徳尾浩司が「おっさんずラブ」幻の8話をTwitterで生実況!強固たるプロの信念とは?

徳尾浩司が「おっさんずラブ」幻の8話をTwitterで生実況!インタビューで裏話を暴露

徳尾浩司が「おっさんずラブ」幻の8話をTwitterで生実況!OLロスのファン感激

脚本家で演出家の徳尾浩司(とくおこうじ)。脚本担当のドラマ「おっさんずラブ」の第8話を、徳尾浩司自身が生実況したことが話題となりました。とはいっても、ドラマ「おっさんずラブ」は7話で完結しています。8話の生実況とはどういうことでしょうか?

2016年に単発で制作されたのに続き、2018年4月から田中圭・吉田鋼太郎が主演続投し、連続ドラマ化されました。中身も外見も渋い吉田鋼太郎が、可愛いスタンプや手作りキャラ弁で田中圭に迫るギャップ萌えが視聴者を引き込み、深夜の時間帯にもかかわらず、視聴率5.7%を叩き出しました。

不動産の社員で、33歳独身の主人公・春田創一(田中圭)と、男気溢れる厳格な黒澤武蔵部長(吉田鋼太郎)、春田と同居しているドSな後輩・牧凌太(林遣都)、3人の恋愛模様を描いた本作。視聴者熱は回を追うごとにヒートアップし、最終回以後は、深刻な「OL(おっさんずラブ)ロス」に陥るファンが続出しました。

そんなファンの声を受け、脚本担当の徳尾浩司がツイッターで架空の8話の生実況を始めました。徳尾浩司は、「始まった!」「このオープニングの曲が好き。壮大ですね」と、本当にテレビでドラマを観ながら書いるごとくツイート。「春田アドリブ多め。ここアドリブ」と脚本家しか知らない情報を盛り込み、「ここに大物を配置するあたり、テレビ朝日の本気を感じます」と想像力を刺激するとは、さすが脚本家です。

徳尾浩司は、「今のは一発撮り」などと、制作陣にしか書けない言葉もちりばめ、サービス精神とユーモアを存分に発揮しました。

徳尾浩司の「おっさんずラブ」ドラマ撮影裏話とは?

徳尾浩司は、予想を超えるヒットとなった「おっさんずラブ」のドラマ撮影裏話を明かしています。徳尾浩司と同世代の男性監督陣、反対にプロデューサー陣は女性3名だったことで、別々の視点から色々なアイデアが生まれたそうです。また、男性同士の恋愛を描いたものの、特にBL(ボーイズラブ)という型にこだわらず、人が人を好きになるという純粋な気持ちを大切にし、LGBTもテーマにしていません。

純粋なラブコメ作品として受け入れられ、恋愛の結末も、ファンは最後までハラハラドキドキさせられました。また、ネット上だけでなく、新聞紙面にも感動の声が寄せられるなど、ドラマの反響は大きいものでした。昔から少女漫画やアニメが好きだったという徳尾浩司の感覚が、「おっさんずラブ」に生きているようです。

徳尾浩司の経歴は?強固たるプロの信念とは?

徳尾浩司の経歴は?

1979年生まれで大阪府出身、慶應義塾大学理工学部を卒業した徳尾浩司は、2003年に「とくお組」という劇団を結成しました。今も活動を続けている「とくお組」のスタンスは「SFのような世界で普通の人たちが紡ぎ出す日常」「笑いでごまかしながら問題をうやむやにするのが得意」と、徳尾浩司らしさ全開です。

そんな徳尾浩司が脚本を手掛けたドラマは多数。有名な作品では、多部未華子主演の「ドS刑事」や、宮脇咲良主演の「豆腐プロレス」があります。2018年1月に放送された吉岡里帆主演のドラマ「きみが心に棲みついた」や、同年7月からスタートした土屋太鳳主演のドラマ「チア☆ダン」の脚本を担当しているのも徳尾浩司です。

徳尾浩司の強固たるプロの信念とは?

徳尾浩司は、脚本の書き方や考え方を率直にツイッターで語っています。たとえば、差別的表現がないかのチェックは、テレビ局によって基準が違うそうです。また、脚本を書く時、徳尾浩司が全てのシーンを具体的に書くわけではなく、「素敵な場所」「夜景の綺麗なところ」と書くことがあります。すると、スタッフが見事にそういう場所を探してくれるとか。

ドラマの脚本担当である徳尾浩司のもとへは、SNSで「こうしてほしい」という要望もたくさん届きますが、要望を受け入れて脚本を書き直すことはありません。プロの料理人が客に「もっと醤油を足したほうがいい」と言われて実際に足す料理人がいないのと同じだと、分かりやすい例を挙げています。

プロデューサーやディレクターなどスタッフの意見を真剣に聞く柔軟性は大事ですが、やはり創作に携わる脚本家には、強固な信念が不可欠なのでしょう。

徳尾浩司脚本の「おっさんずラブ」続編検討に喜びの声続出!視聴熱ランキング1位!

テレビ朝日の定例社長会見で、徳尾浩司の脚本作品「おっさんずラブ」の続編が検討されているとの発言がありました。この報道に、「おっさんずラブロス」に陥っていたファンは「OL民の願いが届いた?」と大喜びです。2018年7月上旬のザテレビジョン「視聴熱デイリーランキング・ドラマ部門」を見ても、第3位が「コード・ブルー」で6652ポイント、第2位が「花のち晴れ」で6749ポイント。そして第1位は、断トツの12301ポイントで「おっさんずラブ」でした。

「春田創一の日めくりカレンダー」や「武蔵の愛妻弁当ミニマルチクロス」「天空不動産名刺風アクリルキーホルダー」など、放送終了後はオリジナルグッズの売れ行きも好評なドラマ「おっさんずラブ」。なんと「名言Tシャツ」や「名言マフラータオル」まで用意されています。

「好きになっちゃいけない人なんていない」などの名言の数々が視聴者の心を打ったのも、脚本を書いた徳尾浩司の腕でしょう。それにしても深夜放送のドラマがこれだけ話題になるのは凄いことです。「おっさんずラブ」で視聴者のハートをつかんだ徳尾浩司は、新作でも、人々の心をつかむ言葉を紡ぎ出していくに違いありません。「おお、素敵な回!と思うことはあるけど、それは役者さんと演出のおかげ」という徳尾浩司のツイートに、彼のしなやかな強さを感じます。

関連記事

ページ上部へ戻る