塩見三省の若い頃は？アウトレイジの演技で北野武を震え上がらせていた！
◆出身：京都府
◆身長：177cm
◆所属事務所：アン・ヌフ
塩見三省の若い頃は？
俳優の塩見三省（しおみさんせい）は同志社大学を卒業後に約5年間サラリーマン生活を経験し、1978年に演劇集団「円」に入団しました。既に年齢は30歳になっていましたが、翌年からテレビドラマにも出演し始めます。
その陰には、同じ劇団の先輩女優である岸田今日子の存在がありました。塩見三省は岸田京子について「公私ともにお世話になり、姉のような、母のような存在」と語っています。
塩見三省は若い頃から名脇役として知られた存在で、1991年12月公開の三谷幸喜映画「12人の優しい日本人」での陪審員長役を始め、NHK大河ドラマや朝の連続テレビ小説にも数多く出演。なかでも2013年4月から放送された「あまちゃん」への出演は多くの世代の支持を集めました。
塩見三省はアウトレイジで見せた演技で北野武を震え上がらせていた！
塩見三省といえば、2012年10月公開の北野武監督映画「アウトレイジビヨンド」、2017年10月公開の「アウトレイジ 最終章」でのヤクザの若頭補佐役が有名です。
「アウトレイジビヨンド」出演まで悪役をやったことがなかったため、拳銃の使い方から演技指導を受ける必要があったといいます。しかし、いざ演技をしてみると、監督の北野武が本気で怖いと震え上がるほどだったのだとか。
公開前のインタビューで北野武は「実際やらせてみたらエライ怖くて」と、振り返っています。同じシーンで共演した西田敏行との掛け合いは、記憶に残る名シーンでした。
塩見三省が痩せた原因は脳出血！辛いリハビリも長嶋茂雄のおかげで乗り越えていた！
塩見三省が痩せた原因は脳出血！
塩見三省は2014年3月に脳出血で倒れ、緊急搬送されています。この年はドラマを2本抱えており、東京と京都間を往復する多忙な日々を送っていたとのこと。
帰宅した妻が倒れている塩見三省を発見してすぐに搬送されたため、一命は取り留めましたが、5カ月間入院することになりました。入院中に体重が10Kgも減少。ここから長いリハビリ生活がスタートしたのです。
塩見三省は辛いリハビリも長嶋茂雄のおかげで乗り越えていた！
脳出血による長期入院から退院した塩見三省を待っていたのは、リハビリ生活。どこまで回復できるのか先が見えないなかで、塩見三省を元気づけたのは巨人終身名誉監督である長嶋茂雄の存在でした。
長嶋茂雄も2004年3月に脳梗塞で倒れ、塩見三省と同じ病院のリハビリ施設に通っていたのです。少年時代から憧れの存在だった長嶋茂雄がハツラツとリハビリに励む姿を柱の陰から見ていたという塩見三省。ある日、意を決し「いつも勇気もらってます。ありがとうございます」と声を掛け、一緒に写真を撮ってもらったそうです。
このことがきっかけで「もう1度、演技ができるかもしれない」と心境が変化。2年に及ぶリハビリを経て、2016年2月27日放送の「恋の三陸 列車コンで行こう」で俳優復帰を飾りました。
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塩見三省は現在も俳優として活動中！ブログに綴った星野源への想いとは？
塩見三省は現在も俳優として活動中！
塩見三省は復帰を遂げ、現在も俳優として活躍しています。2017年10月公開の「アウトレイジ 最終章」では「ヨコハマ映画祭 助演男優賞」を受賞。塩見三省はこの作品に体が思うように動かない自分を使ってくれた北野武監督の懐の深さに感銘を受けていました。
共演した西田敏行は映画の完成試写会にて「塩見は脳出血の後遺症があって、歩行も自由じゃなかった。自分も歩行が定かじゃなかった」と自身も頸椎亜脱臼により万全ではなかったことに触れ、「2人とも4人くらいの人に抱えられながら対峙するシーンを撮った」と、それぞれが病と闘いながらの撮影だったこことを告白しています。
それでも「大丈夫、大丈夫。ホンを変えちゃおうか」と北野武監督が言ってくれたことに感動したそうです。
北野武監督も「体の悪さ具合が、撮ったときにものすごい迫力になって。これは活かさなきゃと思った」と渾身の演技に感銘していた様子。この3人の想いが重なり、奇跡的な名演技が撮れたのでしょう。
塩見三省は現在も麻痺が残っているそうですが、2019年1月から放送された大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」では犬養毅役、2020年9月から放送された「天使にリクエストを」では末期がん患者役と、幅広い役柄を演じて作品を支えています。
塩見三省がブログに綴った星野源への想いとは？
塩見三省は2017年10月放送のドラマ「コウノドリ シーズン2」において歌手で俳優の星野源と親子役で共演しています。
塩見三省はその時の心境をブログに「初めての出会いでしたが、懐かしい感じがしました」と記述。星野源も2012年にくも膜下出血で倒れた経験があり、塩見三省とは共通点があったのです。
星野源も「同じものを共有している」とコメント。その結果、2人が親子として向き合った場面には本当の親子のような空気が生まれ、胸に迫る感動のシーンとなりました。
大きな病と闘い、挑み続ける塩見三省。まだまだ俳優としての活躍が期待されます。
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