乾貴士がエイバルで魅せた歴史的シュート!スペイン移籍は念願だった!
乾貴士がバルセロナ相手に歴史的シュートで2得点!10万人が息を飲んだ!
乾貴士は、スペイン1部のプロサッカーチームエイバルに所属するサッカー選手。身長169cmと小柄ながら、日本人選手屈指の華麗なドリブルやパスを駆使する乾貴士が、先日のスペインリーグで、日本人初となる大仕事を成し遂げました。
それは2017年5月21日に行われたスペインリーグの最終節。メッシやネイマールなど各国代表選手を擁し、クラブ世界一を何度も獲得したことのある強豪チームバルセロナから、華麗なボレーシュートで日本人初となる得点を2点も挙げました。乾貴士の連続得点で0対2となった瞬間、バルセロナの本拠地で、サポーターで埋まった10万人収容のカンプ・ノウ・スタジアムは、まさかの展開に静寂に包まれたと言います。
その後、バルセロナの猛攻にあって逆転負けしたエイバルでしたが、乾貴士は地元紙の選手評価で最高点を獲得するなど、スペインで強烈な輝きを放ちました。
乾貴士念願のスペイン移籍は子供の頃からの夢だった!
乾貴士は、スペインで2シーズン、その前はドイツで5シーズンプレイしてきました。現在の乾貴士のエイバルでの年棒は4000万円と推定されていますが、前所属の日本代表MFの長谷部誠も所属しているフランクフルトでの年俸が1億5000万円と言われていたことに比べると、大幅な年棒ダウンと言えます。しかし、スペインでのプレイについて、「小さいころから夢見ていたので、そこで今やれているのは幸せ」と喜びを感じさせるコメントをしています。
乾貴士は、小柄で、ドリブルやパスが得意なテクニシャン。屈強なフィジカルが特徴のドイツ1部ブンデスリーガより、日本人に近い体格のプレイヤーが多く、華麗なパス回しが特徴のスペイン1部リーガ・エスパニョーラに魅力を感じるのは自然の流れだったのでしょう。
年棒が大幅にダウンしたとはいえ、資金の少ないエイバルにおいて、乾貴士の移籍金はクラブ最高額の7000万円。大黒柱としての活躍が期待されていることは明らかです。こうして夢のリーグで出場機会の多いチームを選択したことで得たバルセロナ戦での2得点の歴史的シュートは、乾貴士の夢への情熱がもたらしたものであると言えます。
乾貴士の出身校やプロフィール!結婚した嫁や子供は?
乾貴士は高校生なのにセクシー?出身校に今のユース世代のルーツがあった!
乾貴士は、1988年生まれで、滋賀県の近江八幡市出身です。徹底的に個人技を磨く指導で有名なセゾンFCを経て、滋賀県立野洲高等学校に進学しました。セゾンFCの出身者が多い野洲高校は、乾貴士もいた2006年の第84回高校選手権で優勝を果たします。それまでの高校サッカーは、ロングボールを多用し、フィジカルの強いチームが勝ちあがる傾向がありました。しかし野洲高校は、トリッキーなドリブルや華麗なパスワーク、ダイレクトプレイを多用するスタイルで強豪校をことごとく撃破。
多くの高校サッカーファンを魅了した野洲高校のスタイルは、以後「セクシーフットボール」と呼ばれるようになりました。それ故に、当時の野洲高校の中心選手であった乾貴士にも「セクシー」という呼び名が付くように。当時の高校サッカー界で異端とも呼ばれた野洲高校でしたが、その個人技中心の指導方法や、地元が連携して強化するスタイルなどは、その後の日本のユース世代の指導方法に大きな影響を与えることになります。
高校生ながらU-21日本代表に選出されるなど注目されていた乾貴士は、高校卒業後に、横浜F・マリノスに入団しますが、選手層が厚く、陽の目を見ることができませんでした。しかし、2年後に、セレッソ大阪に移籍すると活躍の場を得て、J1昇格に貢献。実績を引っ提げて、2011年にドイツ2部リーグのVfLボーフムに移籍した後、2012年には、ドイツ1部リーグ、フランクフルトへ。現在は、2015年に移籍したエイバルにて、リーガ・エスパニョーラにおける日本人最多出場記録を塗り替えながら活躍を続けています。
乾貴士の嫁はカワイイ系の姉さん女房!ジュニアもサッカー!
乾貴士の気になる家族は、嫁と子供1人の3人家族です。セレッソ大阪に所属していた21歳の時に結婚しています。元保育士だった嫁は、乾貴士の3つ上の姉さん女房で、童顔でかわらしいとのこと。2010年10月に誕生した長男の皓貴君は、地元のサッカーチームでプレイしており、父と同じ攻撃的なポジションだとか。これは将来が楽しみですね。嫁や子供は今も大阪在住なので、ずっと単身赴任をしていることになる乾貴士。しかし、Twitterなどでは、乾貴士の元を訪れた際の微笑ましい家族写真を見ることができます。
乾貴士は香川真司離脱後のイラク戦での背番号「10」を背負った!次節オーストラリア戦の背番号「10」はどっちだ?
乾貴士は、2017年6月のワールドカップ予選イラク戦で、日本代表のエースナンバー「背番号10」を託されました。これは、それまで「背番号10」を背負っていた香川真司が、直前の親善試合シリア戦で左肩を脱臼して代表を離脱したためです。とはいえ、「背番号10」が空番にならずに乾貴士に託されたということに、日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督の乾貴士への期待の大きさがうかがえます。
右足首のケガや、イラク戦の会場のピッチ状態が悪い等の理由で、残念ながら今節のイラク戦の出場機会はなかった乾貴士ですが、8月31日に埼玉スタジアムで行われるオーストラリア戦ではキーマンになることは間違いありません。ドイツやスペインで屈強なディフェンダーを翻弄してきた乾貴士のテクニックは、屈強な選手を揃えるオーストラリア守備陣にも相当な脅威になるはずです。
また、日本のスタジアムはピッチ状態もよく、ボールをさばきやすいので、乾貴士には最高の舞台となることでしょう。次節のオーストラリア戦まで間があるので、香川真司が復帰する可能性も考えられますが、セレッソ大阪時代にはチームメイトとしてよい連携を見せていた2人。両選手が並び立つ可能性も十分にあります。その際にはどちらに「背番号10」が与えられるのでしょうか?今後の乾貴士と「背番号10」の行方に注目しましょう!