白浜鴎の「とんがり帽子のアトリエ」が細密、美麗な作画で話題に!

白浜鴎の「とんがり帽子のアトリエ」は魔法を巡る少女たちの成長物語!あらすじネタバレ

白浜鴎「とんがり帽子のアトリエ」美麗な作画で魅せる少女の成長物語!あらすじは?

白浜鴎「とんがり帽子のアトリエ」は、2016年「月刊モーニング・ツー」9月号より連載されている作品です。雑誌掲載時より少なからず話題となっていましたが、コミックスが発売されると同時に人気が爆発。描き込みの細かい作画に注目が集まり、特に、隣り合うコマの背景が繋がっていることに、読者は衝撃を受けました。

作画ばかりが話題に上りがちですが、「とんがり帽子のアトリエ」の世界観は、白浜鴎の絵柄にぴったりなファンタジックな内容。世界観もしっかり作り込まれた、良質なファンタジー作品となっています。小さな村に住むココは、魔法使いに憧れる少女。魔法使いとして生まれた人間しか魔法使いになれないと知って、夢を見ることを諦めていましたが、ある日、魔法使いの青年キーフリーと出会います。

魔法使いが魔法を使うところを見てはいけないという禁を破ったココは、魔法使いの秘密を知ってしまいました。その結果、暴走した魔法で石になってしまった母親を救うため、魔法使いになることを決意します。こうして、ココや魔法使いの卵たちの成長と、魔法を巡る世界の謎を追う物語が展開されます。

白浜鴎「とんがり帽子のアトリエ」における魔法使いとは?ネタバレ解説!

魔法とは、魔力を持った人間が呪文を唱えることで発動する、というのが一般的。しかし、「とんがり帽子のアトリエ」では、表向きは、魔法使いの家系の者のみが魔法を使用できるとされていますが、実際は、道具と知識さえあれば誰でも使うことができるという設定です。

その性質ゆえに、事実は隠され、魔法使いが魔法を使う瞬間を見てはならないというルールが設けられていました。実際に魔法に必要なのは、銀葉樹から採取される樹血を使用した「魔墨」というインクと、魔描の杖と呼ばれるペン。そして、「紋」「矢」「陣」と呼ばれる魔法を構成する3つの要素それぞれが持つ役割についての知識です。

小さな頃に、お祭りの露店で、魔法使いから薄い絵本とおまけの杖のペンを買ったココは、本質は知らなくとも、魔法に触れて育ちました。いよいよ夢に向かってスタートするココ。しかし、世界は、禁止魔法を使用する「つばあり帽」という謎の一味の思惑も関係し、次第に難しい状況になりつつあります。

白浜鴎デビュー作「エニデヴィ」ドタバタコメディのあらすじネタバレ

白浜鴎「エニデヴィ」天使と悪魔が洋服を取り合って大喧嘩!あらすじは?

白浜鴎は、「エニデヴィ」という作品で漫画家デビューを果たしました。森薫「乙嫁語り」や、九井諒子「ダンジョン飯」などのヒット作を生み出しながら、ニッチな作品が多いことで知られているビームコミックスから発売されました。「エニデヴィ」は、プライドは高いけれどどこかとぼけた天使エニエルと、行動が粗野だけれど真面目な悪魔デヴィエラの日常を描いたコメディ作品。

地上の文化を興味津々に眺め、服や化粧品を巡って騒動を巻き起こしていく姿を描いています。美麗かつ高い白浜鴎の画力は、デビュー当時から、今と変わらぬレベルの高さです。「エニデヴィ」では、ファッショナブルで抜群のプロポーションを持つ天使と悪魔の姿を堪能できます。

白浜鴎「エニデヴィ」は女子あるある?天使と悪魔の喧嘩内容ネタバレ

白浜鴎「エニデヴィ」に登場する天使エニエルと悪魔デヴィエラは、抜群のプロポーションを持った女性です。地上世界を覗き見ては、ファッションやコスメに興味津々。時折互いに服を取り合って喧嘩し、断りもなく限定の化粧品を使ってしまったデヴィエラが、悪びれもせず「ちょっと借りただけ」と言い、エニエルが怒る場面も出てきます。

同様の経験を持ち、「一言でいいから声だけは掛けなさい」と一度ならず思ったことのある女性は、エニエルの怒りに共感できるのではないでしょうか。とはいえ、普段は、エニエルに振り回されることがほとんどで、大変な想いをしているのはデヴィエラです。

「エニデヴィ」の魅力は、ちょっと小悪魔的な天使と、真面目な悪魔という2人のドタバタなやり取りです。「もっと見ていたい」と思わせるところで物語は終了してしまいましたが、ファンの心をがっちりつかみ、次回作への期待を膨らませることに成功しています。

白浜鴎「とんがり帽子のアトリエ」で大ブレイク!注目漫画家のプロフィールは?

「とんがり帽子のアトリエ」で注目を浴び、コミックスは即重版で10万部を突破。あわせて過去作品である「エニデヴィ」も重版されるなど、人気が高まっている白浜鴎。プロフィールの多くは公開されていませんが、東京藝術大学デザイン科を卒業後、フリーのイラストレーターとして活動していることが分かっています。

アメリカンコミックスの表紙などを手掛ける傍ら、文庫などの装丁や、イラストを担当。「エニデヴィ」のファンだった作家・高殿円の作品である「メサイア 警備局特別公安五係」の文庫版表紙イラストを担当しているのも白浜鴎です。高殿円と積極的に交流している様子は、Twitter上にもアップされています。

「とんがり帽子のアトリエ」のコミックスが発売された時には、「モーニング」の公式ホームページで、コミックス表紙イラストの作画動画が公開されました。早送りになっているため、かかっている時間は分かりませんが、少しずつ線が描かれ、ココや世界が描かれていく姿は、まるで魔法のよう。

描くことを生業としている漫画家と、ペンで描くという動作によって発動する魔法という設定が、上手くマッチしているようです。2017年3月期のこのマンガがすごい!」ランキングでは、「聲の形」の作者である大今良時の最新作「不滅のあなたへ」に次いで2位にランクイン。

魔法を巡る謎と少女の成長という、正統派ファンタジーの話の続きが待ちきれないという声が寄せられています。月刊誌に掲載されているので、物語は月1にしか進みませんが、白浜鴎のTwitterでは、店舗限定ペーパーの一部デザインや、サイン会に使用したイラストなどが公開されており、目の保養をすることは可能です。

また、2017年2月22日に発売された「モーニング・ツー」には、ココと魔法使いの少女たちが描かれた着せ替えカバーの付録があり、また違った雰囲気でコミックを楽しむことができます。各所で絶賛されている、少女と魔法を巡る物語「とんがり帽子のアトリエ」は、作品世界にどっぷりと浸らせてくれる希少な作品です。

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