アジャ・コングVSブル中野の金網デスマッチ列伝!映画でまさかの○○に!?

アジャ・コングVSブル中野の金網デスマッチ列伝!映画でまさかの○○に!?

アジャ・コングVSブル中野の金網デスマッチの経緯、経過は?

アジャ・コングVSブル中野の金網デスマッチは、1990年代の女子プロレス界を最も盛り上げたヒール同士の死闘でした。アジャ・コングにとって、ブル中野は、全日本女子プロレス入門当初から公私にわたって可愛がってもらった大先輩。

ブル中野と同じ最強のヒール軍団・極悪同盟の一員でもあったアジャ・コングでしたが、1990年1月4日に、ブル中野がヒールとして初の王座に輝いた途端に喧嘩を売り始めます。各地で熾烈な抗争を繰り広げたアジャ・コングとブル中野は、ついに1990年9月1日の金網デスマッチへ。四方を高さ4mの金網に囲まれたリングで行われた死闘は、レフリーの外道判定で、アジャ・コングの勝利となりました。

続く11月14日には、ノーレフリーで金網デスマッチが行われ、この時は、ブル中野による金網頂上からの攻撃・ギロチンドロップを食らったアジャ・コングがKO負けしています。さらに激化した抗争は、翌年1月の「髪切りマッチ」へ。バイソンと組んで、ブル中野&井上京子に挑んだアジャコングでしたが、敗戦を喫して、丸坊主にさせられました。

アジャ・コング初主演映画「牢獄」でナースに!!

アジャ・コングは、1994年から、女優・瀬戸朝香と共に出演したキリンビバレッジCM「きりり」をきっかけに、1997年に全日本女子プロレスを退団した後は、ドラマや映画へも出演するようになりました。特に強烈なインパクトがあったのは、2012年に公開された映画「老獄/OLD PRIZON」。老人介護施設で働くベテラン看護師とイケメン介護士が、さまざま々な問題に果敢に挑んでいくラブストーリーです。

この映画でアジャ・コングが演じたのは、何と主人公のベテラン看護師・千鶴。アジャ・コングがナース姿で登場する上に、イケメン介護士を演じた山本裕典に「千鶴さんが好きだ。千鶴さんを守りたい。もっと強くなる!」と抱きしめられるシーンには度胆を抜かれました。アジャ・コングの起用は、辻岡正人監督たっての希望だったそうですが、アジャ・コング自身は「監督が迷走している」と困惑気味だったようです。

アジャ・コングは日米ハーフ!父親は?結婚で引退したって本当?

アジャ・コングの父親は米軍人!生い立ちが壮絶だった!

アジャ・コングは、日本人の母親と、アフリカ系アメリカ人の父親をもつ日米ハーフです。当時、アジャ・コングの父親は、米軍立川基地に勤務しており、母親とは事実婚関係にありました。エリカ属の花から、アジャ・コングの本名・宍戸江利花と命名するなど、温かな関係にあったようです。

ところが、アジャ・コングが5歳の時、父親は本国へ召喚され、両親は離別。母親は、父親との関係で全親族と絶縁状態にあったため、アジャ・コングは、女手一つで育てられることになりました。11歳の時、アジャ・コングは、母と2人で東京昭島市の都営住宅に引っ越しますが、肌の色や、体格、天然パーマが原因で、給食に砂を入れられたり、髪にガムテープを付けられたりと壮絶ないじめを経験。

母親に「産んでくれなきゃよかった!」と悪態をついて、「一緒に死のう」と包丁を突き付けられたことも。「お母さんだけは一生の味方だから」という言葉があったからこそ、アジャ・コングは、イジメを克服することができたのだそうです。

アジャ・コングが結婚!?現在の活動は?

アジャ・コングのヒール役としての猛々しさからは想像もつきませんが、かつてレイザーラモンHGに番組内で真剣告白したこともあり、アジャ・コングの中身は、本名・宍戸江利花らしく可愛らしい女の子であることが知られています。そんなイジリで、ひと頃はバラエティでよく見かけたアジャ・コング。最近お目にかかることもなくなり、巷では「アジャ・コングが結婚して引退したのでは?」という噂が立っているようですが、結婚の事実はない様子です。

アジャ・コングのバラエティ出演はめっきり減ってしまいましたが、現在は、2010年から所属を移したWAHAHA本舗の舞台「ラスト2~NEW HOPE 新たなる希望~」に出演中。6月にメキシコで開催される女子プロレスワールドカップの日本代表に選ばれるなど、本業のほうでもまだまだ現役で活躍しています。

アジャ・コングのヒール役の強さと可愛らしさのギャップがイイ!

アジャ・コングは、小学1年生の頃から護身術として空手を習っており、それが、後のヒール役としての圧倒的なプロレスセンスの基盤でもあります。アジャ・コングのファンなら誰でも知っている「Uraken(裏拳)」は、空手家ならではの一撃必殺技。時には素手で繰り出すこともあります。容姿からも、生まれながらにして、いかにも生れながらのヒールといわんばかりのアジャ・コング。

しかし、本人は、長与千種への憧れから、”ベビーフェイス”入りを希望していたようで、新人時代にダンプ松本らが中心となって結成した「極悪同盟」への参加を告げられた時は泣いてしまったそうです。肉体や技は屈強でも、中身は宍戸江利花。あの悪魔メイクにも、かなりの抵抗があったことでしょう。やがて、憧れの長与千種からの励ましもあって、立派なヒールへと成長していったアジャ・コングは、ブル中野との金網デスマッチなどで話題をさらって、女子プロレス界の勧善懲悪潮流に変革をもたらしました。

2016年4月に行われた「センダイガールズ ワールドチャンピオンシップ選手権」では、王者・里村明衣子に挑んで敗戦してしまったアジャ・コングですが、45歳になった今でも体重110kgのパワーと、全く衰えない瞬発力、スタミナで、自信に満ち溢れたファイトで観客を魅了し続けています。依然として結婚の報せはないものの、強いのに、中身は女の子らしいアジャ・コングに、密かに恋心を抱く男性がいてもおかしくありませんよね。

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