「闇金ウシジマくん」ドラマ・映画化ギリギリの問題作!登場人物もアウトロー揃い!
「闇金ウシジマくん」ドラマ・映画化もギリギリ問題作すぎる!R指定は大丈夫?
「闇金ウシジマくん」は、10日で5割という超暴利闇金融「カウカウファイナンス」の社長・丑嶋馨と、客や関係者の人間模様、社会の闇と日常を描いた作品です。作者は、真鍋昌平。「ビッグコミックスピリッツ」で、2004年より連載が始まり、2016年9月現在で、コミックスは37巻を数えます。
2010年より山田孝之主演でテレビドラマ化されて以降、ドラマはSeason3まで、映画は、最終作となる「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」を含めて4作が作成されました。「闇金ウシジマくん」は、人が救われない物語です。一般人が覚せい剤依存になったり、洗脳された挙句に殺人事件が起こったりと、いやに現実的で抜け出せない闇が広がります。
過度な暴力シーンがあるため、映画はR12指定ですが、ドラマは誰でも視聴可能です。しかし実は、過激な暴力描写よりも、登場エピソードが現実に起こっているという点が、一番問題なのかもしれません。
「闇金ウシジマくん」アウトロー揃いの登場人物をご紹介!
「闇金ウシジマくん」には、「カウカウファイナンス」社員をはじめ、癖のあるキャラクターが勢ぞろいしています。まずは、主人公の丑嶋馨。「カウカウファイナンス」の社長は、ヒップホップ系のファッションに身を包み、短髪に縁のない丸メガネ、顎髭を生やした強面で、冷静沈着、物おじせず、闇社会を渡り歩いてきた生粋のアウトロー。仲間や負債者に対しても筋は通し、ヘマをすれば容赦はありません。
格闘家を目指していたこともある、No.2の柄崎貴明や、「カウカウファイナンス」のバックについているヤクザ幹部候補の生滑皮秀信、本名不明で強盗殺人を犯したといった不穏な噂が絶えない肉蝮など、実際には絶対にお近づきになりたくない人物がズラリ。そんな中、15%の金利返済を要求し丑嶋たちからも嫌われるほど金にうるさい占い師の老婆、金主のメンタルの強さが際立ちます。
映画「闇金ウシジマくんザ・ファイナル」あらすじネタバレキャスト!
映画「闇金ウシジマくんザ・ファイナル」あらすじとネタバレ
映画「闇金ウシジマくん」シリーズとしては最終作となる「闇金ウシジマくんザ・ファイナル」が、2016年10月22日に公開されます。2016年9月22日には、ドラマ版「闇金ウシジマくん」Season3放送終了後に、「闇金ウシジマくん Part3」の公開が決定されており、映画版とドラマ版それぞれの最終作に向けて、物語は盛り上がりを見せ始めました。「闇金ウシジマくんザ・ファイナル」では、丑嶋の幼馴染の竹本優希が登場したことで、丑嶋の過去が徐々に明らかに。
「カウカウファイナンス」の社員や、盟友である情報屋戌亥、そこに、丑嶋を破滅させたい鰐戸三兄弟、ライバルの女闇金犀原茜や、腕利き弁護士都陰らが加わり、息をつかせないドラマが展開されます。丑嶋は、家庭が貧困で、酒浸りしていた父を介護していたという過去の持ち主。主演の山田孝之も、「ウシジマなのに、いい映画になってる」とコメントしており、これまでとは違った一面が見られるのではないかと期待が高まります。
映画「闇金ウシジマくんザ・ファイナル」迫力のキャストたち!本職ではなく俳優です!
映画「闇金ウシジマくん」の実写化が開始されたのは、2010年10月でした。最初のドラマシリーズから、長い間丑嶋馨を演じてきたのが、山田孝之です。映画「電車男」で初主演、「勇者ヨシヒコ」シリーズや、「荒川アンダーザブリッジ」星役もこなすなど、役を選ばず、幅広い演技力が魅力の俳優です。
「闇金ウシジマくんザ・ファイナル」で山田孝之演じる丑嶋を支えるのが、ドラマ放送開始当初から柄崎を演じるやべきょうすけ。映画「新宿スワン」でも共演している戌亥役の綾野剛や、異色アイドル「でんぱ組.inc」の最上もが、キーパーソンとなる竹本優希役・永山絢斗の演技にも注目です。気になるのは、鰐戸三兄弟。原作でもヤバイと言われている彼らですが、演じるのは安藤政信、ラッパーのYOUNGDAIS、間宮祥太郎。スキンヘッドにはしないそうですが、それぞれ再現度がすごいと前評判が高まっています。
「闇金ウシジマくん」ホリエモンとコラボ!?あの岩井俊二監督もウシジマファン!
「闇金ウシジマくん」は、現実ではなさそうだけれども、誰もが落ちてしまいそうな、日常の闇を描いた作品。多くの読者や視聴者を虜にし続けてきましたが、著名人の中にも「闇金ウシジマくん」の魅力に取りつかれた人物がいます。その1人は、堀江貴文です。ライブドア元代表取締役CEOで、実業家として一躍脚光を浴びましたが、2006年に証券取引法違反容疑で逮捕、2013年に刑期が満了し、出所しています。
2016年現在も、精力的に著作を発表しており、そのうちの2016年9月に発売された「ウシジマくんvs.ホリエモン 人生はカネじゃない!」の表紙を、真鍋昌平が描き下ろしました。ヒップホップ系の衣装に身を包み、手は人差し指と親指で円を作り、腕には紙幣や¥マークの刺青がびっしり。堀江貴文をイメージしたというイラストは、大きな反響を呼んでいます。
堀江貴文は、ドラマ「闇金ウシジマくんSeason3」で、光宗薫に演技指導を行ったり、スピンオフドラマで主演を務めるなど、元より浅からぬ仲。漫画レビューサイトを手掛ける堀江貴文は、読んでおくべきマンガ1位としても「闇金ウシジマくん」を推しています。
そして、作者の真鍋昌平が驚くほどのウシジマ愛を語ったのが、映画監督の岩井俊二でした。実は岩井俊二は大の漫画好きで、漫画家を目指したことがあるほど。「闇金ウシジマくん」に対しては、一見ヤンキーマンガと思われがちだが、デリケートな人間関係と人間描写で作られているとコメントし、「奇跡のような世界」と絶賛しています。
人の闇と暴力を見せる「闇金ウシジマくん」。しかし、そこに至る経緯や、人間関係も決してないがしろにはしません。誰かが今日も、「カウカウファイナンス」の戸をたたく……その人に連なるさまざまな関係が、「ウシジマくん」世界を彩ります。