猫ひろしのオリンピック出場の経緯!なぜカンボジア代表に?

猫ひろしのオリンピック出場の経緯!なぜカンボジア代表に?

猫ひろしのリオオリンピック出場への経緯とは!きっかけはあるテレビ企画

猫ひろしは、いまや「日系カンボジア人」という肩書きのつくお笑い芸人です。リオオリンピックでは、Twitterで選手村の様子をレポートするなど、出場前から何かと注目を集めていました。そんな猫ひろしが、リオオリンピックでエントリーしたのは、男子マラソン。日本のお笑い芸人だった猫ひろしが、リオオリンピックに出場するまでには、いったいどのような経緯があったのでしょうか。

猫ひろしが、マラソンを始めるきっかけとなったのは、TBSテレビ「オールスター感謝祭」内で行われた、恒例の赤坂5丁目ミニマラソンだったようです。その後、猫ひろしは、本格的にマラソンを始めます。そして、アジア各国で開かれるマラソン大会に出場、アンコールワット国際ハーフマラソンでは3位に入賞しました。

すると、カンボジア王国から、同国のオリンピック代表選手へという打診があり、猫ひろしは、これを了承します。2011年に国籍を日本からカンボジアに変更し、2012年のロンドンオリンピック出場を目指すも、国籍変更から間がなさすぎて参加規程をクリアできず出場を断念。待つこと4年、地道なトレーニングを重ねてきた猫ひろしは、今回晴れてリオオリンピックに出場しました。

猫ひろしカンボジア代表獲得の立役者はホリエモンだった!

猫ひろしは、なぜカンボジア代表になったのでしょか?一番大きな要因は、カンボジア王国から、オリンピック代表にという打診があったことです。しかし、国籍変更という大きな決断には、実は伏線がありました。それは、ライブドア事件で話題になった堀江貴文の「ホリエモン想定外のなんでお前なんだよ!」という番組に猫ひろしが出演したときのことです。

「猫ひろし再生計画」と銘打たれた企画で、各国のマラソン大会に出場し、良い記録を連発していた猫ひろしに、堀江貴文が持ちかけたのが「どこかの国に帰化したら、オリンピックに出られるのでは」という提案。この後、猫ひろしは自らコーチを付け、さらに本格的にマラソンに取り組み始めるようになったといいます。

堀江貴文の読み通り、カンボジアに帰化した猫ひろしは、カンボジアのマラソン界で上位に名を連ねるようになりました。2016年の東京マラソンでは、カンボジア選手での最高タイムを記録し、5月にカンボジアで行われた代表選考大会でも見事に優勝。実力で、カンボジア代表の座を獲得したのです。

猫ひろしは日本国籍に戻せる?現在は嫁と子供はどこに?

猫ひろしはカンボジア国籍から再び日本国籍に戻せるのか?

猫ひろしは、カンボジア王国のオリンピック代表となるために同国の国籍を取得しました。そのため、当然ですが、現在は日本国籍を失っています。仮に猫ひろしが日本国籍を再取得するためには、帰化申請という手続きが必要です。しかし、実は意外と簡単に日本国籍に戻せる可能性もあるといいます。

これは、もともと外国籍だった外国人が日本に帰化申請するのとは異なり、猫ひろしは、日本人の両親を持つ元日本人だからできる方法だとか。法務大臣の裁量によっては、複雑な手続きを踏まずとも、猫ひろしが日本国籍に戻せる可能性もあるのだそうです。

しかし、猫ひろしがカンボジア国籍を取得した当時から、賛否両論、さまざまな議論が交わされてきました。世論の反応を考えれば、法務大臣があっさり許可を出すとは考えにくいとの意見もあります。そもそも猫ひろし本人は、自身の国籍についてどう考えているのも、気になるところです。

猫ひろしの嫁と子供は現在どこにいる?パパはカンボジア人?

猫ひろしは、2007年に一般女性と結婚しています。そして2011年に子供も誕生しました。ちょうど同じ年にカンボジアに国籍を変更した猫ひろしは、カンボジア代表としてオリンピックに出場するためには、当然カンボジアで生活を営まなければなりません。

しかし、芸能人としての活動は日本で行っていたため、行ったり来たりの生活。カンボジアに嫁と子供も住むことになると、猫ひろしが日本にいるときは、嫁と生まれたばかりの子供だけがカンボジアに残されることになってしまいます。そうした事態を避けるため、猫ひろしが選んだのは、カンボジアへの単身赴任生活でした。そのため、嫁と子供は、猫ひろしの国籍変更当時から現在まで、変わらずに日本で生活しています。

猫ひろしリオオリンピックで健闘!東京オリンピックにも意欲を見せる!

猫ひろしがリオオリンピックで、カンボジア代表としてマラソンに出場し、見事完走しました。タイムは2時間45分55秒で、自己ベストである2時間27分48秒にははるかに及びませんでした。しかし、厳しい気象条件下で脱落者が相次いだ中、歩かずに完走したのですから、本人にしてみれば納得の走りだったことでしょう。

順位は、完走した140人中139位。これまでカンボジア国内では、オリンピックそのものへの関心も薄く、男子マラソンへの注目度もほとんどなかったそうです。しかし、猫ひろしが帰国してみると、「マラソン、見たぞ」とたくさんの人から声を掛けてもらえたのだとか。

さらには、現地で「スーパースター」と呼ばれたエピソードもツイートしています。どうやら猫ひろしのリオオリンピック出場が、カンボジア国内における、オリンピックや、マラソン競技の認知の向上に一役買ったのは事実のようです。猫ひろしは、カンボジアから「来日」中のインタビューで、「カンボジアのマラソン競技者をサポートし、発展させることに貢献したい」ともコメントしています。

たしかにこれは、世界で一番大きな国際大会であるオリンピックを経験した猫ひろしでなければ成し遂げられないことかもしれません。2020年の東京オリンピックに出場するカンボジア代表は、冷静に考えれば年齢的にほぼ難しいと思われますが、またもや猫ひろしとなるでしょうか?もしくは、猫ひろしが育成をサポートした若手ランナーとなるでしょうか?いずれにしても、カンボジアでは、2016年リオ大会以上のオリンピック熱が見られることになりそうですね。

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