ルイス・キャロルは不思議の国のアリスの作家!数学者、論理学者、写真家、作家、詩人としても有名!
◆生年月日:1832年1月27日
◆死没:1898年1月14日
◆出身:イギリス・チェシャー州
◆代表作:不思議の国のアリス(1865年)
ルイス・キャロル、ディズニーによって映画化もされた「不思議の国のアリス」の作家
イギリス出身の作家、ルイス・キャロルは1865年に出版した「不思議の国のアリス」が代表作として知られています。白ウサギを追いかけて不思議の国に落ちしまった少女アリスが、そこで現実世界にはないファンタジーな世界を経験する同作は、1930年にディズニーがアニメ化したことで世界的に知られる作品となりました。
その後もジョニー・デップ主演で2010年3月に公開された「アリス・イン・ワンダーランド」など「不思議の国のアリス」をモチーフにした実写映画が制作され、同じ作家にも多大な影響を与えた作品として知られています。
ルイス・キャロルは数学講師として働いていた?
作家としての活動に加え、数学者、論理学者、写真家、詩人という肩書も持つルイス・キャロルは、クライスト・チャーチ・カレッジを最優秀の成績で卒業してから26年間、数学講師を務めています。また、写真家としてはクライスト・チャーチの中庭に自身の写真館を設け、3000枚以上の写真を保存していました。
ルイス・キャロルの経歴やプロフィールを紹介!
ルイス・キャロルの父親は牧師だった?名門私立高校を卒業
ルイス・キャロルの父親は牧師のチャールズ・ドジソンで、多くの説教集の出版をしていました。そのため彼女は幼い頃から本を読む機会に恵まれ、これが作家としての礎になったものと考えられます。
そんなルイス・キャロルは、言葉を円滑に話すことが出来ない吃音癖を患っていました。しかしハンデに負けず勉学に勤しみ、1845年にイングランドの名門私立高校ラグビー校を卒業すると、父親と同様にイギリスの名門・オックスフォード大学のクライスト・チャーチ・カレッジに進学しています。
ルイス・キャロルは講師を続けながら作家活動をしていた!
ルイス・キャロルは1854年にクライスト・チャーチをを卒業し、数学講師として働き始めました。これと併行して詩や物語を雑誌に寄稿し、1856年から本名のチャールズ・ラトウィッジ・ドジソンではなく、ルイス・キャロルのペンネームで執筆活動を開始しました。
そして、1865年に学寮長ヘンリー・リデルの3姉妹に影響されて書いた「不思議の国のアリス」を出版。同作は大きな反響を呼び、商業的にも成功を収めたルイス・キャロルは続編となる「鏡の国のアリス」を1871年に出版するなど、売れっ子作家の仲間入りを果たします。
その一方でクライスト・チャーチでの講師の仕事も続け、二足の草鞋を履いての作家活動を長年続けたルイス・キャロル。多くの著書を残し、1898年1月14日に肺炎のため、65歳でこの世を去りました。
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ルイス・キャロルが少女の写真を撮り続けていたことが物議を醸す!
ルイス・キャロルは写真家としての腕も一流だった?
写真家としても知られるルイス・キャロルは、少女の写真を多く撮影していたことで物議を醸しました。
大半の写真はルイス・キャロル自身によって破棄されたとみられていますが、彼女が撮影したものとして公開された現存する写真は少女をモデルとしたものが多く、中にはヌード写真もあったことから世界に衝撃を与えました。
「ルイス・キャロルは小児性愛者だった」と断言するメディアもある一方で、「裸の少女は神に最も近い純真無垢な存在であったから」という意見もあります。ルイス・キャロル自身がこれについて語っておらず、少女を撮り続けていた本当の理由は明らかになっていません。しかし、彼女の写真家としての腕前は、当時の著名人から撮影の依頼があるほど高く評価されていたといいます。
ルイス・キャロルの代表作は人気アーティストにも影響
ルイス・キャロルが執筆した「不思議の国のアリス」は、一人の作家が執筆した作品としては世界で最も多い137の言語で翻訳され、聖書やシェイクスピアに匹敵する作品と言われています。現在までに映像化や舞台化、絵本、漫画など多くの作品が世に出ており、その影響力は絶大です。
ルイス・キャロルとして多くの作品を遺した一方、本名のチャールズ・ラトウィッジ・ドジソン名義で数学者としての著書も多数発表しており、作家活動に隠れがちではありますが、彼女は学者としても多大な功績を収めています。
「不思議の国のアリス」は映像作品や書籍だけでなく音楽やゲームにまで派生し、音楽の世界では「アリス・イン・ワンダーランド」の主題歌としてアヴリル・ラヴィーンが書き下ろした 「アリス」、テイラー・スウィフトの 「ワンダーランド」、米津玄師の「爱丽丝(アリス)」など、名だたる人気アーティストがその世界観を作品に取り上げています。大人から子供まで楽しめるファンタジーとして長く世に残る作品を生みだしたルイス・キャロルの名も、それらの作品とともに後世に語り継がれることでしょう。
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