山口俊の金髪や丸刈りなどお騒がせエピソードまとめ!父親が元幕内力士で愛称は「どすこい」!
山口俊の愛称が「どすこい」となったのは風貌やピッチングスタイルにあった?父親は元幕内力士
読売巨人軍の山口俊(やまぐちしゅん)投手は、シーズン中の泥酔暴行事件でトラブルメーカーとして有名になってしまいました。巨人戦力補強の一環として、2016年シーズンオフに横浜DeNAからFA移籍で加入した山口俊は、先発陣の一角としての活躍が大いに期待されながら、今回の不祥事により厳しいバッシングの嵐にさらされた年となっています。
山口俊は、1987年7月11日生まれで、大分県中津市出身。身長187cm、体重97kgと恵まれた体格で、右投げ右打ちです。愛称の「どすこい」は、大相撲の元幕内力士の息子という彼の出自に由来しています。それに加えて、自身の風貌や体格、ピッチングスタイルが力士を彷彿させることも大きいでしょう。
実際、プロ入り後も、マウンドに上がる前にはしこを踏んでいた山口俊。ネット上では、本名よりも「どすこい」として知られているのではと言われるほどで、若い女性ファンも「どすこい」と呼ぶくらい愛称が定着しました。そんな山口俊は、プロ野球選手も数多く輩出している柳ヶ浦高校1年の時に甲子園出場。3年時のセンバツでは最速151kmをマークし話題となりました。
2005年に開かれたプロ野球高校生ドラフト会議では、横浜ベイスターズ(現・横浜DeNA)の1巡目指名でプロ入りし、恵まれた体格から剛球を投げ込むパワーピッチャーとして、先発やリリーフで活躍。2016年オフに、FA権を行使して巨人へ移籍し、新天地でのさらなる活躍が期待されましたが、今回の大失態によりチーム内での居場所が失われた感があります。
山口俊の金髪や丸刈りなどお騒がせエピソードまとめ!繊細さと裏腹の「ノミの心臓」も酒癖の悪さを発揮!
山口俊は、ヘアスタイルを金髪から一転して丸刈りにしたエピソードが有名です。クローザー時代の2012年に、開幕前から金髪にしていた山口俊でしたが、いざ開幕すると絶不調。心機一転の意味合いで「更生しました」とバッサリ丸刈りに。「今度打たれたらどこを刈るんだ」と冷やかされたものの、丸刈りが効いたのか、通算100セーブを達成するなど復調しました。
このように、かなり分かりやすい性格ではありますが、大きな体や豪快なピッチングとは裏腹に、非常に繊細で心優しい人物としてのエピソードも知られています。クローザーから先発に回った際は、早い回で降板してしまうと、勝敗には関係なく、「早い回で降板してすみません」と、ブルペンで待機するピッチャー全員に頭を下げて回ったそうです。
これは、リリーフを経験したことから、早い回でマウンドに上がらなければならない控え投手の調整の難しさと心労を知るがゆえの配慮だと言えます。また、ひとたび遠征に出ると、後輩を気遣い、「ひとりで食事するのは寂しいだろう」と食事に誘う姿も。とはいえ、優しさは裏を返せばハートがもろいということを意味しており、実際にメンタルの弱さを指摘されることも多い山口俊は、走者を背負うとみるみるうちに崩れてしまうという「ノミの心臓」です。
そんな彼の性格を象徴しているのが、2014年7月の中日戦でした。先発のマウンドに上がったものの、立ち上がりから3連打を浴びた挙げ句に頭部死球を与えてしまった山口俊は、わずか5球投げただけで危険球退場に。これは、当時の公式戦史上最短記録です。
しかし、そんな繊細さは、酒の席ではどこへやら。アルコールが一定量をオーバーしたとたん、一気飲みを強要するなど酒癖の悪さを発揮していたのも事実。2017年の泥酔暴行事件も、その酒乱癖が災いしたことは間違いありませんが、本来は繊細で優しい性格だけに残念です。
山口俊の成績や年俸を振り返る!嫁の高木加織は離婚準備か?
山口俊は4年連続で2桁セーブの成績!巨人移籍後は3年で総額7億円の年俸が罰金&減俸に!
山口俊の通算成績は、2017年までの12年間で、371試合40勝45敗111セーブ(24ホールド)、防御率3.38です。パワーピッチャーとしての能力が買われ、先発とリリーフのいずれも経験。リリーフ時代は、威力抜群の剛球で相手をねじ伏せるピッチングが力を発揮し、投球回数を上回る奪三振数をマークしました。
2009年から4年連続で2桁セーブの成績を挙げたことでも、リリーフとしての適性は証明されています。その成績が評価され、入団当初は推定870万円だった年俸も徐々にアップし、キャリアハイの34セーブを挙げた2011年オフには、1億円に到達しました。
しかし、それ以降の成績はあまりパッとせず、先発転向後は8勝、3勝と尻すぼみ……。そのため、年俸も8000万円台でウロウロしていました。しかし2016年には、初の開幕投手に指名されたことで一念発起!開幕投手こそ右足の捻挫で逃したものの、シーズンを通して先発投手陣の中心として活躍します。2試合完封勝利するなど、リリーバーだったとは信じられないスタミナで勝ちを重ね、11勝5敗、防御率2.86と、先発としてキャリアハイの成績を残しました。
しかも、5完投と3完封の記録は、いずれもリーグトップです。その成績を置き土産代わりに、2016年シーズンオフには巨人へFA移籍し、契約条件は3年総額で推定7億円と伝えられましたが、単年ベースで2億~2億5000万円の年俸と見られています。新天地で心機一転といきたかった山口俊ですが、右肩痛の影響で、春季キャンプは3軍スタートという有様にバッシングが集中。
シーズン中に1軍昇格を果たし、なんとか1勝を挙げたものの、泥酔して暴行事件を引き起こす失態で、2017年シーズン終了までの出場停止と罰金に加え、減俸処分が下されました。身から出た錆びとはいえ、総額1億円以上にも上る罰金と減俸は痛いことでしょう。
山口俊の嫁は元グラビアアイドルの高木加織!インスタアカウント停止は離婚準備の前触れ?
山口俊は、2014年に結婚し、子供ももうけています。嫁は、山口俊より2歳年上で、元グラビアアイドルの「加織」こと高木加織(たかぎかおり)です。SNSで自身のセレブ生活を盛んにアピールし、ファンからひんしゅくを買っていると噂になっていた人物です。バスト85cm-ウエスト58cm–ヒップ85cmの見事なプロポーションで、「ミスヤングマガジン」準グランプリに輝いた経歴を持ち、タレントやグラビアモデルとして幅広く活躍。
深夜放送のバラエティ番組に出演し、体を張ったキャラで人気者になりました。もともと友だち関係だったという2人は、2014年のクリスマスに結婚を発表していますが、同時に懐妊も発表したことから、いわゆる「できちゃった婚」だったようです。グラビア時代から、セレブな男性をターゲットに飲み会を開催し、セレブへの強い憧れと上昇志向を持っていたという高木加織。
旦那の山口俊や子供に対する愛情を頻繁に投稿していたインスタグラムのアカウントは、現在は、非公開もしくは削除済みの状態となっています。これは、山口俊の泥酔暴力事件がきっかけで誹謗中傷が殺到したためとか。一説には、旦那が解雇された場合はセレブ生活終了となるため、離婚準備のためにアカウントを停止したとも伝えられています。
山口俊は泥酔暴行騒動後も由伸監督への謝罪なし!待ち受ける茨の道
2017年シーズンは4位に終わり、クライマックスシリーズ出場すら逃した巨人のドタバタを象徴したのが、山口俊の不祥事だったと結論付けるのは言い過ぎでしょうか。事の始まりは、7月18日のナゴヤドームでの対中日戦直前でした。当初は山口俊と発表されていた予告先発投手が、なぜか高木勇人へと変更され、打線のつながりを欠いた巨人は、1-6のスコアで試合を落としました。
しかしそれ以上に深刻だったのが、山口俊の先発変更の真相です。試合から1週間前の11日未明に、東京都内の飲食店で右手を負傷した山口俊は、泥酔状態で駆け込んだ病院で警備員に暴行を働いた上、ドアを壊し、警察が被害届を受理していたことが判明。球団側は、自主退団という厳しい対応を見せましたが、代理人や選手会が反対し、最終的に、今シーズンの出場停止と罰金&減俸に決まり、山口俊もこの処分を受け入れました。
今回の不祥事については、山口俊本人の行動には弁護の余地は全くありません。しかし、彼の酒癖の悪さを把握していながら獲得した球団側の指導体制に手落ちがあったことも事実でしょう。その後この問題は、山口俊獲得をバックアップした高橋由伸監督への謝罪がなかったことでさらに大きく取り上げられるようになりました。
これらの報道が本当ならば、自分の行為の重大性を認識していないことといい、監督への謝罪がないことといい、プロ野球選手である以前に、人間として大切な部分が欠落しているように思えてなりません。退団こそ免れた山口俊ですが、彼の前に待っているのは、周囲の白い目にさらされながら再起への道を歩むという限りなく険しい茨の道です。来シーズン、山口俊が晴れてマウンドに立つ姿は見られるのでしょうか。ファンは、彼の野球への想いを信じて待っています。