「少年アシベ」アザラシの赤ちゃんと少年のギャグ漫画!まさかの新作はアシベやスガオが高校生に!

「少年アシベ」アザラシの赤ちゃんと少年のギャグ漫画!あらすじやキャラクターは?

「少年アシベ」アザラシの赤ちゃんと少年の日常ギャグ漫画!あらすじ

「少年アシベ」は、森下裕美の描く、少々ブラックかつナンセンスな描写も満載の日常系ギャグ漫画です。1988~1994年にかけて、集英社「週刊ヤングジャンプ」に連載されました。1991年にはテレビアニメ化され、人気が爆発。幅広い世代から親しまれるようになります。

タイトルは「少年アシベ」ですが、作中に登場するゴマフアザラシのゴマちゃんの印象が強いため、「ゴマちゃんの漫画」として作品を覚えている方も多いかもしれません。主人公で小学1年生の芦屋アシベは、父親の仕事の不手際が原因で、一軒家を手放してアパートに引っ越してきました。ある日、道を歩いていると、走ってきたトラックから、謎の白い物体が落下。姿形から魚だろうと持ち帰ったところ、ゴマフアザラシの赤ちゃんであることが判明します。

芦屋家にて飼われることになったアザラシは、ゴマちゃんと名付けられ、家族の一員となりました。「少年アシベ」は、そんなアシベとゴマちゃんの日常生活に加え、アシベの引っ越し前の友人でネパールへ引っ越した阿南スガオの日常などが描かれます。

「少年アシベ」可愛いけど個性的!登場キャラクターは?

「少年アシベ」は、丸みを帯びたキャラクターがとてもかわいいギャグ漫画。しかし、絵柄はかわいい反面、かなりクセの強いキャラクターが揃っています。主人公の芦屋アシベは、ナスのヘタのような髪型が特徴の小学1年生。声が大きく、元気いっぱい、子供らしい素直さがありますが、無自覚に痛いところを突き、心の傷をえぐってきます。

芦屋家や周囲の住民のアイドルが、ゴマちゃん。クッションや手拭きにされるなど、まれにひどい扱いを受けますが、高い鳴き声と、白くまるっとしたフォルムが愛らしいゴマフアザラシの赤ちゃんです。ゴマちゃんは自分を人間だと思っているらしく、いつか足が生え、人間の大人になると思っている様子。アシベの母ちゃんは、真面目で芦屋家の良心でもありますが、父ちゃんは、べらんめえ口調の腕の良い大工で時折暴走することも。

しかし実は、建設会社の御曹司で、ケンブリッジ大学卒業という高学歴設定を持っています。アシベの友人、阿南スガオは、無口無表情で泣き虫ですが、アシベのことが大好きです。ネパールで山の守り神イエティに懐かれたり、ガールフレンドのチットができたりと、重い愛情を一身に受けています。

「少年アシベ」漫画の最終回はどうなった?再アニメ化で前作とはどこか違う?

「少年アシベ」漫画の最終回はどうなった?アシベとゴマちゃんは一緒に暮らせるの?

「少年アシベ」は、1988~1994年まで「週刊ヤングジャンプ」にて連載されていました。コミックスは全8巻。ギャグ漫画の最終回と言えば、メタ的な内容だったり、夢オチだったりと、後々まで語り継がれる衝撃的な作品も多く存在します。そんな中、「少年アシベ」は、ほのぼのブラックな日常漫画路線から逸脱することはありませんでした。阿南一家がネパールから帰国し、アシベとの再会まであと少し。ゴマちゃんともどもそのまま賑やかな日常が続いていくのだろうと思わせてくれる、余韻の残る最終回となっています。

その後は、「COMAGOMA」とタイトルを変更した続編が、2000~2004年まで連載されました。「COMAGOMA」では、アシベが小学2年生に成長。携帯電話やコードレス電話が登場するほか、芦屋家がマイカーを所有するなど、時勢が反映され、時の流れを感じさせる内容となっています。また、前作ではブラック気味だった内容が、続編ではほのぼのギャグになるなど、路線も若干変更され、よりキャラクターが可愛らしくなりました。

「少年アシベ」再アニメ化!「少年アシベ GO! GO! ゴマちゃん」はどこが違うの?

「少年アシベ」が人気となったきっかけは、1991年から放送されたTVアニメでした。1992年2月から1993年3月にかけては、続編「少年アシベ2」も放送されており、さらに多くのファンを獲得しています。

そんな「少年アシベ」が、2016年4月5日より、「少年アシベ GO! GO! ゴマちゃん」とタイトルを変更し、旧アニメからキャストを一新した上で、再アニメ化されました。原作や旧アニメとは一部設定が違うところがあり、たとえば、阿南一家が引っ越したのは、ネパールではなく「アスニクル共和国」という架空の国家。

アシベの父ちゃんの実家である芦屋商事の社員・白鳥かれんのギャンブル好きという性格にはまったく触れられておらず、不思議な生き物・小イエティの名前はミニイエティに変更されています。アニメオリジナルキャラクターのカエル・ひらおの登場により、中華料理店「王々軒」にはカエルを使用した料理は登場しなくなりました。また、本作で初めて、ゴマちゃんが芦屋ゴマであるとフルネームが公開されています。

「少年アシベ」まさかの新作はアシベやスガオが高校生に!

続編である「COMAGOMA」連載終了から13年。再アニメ化で注目を集めている「少年アシベ」ですが、まさかの新作の連載予告が発表され、ファンを驚かせました。新作「青少年アシベ」は、森下裕美が原作と構成を務め、笑平が作画を務めます。笑平は、2015年に「りんご、木から落ちる」でコミックスデビューして以降、主に犬時とのコンビで作品を発表してきました。

男性同士の恋愛を主軸としたBL(ボーイズラブ)作品を描いており、その独特の絵柄と世界観で人気を集めています。とはいえ、「青少年アシベ」がBLというわけではないので、一般男性読者はご安心ください。アシベやスガオたちが高校生に成長しますが、前作同様に何でもないのんびりとした日常描写が基本となります。

スガオは相変わらず表情の変化に乏しく、三白眼。周囲からはいつも、怒っているのか、不機嫌か等と聞かれています。スガオには妹のアミルが誕生しており、幼稚園児である彼女の面倒を見るしっかり者の兄としての顔も見せるように。ネパールのガールフレンド・チットとは恋人同士になっており、時折ネパールを思い出して切なそうな表情を見せるところに、成長が感じられます。

顔はちょっと怖いですが、イケメンオーラを出すスガオに対し、のんびりさ加減が変わらないのがアシベ。スガオからは、相変わらず「アシベちゃん」と呼ばれているアシベは、髪の毛が淡い色に変化。ナスのヘタ型の髪型は大きく変わりませんが、天然パーマがひどすぎる姿で登場するなど、成長してからもマイペースっぷりも変わりません。

「少年アシベ」といえばゴマちゃんですが、「青少年アシベ」にもゴマちゃんはしっかり登場します!しかし、アシベが小脇に抱えているわけではなく、水族館で生活している様子。水族館に足しげく通うアシベが「オーナー」と呼ばれたり、水族館の名前が「アシヤ水族館」となっていたりと、アシベが建てた、もしくはアシベの両親が設立に関わっているのでは、と思わせる設定になっています。

閉館後、水槽で生活するゴマちゃんの傍で課題をしたり、裸になって水槽で泳いだりと、成長してからも仲良しなところは変わりません。しかし、どうやらゴマちゃんは、自分がゴマフアザラシだと自覚した様子。ココゴマちゃんと呼ばれる赤ちゃんのほか、奥さんと思われる普通のゴマフアザラシや、もう1頭の子供もおり、父親になっているという衝撃的展開となっています。

アシベやスガオののんびりとした日常が1話完結型で描かれ、幼馴染に会えたような、懐かしい気持ちにさせてくれる「青少年アシベ」。作画も、原作の雰囲気を壊さず、成長したアシベたちとして違和感はありません。成長したアシベたちの相も変らぬ穏やかな日常をご堪能ください。

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