原田眞人監督は映画「ラストサムライ」でハリウッドデビューしていた!「関ヶ原」がニューヨーク・アジア映画祭で上映

原田眞人監督は映画「ラストサムライ」でハリウッドデビューしていた!映画「日本のいちばん長い日」で息子・原田遊人が優秀編集賞を受賞

原田眞人監督は映画「ラストサムライ」でハリウッドデビューしていた!ジェット・リーとも共演!?

原田眞人(はらだまさと)監督は、1949年7月3日生まれで、静岡県沼津市出身です。実は、俳優としても映画界で活躍しています。

2003年には、トム・クルーズが主演&制作に携わったエドワード・ズウィック監督の映画「ラストサムライ」に出演し、ハリウッドデビューを果たしているというのですから驚きです。映画「ラストサムライ」では、日本の実業家で大臣でもある大村松江役を演じました。

原田眞人監督は、「ラストサムライ」の大掛かりな合戦シーンを目の当たりにしたことで、「『ラストサムライ』を超える日本発の世界戦略時代劇を作りたい」という想いを持つようになります。その想いが、後に、映画「関ヶ原」の制作へ繋がったそうです。

映画「ラストサムライ」だけでなく、ジェット・リー主演のカンフーアクション映画「SPIRIT」(2006年)にも出演している原田眞人監督。日本人の出演は中村獅童と2人だけで、ミスター三田役として見事な演技を披露した原田眞人監督は、ジェット・リーとの共演を果たしました。

原田眞人監督は幅広いジャンルで国際的に活躍!

原田眞人監督は、1972年にロンドンへ語学留学し、1973年からは、ロザンゼルスを拠点に監督修行を積みました。監督デビュー作品は、1979年の映画「さらば映画の友よ インディアンサマー」。1995年の「KAMIKAZE TAXI」が、ロンドンやサンフランシスコ映画祭に出品されるなど、国際的に活躍する映画監督として知られています。

原田眞人監督の人気作品は多数ありますが、中でも、戦後70年記念作品として公開された2015年の映画「日本でいちばん長い日」は有名です。その他にも、「金融腐蝕列島 呪縛」(1999年)や、日航ジャンボ機墜落事件を追う新聞記者を描いた「クライマーズ・ハイ」(2008年)、役所広司と樹木希林の主演で話題となった「わが母の記」(2012年)。原田眞人監督念願の初時代劇となった映画「駆込み女と駆出し男」(2015年)など、幅広いジャンルで魅力的な作品を世に出しています。

原田眞人監督が語学を活かし翻訳も手がける!息子・原田遊人が映画「日本のいちばん長い日」で優秀編集賞を受賞

原田眞人監督が語学を活かし翻訳も手がける!あの巨匠も太鼓判!?

ロンドン留学の経験を持つ原田眞人監督は、得意の語学を活かして、「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」(1980年)や「スター・ウォーズ」(1982年)で、日本語版吹替版の翻訳監修と演出も手掛けています。1988年には、巨匠スタンリー・キューブリック監督作品の「フルメタル・ジャケット」で字幕翻訳デビューをしている実力者です。

スタンリー・キューブリック監督といえば、全世界で出されている自身の作品の翻訳や吹替を全てチェックするという緻密さとこだわりぶりで有名です。映画「フルメタル・ジャケット」についても、一度出された日本語訳がNGとなり、急きょ白羽の矢が立ったのが原田眞人監督でした。

まだメールなどが普及していなかったため、2週間にわたって、スタンリー・キューブリック監督と電話で細かいやり取りをする毎日だったと言います。その結果、原田眞人監督の翻訳は、巨匠も太鼓判を押す出来映えに。その後も、ロビン・ウィリアムズ主演の映画「グッドモーニング、ベトナム」の翻訳を担当しています。

原田眞人監督の息子・原田遊人が映画「日本のいちばん長い日」で優秀編集賞を受賞

原田眞人監督は、1976年にジャーナリストの福田みずほと結婚し、一男一女をもうけています。息子の原田遊人(はらだゆうじん)は、1977年10月9日ロサンゼルス生まれで、現在は映画編集を手掛けながら、俳優としても活動しています。生まれて間もない1979年に、父親の監督作品である「KAMIKAZE TAXI」で赤ちゃん役として映画デビューした原田遊人。

その後も、俳優としてだけでなく、映画編集で父親の作品に携わっており、原田眞人監督の代表作の1つである映画「日本のいちばん長い日」では、第39回日本アカデミー賞優秀編集賞を受賞しました。その後も、映画「クライマーズ・ハイ」や「わが母の記」、2017年に公開された「関ヶ原」でも優秀編集賞を受賞するなど、親子で素晴らしい作品を作り続けています。

原田眞人監督作品「関ヶ原」がニューヨーク・アジア映画祭で上映!意外な共通点を明かす?

2017年初秋に全国公開されて大きな話題となった原田眞人監督作品「関ヶ原」が、ニューヨーク・アジアン映画祭で上映されることとなり、再び注目を集めています。

司馬遼太郎原作の同名小説を映画化した作品で、主演のV6岡田准一をはじめ、役所広司や有村架純、東出昌大など、豪華キャストが出演していることでも話題になった映画「関ヶ原」。舞台は、豊臣秀吉の死から2年後の戦国時代です。豊臣家への忠義を貫く石田三成(岡田准一)と、天下取りの野望に燃える徳川家康(役所広司)が相まみえた歴史的合戦を壮大なスケールで描き、日本アカデミー賞で10部門も受賞するなど高い評価を受けました。

原田眞人監督は、ニューヨークのエリノア・ブーニン・マンロー・フィルム・センターにて単独インタビューを受け、自身の作品について語っています。原田眞人監督曰く、豊臣秀吉の悪の部分を背負わざるを得なくなった忠義の武将・石田三成に同情する想いが作品作りに活かされたそう。

歴史を語るにあたり、何かと悪者扱いされてしまいがちな石田三成と、映画界で生きてきた自分の姿に「似ている部分がある」と感じているとも言います。石田三成が持っている論理性や、一言多いために敵を作ってしまう性分は、アメリカナイズされたものの考え方でズバッと切り込むことで、徐々に嫌われていった自分と重なるとか。石田三成との意外な共通点を明かした原田眞人監督は、石田三成のイメージを映画「ゴッドファーザー」のマイケル・コルレオーネから着想したとも明かしています。

2018年8月24日からは、木村拓哉と二宮和也が共演することでも話題の最新作映画「検察側の罪人」が全国上映され、原田眞人監督への熱い注目はまだまだ集まりそうです。社会派からエンターテインメントまで幅広いジャンルの作品が魅力の原田眞人監督のこと、今後も次々と新ジャンルの作品で楽しませてくれることでしょう。

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