冨樫義博の漫画「HUNTER×HUNTER」休載理由は?天才漫画家と呼ばれる所以

冨樫義博の漫画「HUNTER×HUNTER」休載理由は病気?

冨樫義博「HUNTER×HUNTER」はハンターたちの冒険と絆を描いた漫画!あらすじ

冨樫義博は、ヒット作を何本も生み出している人気漫画家です。その中でも、2度にわたるアニメ化でも話題となった「HUNTER×HUNTER」は、多くの読者を惹きつけてやみません。好奇心旺盛で、類まれなる格闘センスと身体能力を持つゴン=フリークスは、幼い頃、ハンターをしている青年に助けられたことから、その職業に憧れを抱いていました。ハンターとは、怪物討伐や、財宝探し、賞金首狩りや、遺跡探査など、稀少な物事を追求することに生涯をかける者たちのこと。プロハンターは、数百万分の一という狭き門を突破しなければ資格を得ることができません。

ゴンは、試験を受けるために故郷を出て、同じくハンターを目指す仲間、クラピカ、レオリオ、キルアらと出会います。彼らとともにハンターを目指す中で、心身ともに成長するゴン。作中では彼らの絆が描かれますが、主人公のゴンに対しても容赦のない展開が繰り広げられる残酷描写も特徴で、主人公を殺すつもりで描いていると公言している冨樫義博の方針が随所で貫かれています。

冨樫義博「HUNTER×HUNTER」度重なる休載は病気のせい?本当の理由は?

冨樫義博の人気漫画「HUNTER×HUNTER」は、1998~2017年7月現在も、未完結のまま連載が続いています。しかし、連載期間と比較すると、コミックスの巻数はそれほど多くはありません。その理由は、繰り返される休載にありました。1999年以降は10回以上も休載されている「HUNTER×HUNTER」。最長では、2012年16号から2014年26号までの2年2カ月にも及んでいます。

連載再開が発表されると、インターネットのニュースやSNSで話題になるほどの反響が起こりますが、それはひとえに、作品人気の高さを物語っていると言えます。連載自体は長くて1~2カ月ほどで、再び休載という形になりますが、時には、漫画の下書き状態であるネームと見られる状態で掲載されることも。

なぜ幾度も長期休載をしているのかについては、ゲームにハマったから、対人恐怖症でアシスタントを雇えないから、鬱病だからなど、さまざまな理由がささやかれていますが、正式に発表されたのは腰痛です。アシスタントを雇わない冨樫義博は、ほぼ1人で作業を行っているとか。腰を患い、長時間の作業ができない結果、やむなく休載となってしまうようです。

冨樫義博は天才漫画家!新境地のSF漫画「レベルE」のあらすじネタバレ

冨樫義博は天才漫画家!評価の理由と実力とは?

冨樫義博は、1966年4月27日生まれ、山形県の出身です。山形大学在学中から漫画の投稿をはじめ、1987年に「週刊少年ジャンプ」でデビュー。1990年より連載された、突然幽霊となってしまった少年の活躍を描くバトル漫画「幽☆遊☆白書」が話題となり、一躍人気作家となりました。その後、「レベルE」や「HUNTER×HUNTER」がアニメ化されたことで、その人気を不動のものにしています。

天才漫画家としてよく名前が挙げられる冨樫義博ですが、その所以はどこにあるのでしょうか?冨樫義博は計算型だと分析しているファンは、ストーリーの展開や読者に与える印象を計算して物語を作成していると指摘しています。たしかに、世界設定や物語の展開にも、行き当たりばったりといった感じや矛盾が少ない冨樫義博。また、キャラクター造形が上手い冨樫作品の売りは、ずばりキャラクターだと言い切るファンの声も。安定した画力も特徴のひとつで、欠点が少なく、総合力が高いことが、「天才」という評価に繋がっているのでしょう。

冨樫義博「レベルE」オカルト風味のSFオムニバス漫画あらすじネタバレ

ヒット作の多い冨樫義博ですが、そのうちの2作「幽☆遊☆白書」と「HUNTER×HUNTER」は、バトルをメインとした作品。少年漫画らしい作風の2作に比べると、異色作と言われているのが「レベルE」です。「レベルE」は、オカルトSF漫画で、地球にやってきたドグラ星第一王子のバカ王子が、山形県を舞台に巻き起こす騒動を描いたオムニバス作品。バカ王子は類まれなる頭脳を持っていますが、悪ふざけが大好きなトラブルメーカーで、突然人間たちの前に現れては、騒動を巻き起こします。

「レベルE」は全3巻で完結していますが、オムニバスということもあって、ほぼ1話完結のテンポの良さも魅力です。SFの中に、ギャグやサスペンス、ミステリ要素が詰め込まれ、物語の緩急と展開で読ませる作品となっています。天才なのにバカ王子と呼ばれているのは、トラブルメーカーな性格ゆえと思っている読者も多いはず。しかし実は、バカ王子は本名でした。正式名称がバカ=キ=エル・ドグラ王子なためバカ王子なのだと最後に明かされ、読者を驚かせました。

冨樫義博「HUNTER×HUNTER」ついに連載再開!最新34巻発売も!

「週刊少年ジャンプ」2016年7月4日発売の31号より休載されていた冨樫義博「HUNTER×HUNTER」が、2017年6月26日発売の30号より連載再開されました。同時に、コミックス最新刊の34巻も発売となります。連載休止前のストーリーは、ハンターたちの住む世界の外側にある暗黒大陸を巡る物語の途中でした。

コミックス32巻より、新天地を巡る死闘や、人類の謎といった、「HUNTER×HUNTER」の世界設定の核心に触れる要素が描かれています。窃盗と殺人を生業とする盗賊集団「幻影旅団」の団長クロロ=ルシルフルと、元幻影旅団のメンバーで、ピエロをほうふつとさせる格好が特徴的な奇術師ヒソカの戦いが描かれるなど、ファンとしては続きが気になって仕方がない状態での休載入りでした。

34巻は、2016年に連載された約10週分の内容を収録。2017年5月11日に新刊発売の予告が出た時点で、早くも大きな反響を呼ぶことに。こうして晴れて連載が再開された「HUNTER×HUNTER」ですが、明確な連載期間は発表されていません。しかし、人気漫画家が漫画の描き方などをレクチャーする雑誌「ジャンプ流!」vol.21に冨樫義博が登場した際に、連載に関するヒントとも取れる発言をしました。

それは、「10話入れる予定が、腰の容体が悪化し9話で終わってしまったので、反省を踏まえて、次からは10話分上げてしまおう」というコメント。これによれば、今回も10話くらいが掲載されるのではと予想されます。連載では、暗黒大陸への進出を打ち出したカキン帝国の謎が明らかになってきており、ますます物語の続きが気になるところ。10話以上連載が続くのかは心配ですが、ともかく今は連載されている最新話を楽しみましょう。

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