清水翔太の快進撃が始まる。作風の方向転換が新たな化学反応、徐々に広まる業界内での噂

2018年11月29日 更新

デビューは2008年。旋風を呼んだ「HOME」は今でも愛される名曲です。あれから10年経ち、どうやら“ポップなラブソング”というイメージが徐々に塗り替わりつつある清水翔太。全国で行われた今年のライブツアー「WHITEツアー2018」の評判も上々で、従来とは打って変わった曲調に、認識を新たにしているリスナーも多いよう。

これからの快進撃に目が離せない清水翔太、ここで改めて彼のパーソナルな部分も含めて軌跡を振り返っておきたいと思います。

シンガーソングライター・清水翔太のこれまで

関西生まれの清水翔太は、2018年現在で29歳。幼少期から音楽を嗜んでいた彼のルーツは、学生時代の吹奏楽部にあります。担当はパーカッション。ぶれないリズム感覚はこの頃からの鍛錬により形作られたものでしょう。

今でこそのびのびと自己表現している清水翔太、かつてはクラスの環境に馴染めず家から出られなくなってしまった経験もあったとか。しかし、そんなふさぎ込む彼を救ったのも音楽でした。

あえて高校進学は諦め、代わりに地元の音楽学校に通いセンスの精度を磨くことに専念。いつかCDを出す、舞台に立つ、音楽で独り立ちして食べていく夢に一直線に突き進み、そして、2008年にそれが実ることになります。

全国ボーカリストオーディションにおいてファイナリストまで選出され、この功績が認められてレコード会社との契約を果たし、17歳で華々しくデビュー。アルバム「Umbrella」が発売されるや否や、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで異例の大ヒットを遂げます。取り分け収録曲である「HOME」は巷を席捲し、各種ランキングでも名前を観ない日はなかったほど。

オリコンでは最高2位、収録曲「HOME」はビルボードジャパンにおいて3位を記録。後にレコ直新人杯やMTV STUDENT VOICE AWARDSのリリック賞を受賞しました。楽曲のみにあらず、彼自身もLIFE MUSIC AWARD BEST VOICE OF LIFE(並びにLIFE MUSIC AWARD BEST NEW ARTIST OF LIFE)にノミネートされるなど、後々まで残る爪痕をしっかりと刻んでいます。

当時10代の男性歌手としては前例のない偉業を次々と成し遂げ、瞬く間にその名を轟かせることになった清水翔太の変わらない魅力は、彼のライブに隠されています。

清水翔太のライブの見どころは?ライブグッズまで注目される訳とは

濃い気持ちの籠もった歌唱が、リスナーの心を引き寄せて離さない清水翔太。2018年も全国ツアーを行い、期待以上のパフォーマンスとそれに裏打ちされる感動に、鳥肌が止まないファンも多くいます。

年々バージョンアップする彼のライブ。後述するように、デビュー当初からマイナーチェンジを果たした曲の数々も合わせて、進化が止まらない様子に新規のファンも増加傾向にあります。

ライブグッズにも毎年注目が集まっています。そのラインナップの中で珍しいのは、バスタオルやミラー、ヘアバンドなどでしょうか。女性ファンの心も絶えず一定数掴んでいる清水翔太。ライブ後の身だしなみもチェックしたい乙女心までカバーしています。そんな細やかな心遣いも、彼の魅力のひとつでしょう。

一人称の変化に表れる、歌詞の変わらない魅力

デビューアルバム「Umbrella」収録の「HOME」を始め、「君がすき」などラブソングに定評のある清水翔太。しかし、近年の彼の作風は少しずつ方向転換をしてきている様子です。

契機といわれているのが、2015年1月に発売された19枚目のシングル「BYE×BYE」。ヒップホップの1種であるトラップ要素を織り交ぜた、これまでにない新感覚の音楽体験をリスナーへ提供したことで再起となりました。

これまで全面的に押し出してきた、柔らかな中にも芯のあるしなやかさを内包した歌声。既存の魅力を研ぎ澄ましつつ、一部の歌詞に変化が垣間見えています。「僕」だった一人称が「俺」になったことで、潜在されていた強さの部分がより前面へと押し出される形となりました。

古くからのファンを変わりなく愛しつつも、進化を止めない愚直な向上心に、見ていて火が点されるファンも多いのではないでしょうか。

最新ライブツアーDVDは2018年12月発売!見逃せないクリエイター清水翔太に再注目

クリエイターとしてのその底力の向上に、業界内でも徐々に再注目されている清水翔太。2018年6月に発売されたアルバム「WHITE」も売れ行き好調で、ラブソングというイメージのついた彼の素地に新しく加わったヒップホップという色が如実に見て取れる作品です。

「好きに書いていたらこういう曲になった」と発売時に語った彼。ナチュラルな好きという感情が根底にあるのは、デビュー当時から変わらない清水翔太のスタンスでしょう。見え方は変わっても核、コアの部分はいつまでも変わりません。

ライブを観終わったファンがしきりに口にする「感動した」「震えた」「揺さぶられた」。そんな言葉たちが意味するのは、クオリティに妥協しない清水翔太自身が、誰よりも熱狂しているからに違いないでしょう。

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