島田歌穂は日本を代表するミュージカル歌手!10代で味わった挫折とは?

島田歌穂は日本を代表するミュージカル歌手!ディズニーでは欠かせない存在

島田歌穂は日本を代表するミュージカル歌手!エリザベス女王の御前コンサートにも出演

島田歌穂は、1963年9月19日生まれの女優であり、歌手です。主に活躍しているのは、ミュージカルの舞台。ミュージカル好きあれば、知らない方はいないでしょう。

その知名度と実力を誇り、その功績から、大阪芸術大学芸術学部舞台芸術の教授として、ミュージカルコースも担当しています。島田歌穂は、1974年から3年間にわたって放送された、「ガンバレ!!ロボコン」のヒロイン・ロビンちゃんとして子役デビュー。アイドルなども経験しながら、1982年のミュージカル「シンデレラ」にて舞台女優としての頭角を現し始め、1987年のミュージカル「レ・ミゼラブル」のエポニーヌ役で高い評価を得ました。

その評価の高さから、世界各国で行われた「レ・ミゼラブル」の世界ベストキャストに選出され、エリザベス女王の御前コンサート「ザ・ロイヤル・パフォーマンス」に出演しました。日本の女優としては初めての出演となっただけでなく、グラミー賞を受賞したアルバム「レ・ミゼラブル/インターナショナル・キャスト盤」のレコーディング・メンバーにも選抜されました。

島田歌穂というディズニーでは欠かせない存在!TDSで聴く島田歌穂の美声

島田歌穂の活躍は、ディズニーにも及びます。ディズニーと島田歌穂と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、東京ディズニーシーのスペシャルイベントで彼女が歌ったテーマ曲でしょう。具体的には、東京ディズニーシーの1周年記念のテーマ曲「Thanks to You」、クリスマスソングである「Welcome to Christmas」、そしてカウントダウンテーマソングである「We Go On」などを歌っています。

島田歌穂は、東京ディズニーシー15周年を祝う「ザ・イヤー・オブ・ウィッシュ イン・コンサート」にもスペシャルゲストとして出演し、ディズニーファンは大喜び。彼女の力強く、伸びやかな歌声に圧倒されたファンの目には涙まで。このコンサートで披露された楽曲は、CDでも発売されています。

そして2017年4月に公開されたディズニーの実写版映画「美女と野獣」では、島田歌穂は、野獣の家来の1人であるプリュメット役の吹き替えも担当しています。

島田歌穂は結婚した夫や両親まで音楽家!10代で味わった挫折とは?

島田歌穂は結婚した夫や両親まで音楽家!夫はJ-POP、演歌などジャンルを超えたプロデュースも

島田歌穂は、4歳のころからバレエとピアノを習い始めました。そして、由美かおるなども所属した西野バレエ団に声をかけられて、子役デビューすることになります。父が音楽家の島田敬穂で、母は元タカラジェンヌでジャズ歌手の筑波嶺玲子という、生粋の音楽一家に生まれた島田歌穂。娘がお芝居に興味を示すと、両親は、「やりたいと思うならやってみなさい」と言ってくれたそうです。

島田歌穂は1994年に結婚しますが、なんと、その相手もまた国内外で活躍する音楽家。それは、ピアニストとして活動するほか、作曲・編曲も手がける島健です。島健は、20代からすでにスタジオミュージシャンとして活動しており、その後、アメリカのDick Grove School of Musicで編曲も学びます。

ロサンゼルスの有名なジャズ・クラブで演奏した他、アメリカのさまざまなトップアーティストたちと共に演奏して帰国した後は、サザンオールスターズや、浜崎あゆみ、GLAY、JUJU、森山良子、石川さゆりなど、ジャンルを超えたプロデュース活動を行っています。

島田歌穂が、夫・島健と共に出演しているコンサートは、これまでに延べ10万人以上を動員するほどの人気。2017年6月にも、東京芸術劇場コンサートホールで開催される「The SOUND of SHIMAKEN vol.2」への出演が予定されています。

島田歌穂が10代で味わった挫折とは?「売れないアイドル時代」と自ら語る

島田歌穂の幼少からの音楽教育や現在の活躍ぶりを見ると、順風満帆な女優・歌手人生のように感じることでしょう。しかし、少女期には大きな挫折がありました。子役でデビューした当時は、可愛らしい姿で人気者になった島田歌穂。しかし、高校生のころに、なかにし礼に見出されて歌手デビューしてから、苦悩の日々が訪れます。

1980年代といえば、アイドルブーム全盛期。それにもかかわらず、アイドル歌手・島田歌穂の人気は伸びませんでした。転機が訪れたのは、ミュージカル「シンデレラ」での主演に決定したことです。実際に舞台に立った島田歌穂には、「これだ!!」という実感があったと言います。とはいえ、最初から大きな役が続くわけもなく、ミュージカル「レ・ミゼラブル」で大きく評価されるまでは、アルバイトをしながらレッスンとオーディションを受ける日々を送っていました。

これまでのインタビューを見ると、「芸能界に向いていないのでは」と思い詰めるほどの挫折もありつつ、それをはね除けて突き進む努力、そして、「怖さ知らずの元気いっぱいさ」が、現在の島田歌穂をつくりあげているのでしょう。

島田歌穂が「ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~」でウィルキンソン先生役に!勇気を与えてくれる作品と絶賛

2017年の島田歌穂にとっての最も大きな舞台は、ミュージカル「ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~」です。同作は、2001年に大ヒットを記録した映画「リトル・ダンサー」のミュージカル版。幼少の頃に母を亡くし、父・兄・祖母と貧しい生活を送る少年ビリーが、バレエの魅力にとりつかれ、父の反対を受けながらもバレエダンサーを志すという物語です。ブロードウェイで観劇したという島田歌穂は、「厳しい社会背景がベースに描かれていて、その中でとにかく必至に生きようとする人たちの物語」として、「すごく深い勇気を与えてくれる」とコメントしています。

島田歌穂が、元タカラジェンヌの柚希礼音(ゆずきれおん)と共に演じるのは、ビリーにバレエを教えるウィルキンソン先生です。インタビューでは、亡くなったビリーの母からの手紙をウィルキンソン先生が読み上げるシーンを巡る苦悩を明かしています。島田歌穂は、そのシーンを見ると、毎回感動して泣いてしまうそうです。

しかし、ウィルキンソン先生を演じる際は、涙を見せず、強く言い聞かせるように読む必要があるのだとか。大学で多くの学生を指導する島田歌穂と、少年にバレエを指導するウィルキンソン先生の姿は、同じ指導者でも異なるパーソナリティを持っているのかもしれません。

また、島田歌穂がかつてバレエを習い、子役時代や、人気の出ないアイドル時代を経験してたどりついた現在の活躍を思えば、ビリーのひたむきな姿に対する共感のほうが強いとしても不思議ではないでしょう。挫折を経験し、それでも前を向いて進む人が何を見て、何を感じているのか?「ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~」は、島田歌穂の姿を見つめる絶好の機会ともいえそうです。

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