エリザベス女王の資産620億円!日本皇室の資産は?
エリザベス女王の資産620億円!その内訳は?
エリザベス女王が持つ総資産額は3億4000ポンド(約620億円)とされています。その内訳をみてみましょう。エリザベス女王は、世界有数の不動産所有者です。バッキンガム宮殿を初め、ウィンザー城、ケンジントン宮殿の他、スコットランドにも城を所有しています。ロンドン中心のリージェント・ストリートの一部、アスコット競馬場に10万ヘクタールの農地もあります。
これらはあくまでエリザベス女王が国から預かっている資産に過ぎず、いずれは後継者に引き継がれるものですが、そこから発生する利益の15%(3000ポンド強)は王室費として使われています。この他にも、エリザベス女王には、宝石類や、女王の祖父の膨大な切手コレクションなども資産に数えられていますし、エリザベス女王個人の投資活動や、父親から相続した私有地もあります。
ここから得た利益は、個人収入扱いですから、何に使っても自由。しかし、個人収入のほとんどは、老朽化が進む宮殿の修理や、王室で働く人々の給与に使われるそうです。
エリザベス女王の資産620億円!日本皇室の資産、違いは?
エリザベス女王の資産を含むイギリス王室の総資産は1兆円弱と言われています。それでは、日本皇室は、一体どれくらいの実質資産を所有しているのでしょうか。2009年、財務省が公表した皇居の資産価値は、2146億4487万円とされています。しかし、これを現在の路線価からまっとうに計算すると10~20兆円くらいの価値があるのではないかという反論も。
また、誰もが知っている那須御用邸の他、富士山周辺には天皇家の不動産が多く存在するようで、その総資産は謎のベールに包まれていると言ってもいいかもしれません。その点、イギリス王室は日本皇室と違って、プライバシーさえもオープンです。国家予算が充てられる日本皇室に対し、イギリス王室は、自らの施設資産への観覧料などを収入源として王室に係る費用を捻出しなければならないため、常に人気者である必要があります。
エリザベス女王がスカイダイビングをする、一般人の結婚式にサプライズで登場するという、日本皇室では考えられないような”国民サービス”が行われるのもそのためなのです。
エリザベス女王と夫・フィリップ (エディンバラ公)の馴れ初め!障害を乗り越えた奇跡のエピソード!
エリザベス女王と夫・フィリップ (エディンバラ公)の馴れ初め!はじまりは女王の一目惚れだった
エリザベス女王は、御年89歳。そして、94歳の夫・フィリップ (エディンバラ公)。夫・フィリップは、エリザベス女王を「結婚生活は忍耐。女王はその点で優れている」と褒め、エリザベス女王は「殿下は私の強さであり支え」と感謝の意を表するという、結婚68年目にして互いを支え合う姿は本当に理想的です。
また、エリザベス女王と夫・フィリップ (エディンバラ公)の馴れ初めが、とてもドラマチック。出会いは、エリザベス女王がまだ7歳の時でした。ギリシャ及びデンマーク王家・グリュックスブルク家出身で、エリザベス女王のはとこにあたるフィリップは、長身でとてもハンサム。
1939年にダートマス海軍兵学校で再会を果たした13歳のエリザベス女王は、テニスコートのネットを高跳びするフィリップに一目惚れし、文通での交際をスタートさせたのです。それから8年後の1947年11月29日、エリザベス女王と夫・フィリップ は晴れて結婚……となるわけですが、そこに至るまでの道のりが大変ないばらの道だったようなのです。
エリザベス女王と夫・フィリップ(エディンバラ公)の障害を乗り越えた奇跡
エリザベス女王と夫・フィリップ(エディンバラ公)は、純粋に愛し合っていましたが、一番の結婚の障害となったのはフィリップが外国人であることでした。そればかりか、フィリップの姉妹がナチスに協力した貴族に嫁いでいたことから、フィリップ自身が「ドイツ野郎」と罵られることもあったそうです。
また、フィリップが、ギリシャ及びデンマークの王位継承権を持っていること、だからといって資産家というわけではないことがネックとなり、エリザベス女王の母・エリザベス王妃も世論と同じく「未来の英国女王にふさわしくない」と、この結婚には反対していたのです。
それでもエリザベス女王は決して諦めようとはしませんでしたし、フィリップは結婚を目指して、自ら王位継承権の全てを放棄しました。さらに、フィリップは、戦時中に英国従軍した外国人枠を利用して帰化を申請し、ギリシャ正教から英国国教会に改宗して、あらゆる反論の元を絶っていきます。こうしてエリザベス女王と夫・フィリップ(エディンバラ公)は多くの障害を乗り越え、奇跡を起こしたのです。
エリザベス女王「国民に親しまれる王室」を目指して。夫・フィリップとの愛がいい
エリザべス女王は、今年9月9日、祖母ビクトリア女王を抜き、歴代最長の英国君主となりました。1951年、25歳で王位を継承したエリザベス女王は、すでに植民地時代が終わって衰退の途にあった戦後の大英帝国の復興を誓い、世界各国を積極的に訪問するなど、63年間、「国民に親しまれる王室」を目指して歩んできました。
毎回話題となるエリザベス女王のカラフルなファッションにも、その精神が存分に注ぎ込まれているようです。小柄なエリザベス女王は、はっきりとした色を大胆に配色した服をまとい、群衆の目を引くようにあらなければなりません。シルエットやヒールの高さ、ハンドバックの持ち手など、細部まで厳密なイメージを持っており、かつ「親近感のわくデザイン」「動きやすいデザイン」を好むそうです。
そこに求めているのは流行や豪華さではなく、「世界最高の仕事着」。全てはエリザベス女王が「国民に親しまれる王室」を目指して尽力する公務ありきなのです。息子であるチャールズ皇太子の不倫騒動や、ダイアナ元皇太子妃の不慮の死によって不人気になってしまったイギリス王室を活気づけたのは、間違いなくエリザベス女王。また、常に良き伴侶として寄り添う夫・フィリップ(エディンバラ公)の出過ぎない紳士的な態度や、衛兵のコスプレでビクトリア女王をバッキンガム宮殿からお見送りするようなお茶目なパフォーマンスを見るにつけ、他国の私たちでさえ、イギリス王室ファンになってしまいそうですよね。やはり”本物の愛”に勝るものはないような気がします。