田中芳樹 「アルスラーン戦記」「銀河英雄伝説」あらすじネタバレ!
田中芳樹 「アルスラーン戦記」あらすじネタバレ!
田中芳樹(たなかよしき)は1952年生まれの小説家です。1978年、李家豊(りのいえゆたか)というペンネームで「緑の草原に…」を執筆し、第三回幻影城新人賞小説部門を受賞してデビュー。1982年から田中芳樹と改名し「銀河英雄伝説」シリーズを執筆開始。これが大ヒットしたことで、一躍人気作家となりました。
その他の主な著作は「アルスラーン戦記」、「創竜伝」、「タイタニア」、などがありますが、特に近年は単発の中国史ものも数多く執筆しています。今回はその中でも熱烈なファンの多い2作品のあらすじをご紹介します。
「アルスラーン戦記」は、中世ペルシアをモチーフにした世界が舞台の大河ファンタジー小説。大陸公路の中心地である栄えた国「パルス」の王太子であり、後に第19代国王となる14歳の少年アルスラーンが主人公です。晴れ渡った夜空のような深い色の瞳を持つ、温厚で繊細な性格の彼は、ナルサスを宮廷画家として招き入れるという「奇策」で幕下に招聘することに成功し、配下の者の士気を高揚させる行動を自覚なくとり、倒した敵将の処遇が的確であるなど人あしらいも上手。
「他人の心をつかむ才覚」は天性の物でした。敵国に国を侵略され、城を追われたアルスラーン王子が、成長しつつ、有能かつ個性的な部下たちとともに国を取り戻す王道のストーリーです。始めは2人だった仲間が話が進むごとにどんどん増えていくところや、剣と剣の一騎打ち、合戦シーン、仲間との会話のシーンなど、まるでファイナルファンタジーなどのRPGのゲームが小説になったようで、ゲーム好きにも人気が高いこともうなずけます。
現在、テレビアニメ化しており、こちらも人気が高いですね。ちなみに1986年から刊行されているのですが、未だに完結はしていません!2014年には6年ぶりに続刊が刊行されたことでかなりの話題を集めました。続きのストーリーや、最後がどうなるのかはネット上でも常にファンの間で話題。次巻の刊行が楽しみです。
田中芳樹 「銀河英雄伝説」あらすじネタバレ!
田中芳樹の代表作である「銀河英雄伝説」。続いてはこちらをご紹介!「銀河英雄伝説」は、「銀英伝」の略称でも親しまれ、1980年代から刊行しているSFライトノベルです。また、アニメ、漫画、コンピュータゲーム等の関連作品などが多数あります。なんと、原作は、コミックスを含めて総計1500万部突破を記録。1980年代から現在までに複数の版で刊行され、その記録を伸ばし続けており、日本屈指の傑作とも言われています。
物語の舞台は、いまから数千年後の未来世界。宇宙空間に進出した人類は、ふたつの巨大国家に分かれ、はてしない戦争を続けていました。それが、独裁者ルドルフによって建国された銀河帝国と、民主主義を掲げ帝国に反旗をひるがえした自由惑星同盟です。二国家の抗争は実に150年。両国に甚大な犠牲を生んでいました。
そしてついに、宇宙暦8世紀末、停滞しきった歴史は突如として転換点を迎えることになります。ここで登場したのが、2人の天才的軍人。それが、「銀河英雄伝説」の主人公となる2人で、帝国軍に属する「戦争の天才」ラインハルト・フォン・ローエングラムと、同盟軍に属する「黒髪の魔術師」ヤン・ウェンリーです。
ふたりは帝国軍と同盟軍を率い、何度となく激突していきます。独裁者か民主主義か。最後に勝つのはどっちなのかと、読み始めたら止まらない、壮大な物語となっています。こちらは本編が長編10作品+外伝が長短9作品ですでに完結。アニメ化はもちろん、舞台化や宝塚の公演にまでなっており、完結した今でも数多くのファンが「とにかく一度は読まないと人生損している」とまで言わせる人気の作品となっています。
田中芳樹 二次創作への指針問題、作品の読むべき順番とは?遅筆過ぎて新刊は何年後?!
田中芳樹 二次創作への指針問題、作品の読むべき順番とは?
田中芳樹の作品の中でも、人気が高い「アルスラーン戦記」。2013年より、漫画家・荒川弘によるコミカライズが行われているほか、2015年4月よりTVアニメが放送されるなどしており、二次創作物は特に女性を中心に支持を集めています。もともと「アルスラーン戦記」の二次創作に関しては、「同性愛表現の禁止」という指針がありましたが、そのガイドラインが、修正されたことでも話題を集めました。
問題となった「同性愛表現の禁止」についての指針条項は、「その二次的著作物が過激な性描写(異性間、同性間を問わず)を含まないこと。」という文言に改正されています。「これはBL(ボーイズ・ラブ)排除になるのではないか」と、二次創作活動を行うファンの間で話題に。二次創作活動を行う人たちの間ではBL作品は欠かせないものとなっていますが、それも元の作品を生み出してくれた作家や管理する企業があってこそ。二次創作への指針をしっかりと受け入れて意識を高めていく必要があるといえます。
ちなみに、田中芳樹の作品には、読むべき順番があるとファンの間では有名です。最初に読むのは、「マヴァール年代記」。この作品を読んで面白かったら、完結した作品である「銀河英雄伝説」、「アルスラーン戦記」(第一部)を読むべきとのこと。「創竜伝」は、完結していないため、まだ読まないほうがいいそうです。
確かに、まだ完結していない物語を読んでも、次巻がいつ出るのかも保証できないため、完結したものから読んだほうが良さそうですね。
田中芳樹 遅筆過ぎて新刊は何年後?!
田中芳樹は遅筆で有名です。実際は、現在でも年に2冊ぐらいのペースで、割とコンスタントに作品を発表しています。それでも、遅筆といわれるのは、未完のシリーズが非常に多く、シリーズ別では新刊が出るのが数年おきになるのが珍しくないため。ちなみに、「野望円舞曲」や「自転地球儀世界」、「KLAN」などは、途中から原案として他の作家に執筆を丸投げしているとのこと。
もちろんファンは新刊を待望していますので、続刊が出るだけで、ニュースになるくらいの話題となります。最近では、22年ぶりとなる、2013年に『タイタニア』の続刊が、2014年には6年ぶりに「アルスラーン戦記」の続刊が刊行されたことで話題を集めました。
22年ぶりに続刊とは、想像以上ですね。ちなみに田中芳樹は、パソコンやワープロなどは全く使わない(使えない)とのこと。そのため今でも直筆で原稿を書いているそうで、それも遅筆の理由の一つと言われています。次の新刊はいったいいつになるのでしょうか?首を長くして待ちましょう!
『銀河英雄伝説』新アニメプロジェクトが2017年始動! 制作はプロダクションI.G<田中芳樹>・田中芳樹の作品は、読む順番があるらしい: わたしが知らない
田中芳樹の人気SF小説「銀河英雄伝説」の新作アニメプロジェクトがスタートすることが発表されました。プロダクション I.Gの制作で、2017年に公開される予定です。ちなみにプロダクションI.Gは、「攻殻機動隊 新劇場版」「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」などを手掛けるアニメーションスタジオ。原作者の田中芳樹は「『物好きな人がいるもんだなあ』という失礼な感想を、27年ぶりにふたたび味わうことになりました。
考えてみれば、本当にありがたいことです。原作の小説でも、コミックでも旧作のアニメでもできなかったことを、思いきってやってください。感謝と期待で若返る思いです」と期待のコメントを寄せています。新アニメプロジェクトは、原作小説から新たに映像化の許諾を受け、新たに制作されるシリーズ。展開メディアやキャストなどの詳細はまだ明かされていませんが、これまでとはまた異なったかたちになることが期待されています。公式サイトもオープンしたので、今後の動きや続報が気になるところ。
このニュースに対して、ネットではファンたちが歓喜の声をあげており、2017年まで待てないと多数の書き込みがされています。次に気になるのは声優陣の発表。今までのファンを納得させ、さらに新たなファンを獲得できるような声優陣であることを期待しています!今後の続報にも目が離せません。