澤村拓一は中央大からドラフト1位で巨人へ!成績や年俸の推移は?
澤村拓一は中央大からドラフト1位で巨人へ!期待の右腕プロ入りの経緯を追う!
澤村拓一(さわむらひろかず)は、背番号「15」、2010年のドラフト1位指名で巨人に入団した右腕投手です。身長184㎝、体重102㎏と恵まれた体格から繰り出される豪快な速球が魅力の本格派ピッチャーで、入団時から先発の柱として期待されていました。
1988年4月3日生まれ、栃木県栃木市出身の澤村拓一は、小学2年生から野球を始め、佐野日大高校に進みます。高校時代は、3番手投手で登板機会もなく、甲子園出場経験もありませんでした。しかし、中央大学OBの会田有志(現巨人トレーニングコーチ)の勧めもあって、中央大学に進学。2年生秋には、東都大学1部リーグで初先発・初勝利を完封で飾ります。
その後、第37回日米大学野球選抜や、第25回アジア野球選手権大会の日本代表に選出されるなど頭角を現しはじめ、4年生の春には、大学生歴代トップを更新する最速157㎞/hをマーク。こうして、最優秀投手賞を受賞した澤村拓一は、プロ入りが嘱望される期待の投手として注目されるまでに成長します。2010年に行われたドラフト会議で、澤村拓一本人も強く入団を希望していた巨人から単独1位指名を受け、晴れてプロ入りとなりました。
澤村拓一の成績や年俸の推移は?リリーフに配置転換するも「澤村劇場」で脆さが!?
2011年に、開幕一軍でプロ野球選手として、順調なスタートを切った澤村拓一。セ・リーグの新人としては、江夏豊以来となる200イニングに到達し、11勝と2桁勝利を記録したことから新人王に輝きます。翌2012年にも、10勝で2年連続の2桁勝利をマークし、年俸も5200万円から6500万円にアップ!日ハム相手の日本シリーズの第2戦で、先発登板した澤村拓一が、初回のピンチの場面に牽制のサインを見逃してしまい、マウンド上で阿部慎之助捕手から頭を叩かれて叱責されたシーンも話題となったシーズンでした。
阿部慎之助捕手の愛の鞭のおかげもあってか、8回無失点の好投を見せた澤村拓一は、チーム優勝、日本一に貢献することとなります。2013年の前半戦は、精彩を欠くものの、4勝6敗と一定の成績を残し、オールスター戦には監督推薦枠で出場。第1戦で3イニングを投げ、MVPを受賞するも、後半戦は勝てない試合が続き、次第にピッチングの内容も悪化してしまいます。9月12日のDeNA戦でリリーフ起用されるなど、中継ぎも経験しますが、3年連続2桁敗戦と結果は今ひとつ。
年俸は6000万円で更改し、2014年シーズンを迎えますが、右肩の違和感もあって、二軍スタートとなります。7月に一軍登録、同月末に抹消、8月に再昇格するも、阪神とのクライマックスシリーズでは危険球退場するなど成績は低迷の一途。11月9日には、原辰徳監督より中継ぎに配置転換すると発表されます。
先発にこだわりを持っていた澤村拓一にとっては、非情な宣告だったかも知れませんが、リリーフに正式転向後の初シーズンとなる2015年には36セーブを上げ、守護神として活躍しました。11月の契約更改でも、前年の年棒4800万円から大幅アップで、自身初となる1億円の大台に。
2016年も、63試合に登板し、37セーブを上げ、セーブ王となります。ピッチング内容は、勝負所での脆さや危うさが目立ち、ファンから「澤村劇場」と揶揄されるなどハラハラさせる場面も多々ありました。しかし、結果を残したことが評価され、年俸も1億5000万円にアップしたと伝えられています。
澤村拓一が元嫁・森麻季アナと離婚した理由とは?クラブ暴行事件とは!?
澤村拓一の元嫁は元日テレアナウンサー!離婚した理由は何だったのか?
澤村拓一は、プロ入りした2011年シーズン後、当時日テレのアナウンサーだった森麻季(もりまき)と結婚。森麻季は、澤村拓一より7歳年上の姉さん女房で、プロ野球選手とアナウンサーというお似合いのカップルということもあり話題となりました。
森麻季は、自他共に認める野球通で、知人の紹介で知り合った2人は、澤村拓一が中央大学在籍時から交際していたとか。太りやすい体質の澤村拓一をサポートするべく、森麻季が「雑穀アドバイザー」「食生活アドバイザー3級」の資格を取り、9年勤めた日テレを退社するなど、円満な夫婦生活を送っていると思われていました……。
しかし、2013年3月末に、夫婦生活15カ月というスピード離婚を発表。結婚生活のあまりの短さに、「はやっ!」とネットは騒然としたものです。そのスピード離婚の理由については、さまざまな噂が囁かれました。週刊誌では、澤村拓一が女子短大生、森麻季は日テレアナウンサーの上重聡と夫婦W不倫の末に離婚したのでは?と書き立て、他にも、澤村拓一の夜遊びやDV疑惑などの憶測が飛び交いました。
澤村拓一は離婚理由については明らかにしていませんが、騒動後しばらくしてから、元妻の森麻季はが「週刊誌の記事は全くの憶測だ」とコメントしています。真相は分かりませんが、スピード離婚とは言え、円満離婚だったようです。なお、森麻季は2017年2月に再婚していますが、澤村拓一は現在も独身です。
澤村拓一がCS目前に起こしたクラブ暴行事件とは?警察沙汰の「お騒がせ王子」
小さい頃から自己主張が強く、気性の激しさがたびたび取り上げられてきた澤村拓一。阪神とのクライマックスシリーズを目前に控えた2014年10月8日深夜には、六本木のクラブで同じフロアにいた男性とトラブルになり、暴行を働いたというスクープ記事が出ました。「週刊文春」の報道によると、被害を受けた男性から、警視庁麻布署に被害届が提出されましたが、最終的には示談ということで収まったそうです。
しかし、報道後の波紋は予想以上に広がっていきました。事件発生から約2カ月たった12月17日に報じられたことから、「球団のもみ消しが失敗に終わったのでは」?という憶測が流れ、「『お騒がせ王子』澤村拓一ならやりかねない」と囁かれることに。暴行事件が発生した場には、内海哲也投手も同席していたと報じられたことも話題を集めました。
実際のところ、その場には内海哲也ではなく、若手投手2人が同席していたようで、球団側は、「重大な事実誤認が含まれている」と文春サイドの取材に対応しています。今回は被害者側と示談が成立したため、最悪の事態は回避しましたが、球団はこの事実を重く受け止めており、澤村拓一自身も更正を誓い、猛省したとのことです。尊敬する先輩・内海哲也を無関係のトラブルに巻き込んでしまったことは、澤村拓一にとっても痛恨の極みであったに違いありません。
澤村拓一がはり治療のミスで神経麻痺に!巨人が謝罪するも気になる今後……
2016年のセーブ王となり、守護神として活躍が期待されている澤村拓一ですが、2017年シーズンは登板がなく、状態が心配されていました。実は、2月の沖縄キャンプ中に、右肩に異常を感じた澤村拓一は、球団トレーナーによる鍼治療を受けたものの、長期間症状が改善しなかったため、球団側が調査をすることに。
複数の医師による診察の結果、「長胸(ちょうきょう)神経麻痺」と診断されました。しかもその要因は鍼治療というショッキングなもの。球団トレーナーによる鍼治療のミスにより、澤村拓一の今シーズンの登板は困難だと報道されています。事態を受けて、球団トレーナーはもちろん、9月9日には球団ゼネラルマネージャー鹿取義隆、球団社長の石井一夫が正式に謝罪。澤村拓一もこれを受け入れたと報じられました。
その後は、「順調に回復し、かなり良くなってきているので、投げながら筋力をつけていくことになる」とコメントし、幸い、患部も改善に向かっているようです。球団は、1日も早い復帰に向けたサポートを約束したとのことですが、一歩間違えれば選手生命も奪いかねない過失だということを肝に銘じて欲しいものです。
2017年シーズンもまだギリギリの攻防が続いているので、澤村拓一を欠いていることは巨人にとって手痛い限りでしょう。しかし、最後まで全力で戦い抜いて、次に繋がる試合をして欲しいです。今シーズンは不運だった澤村拓一ですが、逆境に耐えて、守護神として豪快にカムバックしてくれることを期待しています。