2022年6月20日 更新
ポン・ジュノは数々の映画賞に輝く韓国の映画監督
◆出身:韓国・大邱広域市
◆身長:182cm
◆血液型:非公開
◆監督デビュー作:白色人(1994年)
◆代表作:グエムル -漢江の怪物-(2006年)、パラサイト 半地下の家族(2019年)
ポン・ジュノは「ほえる犬は噛まない」で新人監督賞を受賞!
ポン・ジュノは、世界中から注目を浴びている韓国の映画監督です。
延世大学校社会学科を卒業後、韓国映画アカデミーに再入学して映画監督を志したポン・ジュノは、1994年に公開された自主制作の短編映画「白人色」で初の監督を務めました。
元々は漫画家を志望していたことから、世界のアニメ作品に詳しいというポン・ジュノ。「行け!稲中卓球部」の古谷実(ふるやみのる)や「鉄コン筋クリート」の松本大洋(まつもとたいよう)、押井守の監督作品「イノセンス」でキャラクターデザインと作画監督を務めた沖浦啓之といった日本の漫画家、アニメーターの作品にも影響も受けたのだとか。
そんなポン・ジュノが長編映画で初めて監督を務めたのは、2000年2月19日に韓国で公開された映画「ほえる犬は噛まない」。同作で「第19回ミュンヘン国際映画祭」の新人監督賞をはじめ、「第25回香港国際映画祭」の国際映画批評家賞、「第3回ディレクターズ・カット・アワード」の今年の新人監督賞と数々の映画賞で評価され、一気に映画界で知名度を上げました。
その後も、2006年7月に韓国で公開され、翌2007年には世界23ヶ国での公開となった「グエムル -漢江の怪物-」など話題作を手掛けたポン・ジュノは、2013年に「スノーピアサー」でハリウッドに進出。同作は2020年5月からアメリカのケーブルテレビ局・TNTでドラマシリーズとしてシーズン1の放送が始まり、早々にシーズン3まで制作されることが決定しました。
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ポン・ジュノは「パラサイト 半地下の家族」でアカデミー賞を席巻
「パラサイト 半地下の家族」は日本でも公開!世界中で話題に
2019年に韓国とフランス、カナダ、日本で公開されたポン・ジュノの監督作品「パラサイト 半地下の家族」は、同年の「第72回カンヌ国際映画祭」で最高の栄誉となるパルム・ドールを受賞しました。
さらに同作は「第92回アカデミー賞」の6部門でノミネート。美術賞と編集賞は惜しくも逃したものの、作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞と4部門で栄冠を手にします。
英語以外の外国語をメインとして制作された映画が、アカデミー賞のグランプリに位置づけられる作品賞に輝いたのは、1929年に制定されたアカデミー賞の長い歴史の中で史上初の快挙でした。
カンヌ映画祭のパルム・ドール、アカデミー賞のオスカーと名だたる映画祭で審査員に絶賛された「パラサイト」は、他にも「英国アカデミー賞」「ゴールデングローブ賞」、オーストラリアの「AACTA国際賞」と各国の映画賞を総なめにし、日本でも「ブルーリボン賞」の外国作品賞、「日本アカデミー賞」の優秀外国作品賞などを受賞しています。
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ポン・ジュノが「パラサイト」のプレミア上映で来日!
ポン・ジュノの来日舞台挨拶に草なぎ剛も大興奮
SMAPの解散後、香取慎吾、稲垣吾郎と“新しい地図”の一員として活躍する草なぎ剛が、2020年2月24日に都内で行われた「パラサイト 半地下の家族」プレミア上映にサプライズゲストとして参加しました。
当日はポン・ジュノと一緒に、同作で主演を務めたソン・ガンホも登場。2人の大ファンで、ポン・ジュノが手掛けた作品のほとんどを観ているという草なぎ剛は、憧れの2人を目の前に大興奮。各国で絶賛される同作について「退屈する時がひと時もなかった。またすぐに観たくなるような作品」と感想を述べています。
プレミア上映前日の23日、ポン・ジュノはソン・ガンホとともに日本記者クラブで来日記者会見に出席。「劇場で映画を観て、熱く反応してくださった日本の皆様にも感謝をお伝えしたい」と、同作の日本ファンに向けたメッセージを送りました。
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ポン・ジュノの代表作は?
「殺人の追憶」が日本で舞台化
2019年は「パラサイト 半地下の家族」で大きな話題を呼んだポン・ジュノですは、同作の他にも世界的な反響を呼んだ作品がいつくもあります。
2003年5月に韓国で公開された映画「殺人の追憶」は、韓国で510万人を超える観客動員数を記録。同国で権威ある映画賞として知られる「大鐘賞」で同年の最優秀作品賞と監督賞を受賞しました。
同年に公開された映画の中でトップクラスの大ヒット映画となった「殺人の追憶」は、2019年9月には日本で舞台化。「仮面ライダー555」で俳優デビューした藤田玲が、主人公のキム・インジュン刑事を演じました。
同作は2004年3月に日本でも公開され、これに先がけて2003年11月に行われた「東京国際映画祭」で最優秀監督賞を受賞。韓国でも主要な映画賞で作品賞や監督賞、主演男優賞などの栄冠を次々と手にしました。
韓国で実際に起こった連続殺人事件をベースに制作されたサスペンスタッチの同作は、日本の映画ファンの口コミでも「引き込まれる映画」「驚くべき完成度で面白かった」など高く評価されています。
ポン・ジュノの監督作品が愛される理由とは?「母なる証明」でもアジアの映画賞を総ナメ!
2009年5月に韓国で公開された映画「母なる証明」も、「第30回青龍賞」の最優秀作品賞や、「第4回アジア・フィルム・アワード」の最優秀作品賞、最優秀脚本賞など多数の賞を受賞しています。
同作は、殺人事件の容疑者となってしまった一人息子の無実を証明するために真犯人を探し求める母親の姿を描き、2009年10月には日本でも公開。「ハラハラドキドキ感があり、最初から最後まで楽しめた」という感想が映画のレビュー、口コミサイトに多く寄せられました。
ポン・ジュノの作品が日本の映画ファンの間でも支持されるのは、完璧な構成や演出が大きな理由のひとつといえそうです。今後も世界を驚きと感動で震撼させるような愛すべき作品を次々と世に送り出してくれることに期待したいものです。
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