2022年12月13日 更新
ダニエル・クレイグの筋肉トレーニング方法とは?身長、体重は?
ダニエル・グレイグが人気復活させた、007シリーズ最新作「007スペクター」
年末年始の映画は、「スターフォーズ」など超大作が揃いましたが、「007スペクター」はやはり安定した人気でした。今回の作品で、007シリーズは、1962年に公開された第一作目「007ドクター・ノオ(邦題は「007は殺しの番号」)から数えて24作目。主人公であるジェームズ・ボンドを演じる俳優も、現在のダニエル・グレイグで、6人目となります。
初代は、ジェームズ・ボンドのイメージを決定づけた、ショーン・コネリー。今では映画界の重鎮ですが、当時は、洒脱さと怜悧さが際立った二枚目で、彼がいてこその007シリーズでした。その後、ジェームズ・ボンド役は、ジョージ・レイゼンビー、ロジャー・ムーア、ティモシー・ダルトン、ピアース・ブロスナンと続きますが、映画が大仕掛けで荒唐無稽なハリウッド映画になりすぎて、主人公であるジェームズ・ボンドの魅力が削がれていったようです。
ダニエル・クレイグの肉体は、殺人兵器ジェームズ・ボンドそのもの
ダニエル・クレイグは、第21作の「007カジノロワイヤル」から登場しています。彼の一連の作品は、原点回帰して、ジェームズ・ボンド本来の魅力にフォーカスがあてられていますが、映画全体がダークな基調で、ダニエル・グレイグの演技も少しストイックすぎるのが難といえます。
ダニエル・クレイグは、1968年生まれの47歳。実は歴代ボンド俳優の中では初の金髪で、起用当初は、あまり好評ではなかったとか。また身長も178cmと決して低くないのですが、歴代のボンドが185cm以上と長身であったため、少しコンパクトなイメージがあります。
しかし、その肉体美はボンド俳優の中でもずば抜けており、78kgの分厚い体は、決して映画用に作った体ではなく、日常の厳しいトレーニングから生まれた、まさに殺人兵器であるジェームズ・ボンドの肉体といえます。
ダニエル・クレイグ主演「007スペクター」あらすじ感想!歴代007ジェームズ・ボンドの楽しみ方
ダニエル・クレイグ主演の「007スペクター」で、ついに明かされる宿敵スペクターの謎
ダニエル・クレイグ主演「007スペクター」では、各作品の中で見え隠れしていた、国際的な悪の組織「スペクター」との闘いが、ハードに描かれています。そして、その首領が、意外にもジェームズ・ボンドの身近にいた人物であったという事実が、より映画の緊張感を高めています。
007シリーズは、イギリスの作家、イアン・フレミングのスパイ小説が原作ですが、イアン・フレミング自身、第二次世界大戦中、海軍情報部とMI6で特別工作に携わっており、実際の経験を活かして007を書いたと言われています。こういう作品は、全くの嘘ではリアルさに欠けます。007に登場した様々な秘密兵器は、1960年代、東西冷戦の中で実際に同様なものが開発されていたようで、まさに事実は小説より奇なりです。
イアン・フレミングのスパイ小説は、イギリス紳士の趣味嗜好が学べる、大人の教養小説として読むこともできます。セヴィル・ロウのスーツにジョン・ロブの革靴、コーヒーや葉巻、カクテルのマティーニにオードブルのキャビアに対する薀蓄などは、各作品の中で何度も描かれています。
ダニエル・クレイグも注目、歴代ボンドガールの人気ナンバー1は?
007シリーズの楽しみは、なんといってもボンドガールです。1967年の「007は二度死ぬ」では、日本が舞台となり、ボンドガールに、若林映子と浜美枝が起用されています。歴代のボンドガールの中では、初期のボンドガールに人気があるようです。初代ボンドガール、ウルスラ・アンドレスが、ビキニ姿で海から上がってくるシーンは、今見ても鮮烈です。
そして、その美貌で絶対的な人気を誇るのが、「ロシアから愛をこめて」のダニエラ・ビアンキ。ボンドガールは、添え物としてストーリーにあまり関わらない作品が多い中、「ロシアから愛をこめて」は、ラブロマンスとしても格調の高い作品となっています。
ダニエル・クレイグに、英国紳士の嗜みを学ぶ
「A martini. Shaken, not stirred」(「マティーニを。ステアせずシェイクして」)いうジェームズ・ボンドの台詞は、アメリカ映画における名台詞の1つです。実はジェームズ・ボンド、美食と酒の飲み過ぎからか、尿酸値過多、肝疾患、リウマチ、高血圧、頭痛など、健康面ではかなり危ういと小説には書かれています。だからこそ、あんなに命知らずなのかもしれません。
それでも自分の趣味嗜好を貫くのが、英国紳士の嗜みというものなのでしょうか。日本ではあまりなじみのなかった、マティーニというカクテルを、一般に広く知らしめたのも、007シリーズの功績かもしれません。カクテルの王様と呼ばれるマティーニは、ジン3~4に対してベルモット1が一般的とされていますが、そのレシピには諸説あり、ジェームス・ボンドだけでなく、欧米の名だたる酒飲みたちが、このマティーニの作り方や飲み方にこだわっています。
ジェームズ・ボンドは、本来はジンベースのカクテルであるマティーニを、ウォッカベースにして、ステアせずにシェィクして飲んでいますが、文豪アーネスト・フェミングウェイは、マティーニを「モンゴメリー将軍で」と頼んだそうです。これは、戦力が15: 1の絶対有利にならないと攻撃を仕掛けなかったモンゴメリー将軍の逸話にならい、要は、ほとんどジンのストレートというドライマティーニが、通の飲み方だそうです。
映画のストーリーもですが、007シリーズは、こうした大人のこだわりに注目してみるのも、楽しみ方の1つでしょう。バーテンダーの10人に7人は、「007シリーズ」を見ているそうですよ!