渡邊蒼がNHK大河ドラマ「西郷どん」に抜擢された決め手は?
渡邊蒼がNHK大河ドラマ「西郷どん」に抜擢された決め手は?
俳優として活躍している渡邊蒼(わたなべあお)。これまでに、2013年の舞台「ファーブル昆虫記」や、2016年に放送されたフジテレビのドラマ「Chef〜三ツ星の給食〜」、2017年の日本テレビのドラマ「愛を乞う人」やNHKの「ブランケット・キャッツ」などに出演しています。
渡邊蒼がにわかに注目を集めることになったのは、NHKの大河ドラマ「西郷どん」で、鈴木亮平演じる主人公・西郷吉之助の子供時代に抜擢されたことでした。大役に抜擢された決め手の1つは、鈴木亮平と顔がよく似ていることでしょう。「西郷どん」の試写会に渡邊蒼と登壇した鈴木亮平も、「もう……顔が似ているんですよ(笑)。それだけで十分かなと思いました。」と、そっくり具合に太鼓判を押しています。
キャスティングが発表されると、ネットでも「いい子役を選んだなと思う」「NHKは本役に似ている子役探しが上手い」と、放送前から大きな話題に。放映が開始されてからは、演技も絶賛されています。チーフプロデューサーが「素晴らしい熱演」と表現した通り、郷中の仲間たちから一目置かれながら伸び伸び育つ様や、大怪我を負い涙する姿を演じ切り、鈴木亮平にしっかりとバトンをつなぎました。
渡邊蒼の同世代には芦田愛菜や鈴木福が!子役から俳優へみごと成長
渡邉蒼は2004年生まれ。同世代には、芦田愛菜や鈴木福、本田望結など、子役からみごとに俳優として育った名前がずらり。この年代の子役は、日本の芸能事務所に所属していることがほとんどで、以前は、渡邊蒼も日本の芸能事務所に在籍していました。
しかし、2017年に、YGエンタテインメントジャパンという、本拠地を韓国に置く芸能事務所に移籍しています。
韓国のK-popグループはもちろんのこと、韓国人俳優が多数在籍している本体のYGエンタテインメントには、日本でも大人気の5人組アーティストグループBIGBANGも所属中です。
YGエンタテインメントジャパンには、渡邊蒼の他にも、数人の日本人若手俳優やモデルも在籍しており、その中には、元モーニング娘・後藤真希の甥っ子の勧修寺保都(かんしゅうじたもつ)も。渡邊蒼が大河ドラマに抜擢された様子を見ても、YGエンタテインメントの日本での活動は、今後ますます本格化していくものと思われます。渡邊蒼は、日本国内に留まらず、韓国をはじめとするアジアなど世界で活躍するチャンスを見据えているのかもしれません。
渡邊蒼は「カラオケバトル」にも出場経験アリ!出演映画「羊の木」「榎田貿易堂」が続々公開
渡邊蒼の「カラオケバトル」出場曲や得点は?
渡邉蒼は、演技だけでなく、歌もかなり上手いようです。2014年と2015年には、カラオケで歌って点数を競う番組「カラオケバトル」や「歌唱王」に出演。どちらでも高得点を叩き出して話題になりました。「カラオケバトル」に出場した際の渡邉蒼は、若干9歳。
JUDY AND MARYの「Over Drive」という曲を歌い、なんと95.847点を記録しました。JUDY AND MARYのボーカルYUKIの声は非常に高く、女性でも声を出すのが苦しいほどです。しかし、変声期を迎える前だった様子の渡邊蒼は、あの高いキーをのびのびと歌いこなしています。プロフィールには、歌の他に、ダンスも得意と書いてあるので、歌手デビューする可能性もあるかもしれません。
渡邊蒼の出演映画「羊の木」「榎田貿易堂」が続々公開!
NHKの大河ドラマ出演で大注目を集める渡邊蒼の出演映画が、続々と公開されています。2018年2月に公開された「羊の木」は、地方の過疎問題を解決するため、受刑者を過疎化が進む町で受け入れるという国家の極秘プロジェクトに翻弄される市役所職員の月末(つきすえ)と受刑者たちの姿を描いた映画。その設定の突飛さから、公開当時は大きな話題になりました。
同じ2月には、医療制度が抱える問題をテーマに描かれた映画「たまゆら」にも出演。2018年6月に公開された渡邊蒼の出演映画「榎田貿易堂」は、リサイクルショップ榎田貿易堂に集う愛すべきクズたちと、彼らが抱える問題がある日を境に大きく動き出すというヒューマンストーリーです。渋川清彦や滝藤賢一ら個性的な演技派俳優が多数出演していることから、映画ファンの間で「クオリティの高い作品だ」と評判になった中、渡邊蒼が演じたのは聾唖の少年タイチ役でした。
渡邊蒼がテレ東ドラマの仲村トオルの息子役で「今時の中学生」に!
2018年は大河ドラマに映画と大躍進中の渡邊蒼が、テレビ東京で7月から放送される新ドラマ「ラストチャンス 再生請負人」に、主人公・樫村徹夫を演じる仲村トオルの息子役で出演します。仲村トオルと長谷川京子が演じる樫村夫婦の長男・幸太役を演じる渡邊蒼は、「今まであまり演じたことのなかった、“今時の中学生”を演じさせていただきました」とコメント。「家族や、自分のために働いてくれている方たちに、『ありがとう』と言いたくなるようなドラマに仕上がっていると思います」と作品の魅力を語っています。
本作は、1997年、第一勧業(現みずほ)銀行時代に、総会屋事件の解決に尽力し、事件を題材にした映画「金融腐蝕列島呪縛」の登場人物のモデルにもなった小説家・江上剛氏の「ラストチャンス再生請負人」が原作。「会社の再生(再建)と人の再生」をテーマに、第一線で活躍していた銀行マンが転職を決意し、フード業界で会社再建に奮闘する日々を骨太に描きます。
その他の出演者は、徹夫を支える元同僚にして経営コンサルタントの宮内亮役の椎名桔平や、本田博太郎、嶋田久作、ミッキー・カーチス、岩松了など、かなり豪華な顔ぶれです。さまざまな現場で経験を積んできている渡邊蒼にとっては、さらに良い経験になることでしょう。
ドラマの公式サイトでは、まさに「ザ・中学生」と言える制服姿で笑顔を見せている渡邊蒼が、大河ドラマとはまた違う魅力を発揮してくれそうで楽しみです。