2022年6月10日 更新
役所広司は公務員から俳優になった!名付け親は誰?
役所広司は俳優です。1956年1月1日生まれ。長崎県諫早市出身です。高校までを地元長崎県で過ごした後、上京して千代田区役所で働き出します。所属は土木工事課で、主に現場監督の仕事をしていたのだとか。
ところがある日、仲代達矢主演の舞台公演「どん底」を観劇してその演技に感動し、俳優になることを決意。200倍という狭き門を突破し、1978年にあこがれの仲城達矢が主宰する「無名塾」へ入塾します。芸名は前職が役所勤めであることと、「役どころが広くなるように」という思いを込め、仲代達矢が命名したそうです。
入塾後はしばらく無名塾の公演に出演した後、1980年のNHK朝の連続テレビ小説「なっちゃんの写真館」でドラマデビューを果たします。その後出演作が順調に増えていった役所広司は、1984年に時代劇「宮本武蔵」で初主演を務めます。
1990年に出演した映画「オーロラの下で」では、日本アカデミー賞優秀主演男優賞を獲得。このように輝かしい経歴を重ねてきた役所広司ですが、その名を一躍世に広めたのは、1996年公開の主演映画「Shall we ダンス?」でしょう。
「Sall we ダンス?」は配給収入16億円で、1996年公開の日本映画第2位を記録した大ヒット作。社交ダンスブームを引き起こし、世界19ヶ国で公開されました。この邦画史に残る作品で主演を務めたことにより、日本を代表する俳優としての地位を確固たるものにしました。その後も精力的に俳優として活動を続けた役所広司はその功績が認められ、2012年には紫綬褒章を日本政府より贈られています。
2018年にはドラマ「陸王」で第95回ザテレビジョンドラマアカデミー主演男優賞を受賞するなど、デビュー以来40年近くに渡って俳優界のトップを走り続けている名優です。
役所広司は世界進出も果たしている?2005年にハリウッド映画にも出演!
日本を代表する俳優として活躍を続ける役所広司。その活動は国内だけにとどまりません。
海外での活動のきっかけとなったのは2005年公開のハリウッド映画「SAYURI」。この作品に出演したことを皮切りに、2006年「バベル」、2007年「シルク」など、海外映画に立て続けに出演を果たします。また、「バベル」ではブラッド・ピット、「シルク」ではキーラ・ナイトレイと共演しています。
海外でもその演技力は高く評価され、シカゴ国際映画祭主演男優賞やサンディエゴ映画批評家協会アンサンブル演技賞、アメリカ俳優組合賞ノミネートなど、数々の海外の賞を受賞しています。
役所広司は見た目によらずお茶目?
役所広司は若い頃からダンディーな見た目をしており、その様からは落ち着いた冷静な性格をしているのではないかと連想させられます。しかし、実際はそうではないようです。このことが明らかになったのは、2012年にバラエティー番組「おしゃれイズム」に出演したことがきっかけでした。
VTRで出演した俳優の小栗旬から「大阪の舞台挨拶で『ごめんくさい』と挨拶した後、『失敗した』と仕切りに呟いていた」という役所広司の意外な一面を明らかにするエピソードが披露されたのです。番組MCの上田晋也から「普段からそういった冗談は好きですか?」という質問を受けた役所広司は「ふざけたことは好きですよ。みんな周りの人は気遣って笑ってくれますけど」と答えました。
その見た目から冗談は全く言わなそうな印象ですが、意外とお茶目な性格をしているのですね。
役所広司は妻や息子も俳優?実は俳優一家だった?
あまり知られていないことですが、実は役所広司は妻や息子も俳優です。
妻は役所広司と同様、無名塾に所属していた河津左衛子。塾生だった頃から交際していたかどうかは不明ですが、無名塾には入塾後3年間は恋愛禁止という規則が存在します。そのため、しばらく経ってから交際を始めた可能性が高いです。また、1982年に結婚して以降は女優業を行っておりません。
そして息子は俳優の橋本一郎。大河ドラマ「龍馬伝」などに出演経験があります。舞台を中心に活動しているため、役所広司ほど知名度は高くありませんが業界内の評価は非常に高いようで、映画「学校を作ろう」に出演した際、監督の神山征二郎に「(橋本一郎が)芝居が下手だったらいじめてやろうと思ったけど、一回もいじめることはなかった」と評されています。
役所広司との親子共演経験は今の所ないようですが、もし実現されたら大きな話題になるでしょうね。それをきっかけに橋本一郎の演技力に注目が集まり、ブレイクするということも十分にあり得るのではないでしょうか。
国内外問わず多数の賞を受賞し、名実ともに日本を代表する俳優として活躍を続ける役所広司。40年近くに渡って、第一線で活躍し続けるというのは並大抵のことではありません。この功績は言うまでもなく、素晴らしいことですね。
今後もさらに映画やドラマに出演し、私たちを楽しませてくれるのではないでしょうか。ますます期待が高まりますね。
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