って、安定した投球を見せました。

結果は、投球回2回で球数28球、3奪三振無四球、1安打で無失点。3日の東京ドームでの巨人戦から間隔が空きましたが、そのブランクも関係なさそうです。今シーズンの斎藤佑樹は、開幕1軍入りこそ逃したものの、5月に昇格を果たし、中継ぎで起用される局面が続きました。1軍での斎藤佑樹の成績は、6試合に登板して0勝0敗、投球回7回と3分の1で、防御率2.45の成績で、失点は1試合のみ。このままいけば、6月29日の本拠地での西武戦で、今季初先発のマウンドを託されます。

当初は27日の先発が濃厚でしたが、24日のオリックス戦が中止となったため、日程が延期。初先発に向けて、22日のイースタン・リーグDeNA戦に登板して2回1安打無失点の結果でしたが、「抑えたけれど、そんなに調子いいわけではない」と自己採点は辛めでした。しかし、本人の心中は期するものがあるはずです。西武戦の対戦成績は、過去4勝1敗と好相性なのも斎藤佑樹の追い風でしょうか。

1軍では、2015年9月のオリックス戦以来、札幌ドームで先発となると2016年8月の楽天戦以来となるマウンドで、「持っている男」斎藤佑樹の真価をアピールしてほしいものです。

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