2022年7月6日 更新
遠野なぎこ 強迫性障害の病気、手の震えを乗り超え今のキャラに?!
遠野なぎこは「強迫性障害」も患っていた 自身のブログで初告白
女優でタレントの遠野なぎこ。自身のブログ「遠野なぎこオフィシャルブログ」の読者相談の回答で「強迫性障害」という病気に悩まされていることを告白しています。
遠野なぎこは、虐待など育った家庭環境の醜悪さや、壮絶な中学時代のいじめといった過去のトラウマから、摂食障害など、さまざまな精神疾患を患っています。けれども、強迫性障害については周囲に理解されない上、遠野なぎこ自身「何でこんなに無意味な行動を繰り返してしまうのか」と情けなく思ってしまうため、それまで公表することができなかったそうです。
「強迫性障害」には確認行動、不潔強迫、加害恐怖、被害強迫等の過剰な恐れによってがんじがらめになってしまう傾向があります。正常な人には「奇怪で面倒な性格」と捉えられがちなのですが、脳の神経伝達物質、セロトニンの機能異常によって起こるれっきとした病気。
遠野なぎこの場合は、IHクッキングヒーターやドライヤーが発火して火事になりはしないかと気になり始めると、スイッチのオンオフはもちろん、本体が完全に冷めるまで家を空けることができないという「確認行動異常」にあたるそうです。
しかし、実際に火事を経験したことがあるわけではなく、直接のトラウマが原因ではないことが、この強迫性障害という病気の闇をさらに深くしているようです。
遠野なぎこ お騒がせキャラで「バラエティは楽しい」 手の震えは乗り越えたのか?
昨年3月の「いきなり!黄金伝説。」で見られた遠野なぎこの手の震えは尋常ではありませんでした。激辛料理の繁盛店を巡り、人気メニューを食べつくすという企画に「激辛通女軍団」の一員として出演した遠野なぎこ。
次の店への移動のバス中では、「勘弁して。帰りたい」と激辛に音を上げて涙を流す遠野なぎこを、「(戦力にならないなら)もう来なくていいよ」と共演者がいじる場面がありました。
これだけなら番組上の仕込みだと視聴者は思っていたはずです。しかし、食事中の遠野なぎこの手は異常なまでに震え、態度も始終情緒不安定。唐辛子を瓶2本分ぶっかけたサラダと酒しか口に入れない遠野なぎこが激辛嫌いだったわけもなく、勘弁してほしかったのは「食べる」ことだったのかもしれません。
あるいは遠野なぎこの手の震えは、アルコール依存症のせいだったという噂もあります。そんな遠野なぎこですが、今年3月の「しくじり先生」では「バラエティは楽しい!」と明るく話していましたので、手の震えは克服されたということでしょうか。
体を張って、好き放題言うデヴィ夫人を目標にしているという遠野なぎこ。現在の「自由奔放なお騒がせキャラ」は願望でもあったようです。
遠野なぎこ 母親の虐待、摂食障害で激やせ、激太りの壮絶過去!電話相談が女性の心を癒やす?!
遠野なぎこ 母親の虐待が残す爪痕……摂食障害で余命7年?
遠野なぎこは、幼いころから、母親からの虐待を心身に受けてきました。小学生の時に両親が離婚してからは、遠野なぎこの母親が4人の子供の育児を放棄し、男遊びを繰り返していたため、3人の弟妹の面倒をみていたといいます。
その間も、母親は、遠野なぎこに自分の彼氏の性器写真を見せたり、その彼氏と一緒に風呂に入るように強要するなど、異常な虐待行動を続けました。日々母親から、容姿についての悪口を言われていたという遠野なぎこは「醜形恐怖症」も患っており、鏡で自分の姿を見ることさえ怖いそうです。
そして、思春期で太ってしまった時に母親から「吐けばやせる」と言われたことから、やがて遠野なぎこは今でも続く「摂食障害」へと陥ってしまいます。近年でも、遠野なぎこの過食嘔吐による激やせ、激太りの体重増減は、見た目にはっきりわかるくらい。
30㎏近くの激やせ、激太りを繰り返しているため、番組企画の人間ドックでは「余命7年」と警告されたといいます。現在、遠野なぎこは、虐待されていた母親とは絶縁状態。けれども、壮絶な過去は、このような病気という形で、遠野なぎこの中に今もなお深い爪痕を残しているのです。
遠野なぎこ 有料化に批判も予約殺到!「こころの電話」相談で癒される女性たち
身も心もボロボロになった遠野なぎこは、頻繁に自殺願望を抱くようになり、その苦しみから「いのちの電話」に救いを求めていたといいます。その経験から、主に同じような苦しみをもつ女性たちの救いになればと6月から始めた遠野なぎこの「こころの電話」。現在も、遠野なぎこの「こころの電話」は予約待ちの状態になっています。
これまで遠野なぎこは、自身のブログで読者の悩み相談に応じていたのですが、個人情報を考慮しながらのオンライン上のやり取りに限界を感じ、電話相談に切り替えたといいます。開始当初は無料で行われていた電話相談を「30分・2000円」に有料化したことで、「金儲け」と批判もありました。
それに対しては、所属事務所を通して開設された電話相談のためやむを得ない判断であったことと、そこに救いを求める相談者は得てして無料だと恐縮してしまい、自己嫌悪に陥る可能性が高いことを誰よりも知っている遠野なぎこの心遣いであったと説明されています。カウンセラーではありませんが、同じ目線で励ましてくれる遠野なぎこに癒される女性は多いようです。
遠野なぎこ 「しあわせのなり方がわからない」人々を勇気づける存在
遠野なぎこの壮絶な過去は、自身の著書「一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ」の中でも赤裸々に語られています。バラエティによく姿を見せるようになってからは、7股交際を告白。
さらには、2009年の72日間スピード離婚、2014年には出会った瞬間に長年苦しめられた摂食障害がピタリと止んだという前夫との55日間スピード離婚という、普通では考えられないような奔放ぶりが露呈するようになりました。
それらを「奔放」と表現するのは簡単ですが、これらは遠野なぎこが過去のトラウマによって患っている数々の精神疾患の病気が表れた結果なのです。遠野なぎこは、離婚の理由について、「妻という形にとらわれ過ぎてがんじがらめになった」「自尊心が低かった」と話しています。手本となる健全な家庭を見て育っていないせいかもしれません。
しかし、離婚以降、前夫とは以前にも増して仲が良くなったらしく、婚姻関係になくとも「任意後見契約」を結ぶとも言っていました。「幸せのなり方がわからない」という遠野なぎこの病的な情緒不安定さや、幾多もの男性の元を渡り歩いてきた遍歴に不快感を感じる人もいるでしょう。
しかし、これらは対人関係の在り方に難しさを感じながらも、対人依存を繰り返す遠野なぎこのもがきなのかもしれません。最近では「完全ではないにしても、少しずつ状態がよくなってきている」という遠野なぎこを見て励みになる人は多いはず。彼女のカミングアウトによって、今も苦しむ人々への理解につながることを願います。