鈴木徹が義足になった理由!走り高跳びパラリンピック代表の経歴は?
鈴木徹が義足になった理由は自動車事故だった!
鈴木徹は、リオパラリンピックに出場する義足の走り高跳びの選手です。日本初となる義足のプロアスリートとしても知られています。鈴木徹が義足になったのは、高校の卒業式1週間前のことでした。
当時、駿台甲府高校に通っていた鈴木徹は、国体3位の実績を持つ将来有望なハンドボール選手。しかし、鈴木徹自らが起した自動車事故により、右足を切断することになります。事故により突然右足を失うことになった鈴木徹は、スポーツができる義足を探し求めました。それは、ハンドボール界への復帰を願ってのことでした。
ある時、リハビリで訪れた東京身体障害者福祉センターで、鈴木徹は、日本の競技用義足の第一人者である義肢装具士の臼井二美男と出会います。このときに多摩障害者スポーツセンターのスタッフから勧誘されたことで、走り高飛びを始めました。
鈴木徹は走り高跳びリオパラリンピック代表!気になる経歴は?
鈴木徹は、競技用義足で走り高跳びを始めるや、もともとの運動神経の良さを発揮し、順調に記録を伸ばしていきました。初めての公式戦で、障害者日本記録を超える1m74を跳ぶと、走り高跳びの競技で日本人初となるパラリンピック出場を果たします。走り高跳びを始めてから、ここまで1年あまり。パラリンピック初出場となったシドニーパラリンピックと、続くアテネパラリンピックでは6位、旗手も務めた北京パラリンピックでは5位、ロンドンパラリンピックでは4位と順位を上げてきている鈴木徹。
そのほかの国際大会でも好成績を収めています。自身の競技生活に加え、2009年には駿河台大学ハンドボール部の監督に就任し、指導者としての活動も本格的に開始するなど、その活躍はとどまるところをしりません。2011年には、芸能事務所レプロエンタテイメントとマネジメント契約を結んでいます。
鈴木徹のパラリンピック戦績は?嫁との結婚馴れ初めが気になる!
鈴木徹のパラリンピック戦績は?4回連続入賞の詳細!
鈴木徹は、これまでに、シドニー大会からアテネ大会、北京大会、ロンドン大会と4回のパラリンピック出場を果たしており、今回のリオパラリンピックが5回目の挑戦となります。鈴木徹の気になるパラリンピックの戦績はというと、初出場したシドニーパラリンピックでは、1m78を跳び、いきなり6位入賞という輝かしい成績を収めます。続くアテネパラリンピックでは、1m80 を記録し、またもや6位入賞。2006年に行われたジャパンパラリンピックで、2mを跳び、日本記録を更新するとともに、世界で2人目となる2mジャンパーになると、ますますの飛躍が期待されました。
しかし、踏み切る側の左膝を故障し、数年間は痛みと戦うようになった鈴木徹は、思うように飛べない時期を過ごします。それでも北京パラリンピックでは、1m93を跳んで5位入賞の快挙!ロンドンパラリンピックでは、1m98でさらに順位をあげ4位入賞を果たしました。初出場から連続入賞している鈴木徹が記録を伸ばすことができるのか、2mの大台を超えることはできるのか、リオオリンピックでの記録に注目が集まるのも当然のことでしょう。
鈴木徹の嫁との結婚馴れ初めは?出会いは入院中の病院だった
鈴木徹は、結婚しています。家族は、嫁と子供2人の4人家族です。
なんでも、鈴木徹と嫁との出会いは、まるでドラマのようなのだとか。鈴木徹の嫁の仕事は、看護師……となると、なんとなく想像がつくかと思いますが、鈴木徹が嫁と出会ったのは、交通事故で入院していた病院でした。鈴木徹は、かつてテレビ番組に出演した際、「入院当時に関係が進んだわけではないですよ」と弁明していましたが、「その後に急接近しました」と明かしています。たしかにまるでドラマのような出会いですね。
鈴木徹は、義足であるため長く歩けないなど、普通にデートすることは難しいそうです。そのため、相手によほどの理解がないと、そのまま付き合っていくのは難しいといいます。その点、看護師である嫁は、障害に対してためらいもなく、深い理解もあったのだとか。鈴木徹が走り高跳びに挑戦できた背景には、嫁の存在も大きかったに違いありません。
鈴木徹はリオパラリンピックで4位!連続入賞記録更新目指して東京を目指す!
鈴木徹にとって、5大会連続出場となったリオパラリンピックがいよいよ開幕。リオ出発前には、バラエティ番組「リオ2016パラリンピック開幕直前SP~マツコが全力応援宣言!みんな凄いじゃないのDX~」に出演しました。いつもは毒舌で有名のマツコデラックスですが、特に鈴木徹の嫁に感銘を受けたようです。鈴木徹の嫁は、かつて鈴木徹に「足の1本くらいどうでもない」とまで言ったとか。
それは、足を失った鈴木徹を前にして、言うほうにもかなりの覚悟がないと出てこない言葉のはずです。また、身近に自分をよく知る人からこの言葉をかけられた鈴木徹は、どんなにか心を揺さぶられたことでしょう。どうやら、鈴木徹が障害を物ともしない様子で、前向きに競技生活を続けている秘訣は、家族にありそうです。家族の応援もあって、36歳となった今年、2m02という大記録も叩きだしている鈴木徹。
この勢いで、リオパラリンピックでは念願のメダル獲得を!とは、周囲の人だけでなく、本人も思い描いていたはずですが、結果は、1m95で第4位となりました。しかし、試合後に「記録が伸びる可能性がある限りは東京に向けて勝負していきたい」と語った鈴木徹の目は、すでに4年後となる東京パラリンピックを見据えています。さらなる高みを目指す鈴木徹の挑戦は終わりません!