2015年8月27日 更新
藤田和日郎とは?代表作「うしおととら」「からくりサーカス」あらすじネタバレ!
藤田和日郎 人気漫画家の代表作は?
藤田和日郎といえば、現在30台~40代の漫画好きなら知らない人はいない漫画家です。1990年代に小学館の週刊少年サンデーで連載された「うしおととら」や「からくりサーカス」は、藤田和日郎の代表作。藤田和日郎にとって初連載でもあった「うしおととら」で第37回小学館漫画賞少年部門を受賞しています。
藤田和日郎の名作の人気は連載を終えても衰えず、今年は2度目となるアニメ化が決定し7月よりテレビ放送がスタート。藤田和日郎がシリーズ構成も担当しています。
藤田和日郎「うしおととら」「からくりサーカス」あらすじネタバレ!
「うしおととら」は1990年に連載をスタート。少年サンデーコミックス版で全33巻と外伝1巻にわたる長編漫画。
あらすじをネタバレ:主人公の「うしお」が妖怪の「とら」とともに妖怪を退治する武器「獣の槍」を手に大妖怪「白面の者」を倒すため戦う姿が描かれます。人間であるうしおと妖怪のとらを中心にした種族を超えた絆が読者の心を熱くさせました。
「からくりサーカス」は1997年から連載。「うしおととら」を超える長編となり全43巻。前作より、さらに複雑さを増した物語展開や恋愛要素ももりこまれたのが特徴です。
あらすじネタバレ:父親の死で莫大な遺産を相続した少年・勝。遺産がらみで命を狙われる勝の前に、彼を守るため、からくり人形を操る女・しろがねが現れる……。自らの意思を持ち人間を害する「自動人形(オートマータ)」と、からくり人形を武器に、オートマータを倒すという使命を持つ「しろがね」の戦いを中心に描かれる冒険活劇。
藤田和日郎 アツい名言集!新連載「黒博物館 ゴースト アンド レディ」とは?
藤田和日郎 「うしおととら」「からくりサーカス」のアツい名言集!
■「うしおとととら」名言集
「勝てねえかもしれない……だけど負けねえ!」
おいつめられた水乃緒をはげますうしおの名言。諦めそうになった時に聞きたい一言です。
「いやな時ってさぁ トンネルみたいだよなぁ。寒くて一人でよ。でもさ……いつかは抜けるんだぜ?」
青函トンネルで妖怪にあってしまった少年にむけて蒼月紫暮が言う言葉。ひどく落ち込んだ時に読むとほろっときます。
「もし、オレが願えば……誰かが助かるなら……もしもオレが泣けば……誰かの涙を全部泣いちまえるなら……オレは願うさ。何度だって泣いてやる。そして立つ――立って戦う!」
最終決戦で窮地においこまれたうしおが放つ名言。うしおととらの物語を通して貫かれる熱い気持ちが伝わってきます。
■「からくりサーカス」名言集
「死ぬから人間は、綺麗なんじゃねぇ!死ぬほどの目にあっても、まだ自分が生きてるってことを思い出して……にっこり笑えるから人間は綺麗なのさ。」
加藤鳴海の名言。生に対する感謝が凝縮された言葉です。
「何かあったら心で考えろ、今はどうするべきかってな。そうして笑うべきだとわかった時は……泣くべきじゃないぜ。」
勝を崩れ落ちる瓦礫から守りながら加藤鳴海が放った名言。ニヒルな感じがぐっときます。
「生まれた時、人は白い画用紙と、色とりどりのクレヨンを渡されて、なんでも描いていいよと言われる。さて何を描こうか考えているうち……たっぷりあったはずの時間は過ぎてゆく。ようやく描きたいものが決まった時にはもう帰る時間さ。描きかけの紙とクレヨンは取り上げられてしまうんだ。」
最期を迎える老婆・ルシール・ベルヌイユの名言。大人になってから読み返すとさらに心に刺さります。
藤田和日郎 新連載「黒博物館 ゴースト アンド レディ」とは?
「黒博物館 ゴースト アンド レディ」は、講談社の青年漫画誌「モーニング」に連載され、最終回を迎えたばかりの藤田和日郎の作品です。2007年にスタートした『黒博物館スプリンガルド』、『黒博物館スプリンガルド異聞マザア・グウス』に続く、黒博物館シリーズの最新作。
黒博物館シリーズは、小学館で少年誌を中心に活躍してきた藤田和日郎が、初めて出版社を移し、青年誌で行った連載。19世紀の英国を舞台に、史実に残る人物やエピソードを巧みに織り交ぜて繰り広げられる伝奇アクションとなっています。
「黒博物館 ゴースト アンド レディ」では、近代看護教育の母、ナイチンゲールが登場します。
藤田和日郎 歴女・杏も大ファン!新たなファンを獲得し続ける秘密
藤田和日郎の代表作と言われる「うしおととら」「からくりサーカス」は、連載をリアルタイムでは読んでいない世代にも、読みつがれ新たなファンを獲得しています。女優の杏は、トークバラエティ「しゃべくり007」に出演した際、会いたい人として、藤田和日郎の名前をあげました。
杏は現在29歳ですから、「うしおととら」連載スタート時はわずか4歳。それでも藤田和日郎のファンで、「うしおととら」「からくりサーカス」はもちろん読破しており、作品への思い入れも人一倍。番組収録時、連載「黒博物館 ゴースト アンド レディ」の締め切りを抱えていた藤田和日郎は、残念ながらスタジオには登場しませんでしたが、イラストとメッセージを送り、杏は大感激していました。
このように若い世代のファンも獲得し続ける藤田和日郎の作品は、普遍的でタイムレスな魅力を持っているといえるでしょう。そして、今年は「うしおととら」がアニメ化され、テレビ放映されています。
そのため、さらに若いファンが増えることは必至。また、藤田和日郎自身も50代を迎えてもなお進化を続け、さらに読み応えのある作品を発表し続けています。最新作「黒博物館 ゴースト アンド レディ」は、藤田和日郎漫画で育ち、大人となった世代を満足させるにたる名作であることは間違いないでしょう。