井上真央は“花男”で子役から人気女優へ！最新ドラマで寅さんの母親に

井上真央

「キッズ・ウォー」シリーズをはじめ、子役時代から様々な作品で活躍する女優・井上真央。神奈川県横浜市の出身で、俳優の岸部一徳が2015年に設立し、兄・岸部四郎や岸本加世子、塩見三省らを擁するアン・ヌフに所属しています。

子役時代からのキャリアを振り返りつつ、あらためて女優・井上真央について深掘りしていきます。

井上真央の芸能界デビューは5歳！子役時から活躍

井上真央の芸能界デビューは、彼女が5歳の頃。母親にすすめられて4歳で劇団東俳に所属し、子役タレントになりました。

井上真央のデビュー作となったのは、1992年4月から9月まで、時任三郎、別所哲也のダブル主演で放送されたドラマ「真夏の刑事」。その際に演じたのは、パトカーとの交通事故で不幸にも亡くなってしまう子供の役でした。

それ以降、松たか子の幼少期を演じた1995年放送の「藏」、1994年2月から放送された戦隊ドラマ「忍者戦隊カクレンジャー」など、多数のドラマに出演。東芝、セガ、フジッコなど大手メーカーのCMでも活躍し、1997年からは8代目リハウスガールを務めた池脇千鶴の妹役で、「三井のリハウス」のCMに出演しました。

そんな井上真央の転機となったのは、TBS系列でお昼のドラマとして放送された「キッズ・ウォー」。1999年8月から第1シリーズの放送がスタートし、2003年放送の第5シリーズまで制作されたこのドラマで、井上真央は母親譲りの勝気で正義感あふれる今井茜役を演じ、一躍世間に知られる存在となります。

「キッズ・ウォー」シリーズ終了から2年後、2005年10月から放送されたドラマ「花より男子」で、井上真央は主人公の牧野つくしを好演。嵐の松本潤演じるF4の一人、道明寺司とつくしの恋を描いた同作は、2007年1月から放送の第2シリーズ、2008年6月公開の「花より男子F」と、すべての作品が大ヒットしました。

井上真央にとって「花より男子」第1シリーズは連続ドラマ初主演、「花より男子F」が初主演映画でした。人気漫画を実写化した“花男”シリーズは、井上真央が子役から人気女優の仲間入りを果たした代表作といえるでしょう。

映画初出演は「チェケラッチョ!!」

井上真央の映画初出演は、2006年4月公開の「チェケラッチョ!!」。ライブ開催に向けてバンドメンバーと奮闘する4人組の一人、南風原唯を演じました。

2018年6月公開の映画「焼肉ドラゴン」で演じた金梨花は、万博で沸いていた昭和45年の大阪で明るくひたむきに生きる女性ですが、井上真央が「ここまで攻撃的な役は初めて」と語るほど芯の強い一面もある役どころでした。それまでは、自らの思いを胸の奥にしまいこむ内面の強い女性を演じることが多かった井上真央。同作で演じた金梨花のように、感情を素直に爆発させる役どころは新鮮でした。

数々のドラマや映画で主演を務めている井上真央ですが出演作へのこだわりはなく、これまでの仕事で役を選んだことはないといいます。「ご縁でやらせてもらう仕事、役柄が今に繋がっている。とても素敵な出会いに恵まれている」と、感謝の気持ちを忘れない井上真央。彼女の仕事が途切れない理由が、わかるようですね。

朝ドラ・大河で主演に抜擢！声優にも挑戦

2007年7月から放送された「ファースト・キス」で月9ドラマ初主演、2011年4月から放送されたNHK朝の連続テレビ小説「おひさま」のヒロインなど、順調に若手演技派女優の地位を築いてきた井上真央。2015年にはNHK大河ドラマ「花燃ゆ」で主演に抜擢され、幕末から明治維新にかけて激動の時代を生き抜いた吉田松陰の妹・杉文の生涯を熱演しました。

2014年7月公開のアニメ映画「それいけ!アンパンマンりんごぼうやとみんなの願い」で初の声優にチャレンジ。2016年8月公開の3DCGアニメ映画「ルドルフとイッパイアッテナ」では2作目の声優にして主演を務め、様々なことに挑戦する意欲をみせています。

井上真央が寅さんの母に！最新ドラマは注目必至

井上真央の最新ドラマは、2019年10月19日から放送がスタートするNHKの土曜ドラマ「少年寅次郎」。同作は、「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」等の人気シリーズで知られる映画監督・山田洋次の長編小説を原作とし、車寅次郎が“フーテンの寅さん”として旅立つまでを描いた作品で、映画では描かれることがなかった寅さんの少年時代にスポットを当てています。

同作で主演を務める井上真央が演じるのは、寅さんの育ての母・車光子。2019年12月27日に、シリーズ50作目として公開予定の新作映画「男はつらいよお帰り寅さん」が控え、注目が集まること間違いなしのドラマだけに、井上真央にとっては女優としての真価が問われる一作になりそうです。