久保英恵はアイスホッケー女子の絶対的エース!現役復帰を決意したワケ

久保英恵はアイスホッケー女子の絶対的エース!現役復帰を決意したワケ

久保英恵“氷上のスナイパー”の決定力!絶対的エースが決めた平昌オリンピック!!

久保英恵(くぼはなえ)は、1982年12月10日生まれの34歳。“氷上のスナイパー”と呼ばれる、日本女子アイスホッケーチームの選手です。2018年に開催される平昌オリンピック出場をいち早く決めた日本女子アイスホッケーチームの絶対的エースでもあります。

通称「スマイルジャパン」の日本女子アイスホッケー代表チームは、久保英恵の地元・苫小牧市で、平昌オリンピック出場をかけた最終予選を戦いました。世界ランキング7位の「スマイルジャパン」は、初戦、世界ランク11位のオーストラリアに6-1で快勝。続いて12位のフランスにも4-1で勝利し、8位のドイツ相手に3-1で勝ったことから、平昌オリンピックへの切符を手にしました。久保英恵は、3試合で5得点を決め、絶対的エースの貫録を見せています。

久保英恵は一度引退していた!復活を決意した背景になでしこジャパンが?!

平昌オリンピック出場を決めたことで、女子アイスホッケー日本代表の絶対的エース久保英恵の活躍ぶりが、明るいニュースになっています。そんな久保英恵には、現役を一度引退したという過去がありました。2008年に開催されたバンクーバーオリンピックに向けた代表チームから外され、チームも予選敗退しオリンピック出場を逃したことを受け、戦意喪失してしまったのでしょうか。

2010年の全日本女子アイスホッケー選手権大会をもって、引退することを表明した久保英恵。しかし、所属チームのSEIBUプリンセスラビッツを3連覇に導いた久保英恵を、放っておいていいわけがありません。宣言通り引退した後に、地元の苫小牧に戻っていた久保英恵の元に、日本アイスホッケー連盟の副会長・若林仁が訪れると、現役復帰を打診しました。

さらにサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が、ワールドカップで優勝したのを目の当たりにし刺激を受けた久保英恵は、再び日本代表としてプレーすることを決意します。結局、1年半後に現役復帰することになりました。

久保英恵とアイスホッケーの出会い!出身高校、大学、プロフィールは?

久保英恵とアイスホッケーの出会いは4歳から!

久保英恵は、4歳からアイスホッケーを始めました。兄がアイスホッケーをしているのを見て始めたという、特定のスポーツが盛んな土地でよく見られるパターンです。小学生になってからは、男の子にまじって練習し、苫小牧市選抜チームの代表に選ばれるようになりました。

若くして頭角を現していた久保英恵は、1998年の長野オリンピックで、開催国枠として出場した日本代表チームに、当時中学生だったにもかかわらず名前を連ねています。結局、試合には出なかったものの、オリンピックという大舞台で活躍する選手の姿に、ワクワクしながら見入っていたという久保英恵。その頃から、オリンピック出場の夢を膨らませていたのでしょう。

久保英恵の気になるプロフィールは?出身高校、大学は?

久保英恵は、地元・苫小牧にある北海道苫小牧工業高等学校に進学しました。ソチオリンピックで、共に日本代表として戦ったゴールテンダー(ゴールキーパー)の中奥梓(なかおくあずさ)も、同じ北海道苫小牧工業高等学校出身です。その他にも、元アイスホッケー選手の垣原功や、五十嵐充子を世に送り出したばかりか、元千葉ロッテの吉井英昭や、高沢秀昭、元力士の栗家山など、多くのアスリートが卒業しています。

スポーツの伝統ある苫小牧工業高校を出ている久保英恵は、同じく北海道にある浅井学園短期大学(現・北翔大学短期大学)に進学。2002年ソルトレイクシティオリンピック、2006年トリノオリンピックと、日本代表に続けて選ばれましたが、いずれも予選敗退し、オリンピック本大会出場を逃しました。2010年バンクーバーオリンピックでは、日本代表からも外れ、悔いを残したまま引退。復帰後は日本代表に返り咲き、2014年ソチオリンピック出場を果たしたものの、結果は、全戦全敗でした。

久保英恵「神ってる」と自分のプレーにびっくり!「平昌では必ず勝利する」!!

久保英恵は、2014年に開かれたソチオリンピック出場をかけた最終予選で、3試合2得点3アシストと大活躍を見せ、出場権獲得に貢献しました。その結果、大会MVPと、フォワード部門ベストプレイヤー賞を受賞しています。現役復帰以後は、「ベテランとしてチームのまとめ役になれれば」と、謙虚な気持ちでいた久保英恵。

しかし、“氷上のスナイパー”と言われるフォワードとしての得点力の高さは衰えることを知らず、まとめ役どころか、絶対的エースと呼ぶにふさわしいものでした。2018年に行われる平昌オリンピックに向けた最終予選では、その得点決定力はさらに進化し、3試合5得点3アシストと、久保英恵本人も驚く結果に。

「こういうのを『神ってる』って言うんですかね。全試合、点が取れるなんて。自分でもびっくりです」と、大きな目をさらに見開きながら、素直な気持ちを語っています。若手選手からは、「さすが久保先輩!」「かっこいい!」と声がかかっていました。

女子アイスホッケーは、バンクーバーオリンピック後から戦術を変えたといいます。特に、ディフェンス面での変化が大きく、フォワードから積極的にプレス(ディフェンス側がオフェンス側に積極的に近寄っていき、プレッシャーをかける守り方)をかけていくようになりました。

これが日本のシステムプレーにピッタリとはまったことで、順調に世界ランキングを上げていっています。2011年には11位だったランクが、2016年には7位になっているのですから、今のところ戦術替えは大成功と言えるでしょう。地元・苫小牧に、オリンピック出場報告をするため凱旋した久保英恵は、「平昌オリンピックでは必ず勝利することと、自分の持つ力を出し切る(ことが目標)」と決意表明しました。何度となくオリンピック代表に選ばれ戦って来た絶対的エース久保英恵。2018年の平昌オリンピックでは、ぜひ夢の一勝を手にしてほしいです。

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