バズ・ラーマン監督映画の持ち味全開!「華麗なるギャッツビー」のド派手演出とは?

バズ・ラーマン監督映画の特徴!「華麗なるギャッツビー」のド派手演出とは?

バズ・ラーマン監督映画は映像美に注目!

バズ・ラーマン監督は、1962年生まれで、オーストラリア出身の映画監督です。1996年に、レオナルド・ディカプリオとクレア・デインズを主演に迎えた映画「ロミオ+ジュリエット」で注目されると、2001年にはミュージカル映画「ムーラン・ルージュ」で作品賞を受賞。さらに次作となった2008年の映画「オーストラリア」では、第2次世界大戦中のオーストラリアを舞台にした壮大な作品という新境地に挑戦し、見事ヒット作品に仕上げました。

数々の映画賞で、美術賞や衣装デザイン賞でノミネートされることが当たり前となっているバズ・ラーマン監督の映画作品。なんといっても、最大の特徴は、その映像美だと言えるでしょう。それもそのはず、オーストラリア国立演劇学院を卒業したバズ・ラーマン監督は、もともと優秀なミュージカルの演出家でした。そのため、舞台装置を最大限に「魅せる」ノウハウに精通しているといえます。審美眼の高さを買われたバズ・ラーマン監督は、高級ブランド「シャネル」のCM製作を任されたこともあります。

バズ・ラーマン監督映画「華麗なるギャッツビー」パーティーのド派手演出が圧巻だった!

バズ・ラーマン監督は、2013年に、かつて「ロミオ+ジュリエット」に出演したレオナルド・ディカプリオと再タッグを組んで、「華麗なるギャツビー」をリメイクしました。

主人公のギャツビーは、ルックス、名声、地位、財力全てを兼ね備える完璧な男性で、大豪邸で毎晩パーティーを開催していました。そうした騒々しい毎日も、全ては、元恋人で現在は人妻であるデイジーが姿を現してくれることを期待してのことでした。

想いが叶って見事にデイジーと再会を果たすものの、ある1つの交通事故がきっかけで、ギャツビーには悲劇的な結末が訪れることになり……。本作でも、バズ・ラーマン監督が生み出した大富豪ギャツビーの大豪邸で毎晩行われるパーティーの華やかなセットや、ラスベガスのショーのようなド派手な演出は圧巻の一言。その結果、英国アカデミー賞でメイクアップ賞を受賞しました。

バズ・ラーマン監督映画「ロミオ+ジュリエット」「ムーラン・ルージュ」あらすじネタバレキャスト

バズ・ラーマン監督映画「ロミオ+ジュリエット」シェイクスピア原作の悲劇的な恋愛映画

バズ・ラーマン監督映画「ロミオ+ジュリエット」は、イギリスが生み出した大劇作家シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を原作とした作品ですが、時代設定は、現代に置き換えられています。主役は、マフィアであるモンタギュー家の息子ロミオ(レオナルド・ディカプリオ)と、敵対するキャピュレット家の娘ジュリエット(クレア・デインズ)。

2人は恋に落ちるも、敵対するマフィアファミリーの子供同士という立場上、決して結ばれることはないという試練が待っていました。それでも愛し合い結婚を誓い合った2人でしたが、「2人が結婚すると、マフィアの抗争が激化してしまうだろう」とロレンス神父(ピート・ポスルスウェイト)から警告されてしまいます。

さらに、ジュリエットには、親が決めた婚約者パリス(ポール・ラッド)がいました。ジュリエットは、パリスとの婚約・結婚を中止するために、神父から24時間仮死状態になる薬をもらいます。自らの死(実は仮死状態)によって婚約を回避し、目を覚ましたら、ロミオと一緒に街を逃げ出せばいいと計画したのです。

しかし、それを記した手紙はロミオの元には届きませんでした。ロミオの前には、息をしていないジュリエットがただ横たわるばかり。ロミオは絶望し、毒を口にします。そこで、仮死状態から目を覚ましたジュリエット。目の前にいるロミオは、本当の死を迎えていました。

バズ・ラーマン監督映画「ムーラン・ルージュ」禁じられた愛を描いたミュージカル映画

バズ・ラーマン監督映画「ムーラン・ルージュ」は、豪華絢爛な演出が光るミュージカル映画です。きらびやかな衣装や、有名なポップミュージックをBGMに用いて、ヒットしました。

あらすじは、イギリスで生まれたクリスチャン(ユアン・マクレガー)は、父親の反対を押し切ってパリにやって来ます。作家志望のクリスチャンが恋愛小説を書こうとするも、自身の恋愛経験が少ないことに悩み、なかなか筆が進みません。そんなとき、パリのナイトクラブ「ムーラン・ルージュ」のメンバーが演出に悩んでいるところを目撃したクリスチャン。劇にぴったりな曲を披露したことから、公演に参加することになります。

その一方で、「ムーラン・ルージュ」は資金難に苦しんでいました。そこで、資産家のウースター公爵(リチャード・ロクスバーグ)のお気に入りの女優サティーン(ニコール・キッドマン)を主役とすることを条件に、資金提供を受けます。クリスチャンは、いつしかそんなサティーンと恋に落ちていきました。

しかしそれは、2人の仲がウースター公爵にバレてしまうと、「ムーラン・ルージュ」への資金提供が締結されてしまうという禁じられた愛でした。隠れて愛を育む2人でしたが、ウースター公爵が気付いたことから、クリスチャンの殺害を計画して……。映画「ムーラン・ルージュ」は、主演したユアン・マクレガーとニコール・キッドマンが吹替なしで歌声を披露したことでも話題を集めました。

バズ・ラーマン監督「ゲットダウン」パート2の配信開始間近!

バズ・ラーマンが監督・製作を務めたNetflixで独占配信中のドラマシリーズ「ゲットダウン」パート2が、4月7日から世界同時配信されます。1970年代のニューヨークを舞台に、ヒップホップカルチャー誕生の瞬間を描いた本作。劇中で使用される1970年代当時のヒット曲や、主要キャストを務める役者によるラップも話題のミュージカル・ドラマで、パート2では、若者たちの新たな変化が描かれています。

主要キャストは、俳優ウィル・スミスの息子で「ベスト・キッド」や「アフター・アース」で存在感を発揮したジェイデン・スミス、「Pater Town」のジャスティス・スミス、「サウスポー」のスカイラン・ブルックスなどの若手が務め、バズ・ラーマン監督らしいド派手でカラフルな演出に音楽がミックスされた個性的な作品に仕上がっています。「ゲットダウン」パート1は、約120億円にものぼる製作費をかけた大作だったので、当然パート2にも期待が高まっています。

さまざまな作品がひっきりなしに登場する映画界においても、バズ・ラーマン監督の映像美は独特の個性を放っています。しかし残念なことに、近年は、自らがメガホンを撮る作品は少なくなっているだけに、バズ・ラーマン監督の世界観を複数話で楽しめるドラマシリーズは、ファンならば必見となりそうです。

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