岸波義信はポスト安倍の有力候補!気になる4人は誰?
2012年に第二次安倍政権が発足して早7年。自由民主党の任期規定は3年、連続3期までとなっているため、安倍晋三首相の任期も2021年9月で満了となります。
界隈からは2024年までの続投を望む声もあるようですが、安倍晋三本人は「連続3期9年までというのが自民党の明確なルールなので、正真正銘3期目が最後の任期となる」と続投を強く否定しています。
はたして「ポスト安倍」は誰なのか?と気になるなか、現在名前が挙がっているのが「岸破義信(きしばよしのぶ)」です。
岸破義信という議員の名前なんて聞いたことがない!と思う方もいるかもしれませんが、当然です。岸破義信とは、ポスト安倍として有力視されている岸田文雄、石破茂、菅義偉、加藤正信の4人から一文字ずつとり、まとめて「岸破義信」と言われているのです。
このような造語は過去にもあり、佐藤栄作元首相の後継候補と目された、三木武夫、田中角栄、大平正芳、福田赳夫、中曽根康弘をまとめて「三角大福中(さんかくだいふくちゅう)」、中曽根元首相の後継と報じられた、安倍晋太郎、竹下登、宮沢喜一をまとめた「安竹宮(あんちくぐう、またはあんちくみや)」、小泉純一郎に次ぐ首相候補と言われた、麻生太郎、谷垣禎一、福田康夫、安倍晋三をまとめた「麻垣康三(あさがきこうぞう)」などが挙げられます。
政治の話となると難しい印象がありますが、このようにキャッチーなフレーズが出てくると、少し興味がわいてきますね。では、岸破義信のそれぞれについて解説していきます。
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岸破義信の「岸」、岸田文雄政調会長!名門派閥であるものの、ポスト安倍は危うい?
まずはじめに岸破義信の「岸」、岸田文雄(きしだふみお)について紹介します。岸田文雄は「宏池会(こうちかい)」という名門派閥のトップを務めており、2018年に総裁選が行われた時も、次期総裁として有力視されていた人物です。第二次安倍政権発足時に外務大臣として入閣し、その後防衛大臣を経て、2017年に党三役と言われる政調会長に就任しています。
宏池会は、大平正芳や宮澤喜一など総裁を輩出している名門派閥。現在は岸田派としてトップを務め、総裁へのステップと言われる党三役のポジションを勝ち取っています。これだけを見るとポスト安倍としてかなり有力なのでは?と思いますのが、そうは上手くいかないのが政治の世界です。
2019年5月に産経新聞社とFNNが行った「安倍晋三首相の次の首相に誰がふさわしいか」という合同世論調査で、岸田文雄は自民党内では小泉進次郎・石破茂に続く3位(13.7%)という結果になりました。
また、派閥内での雲行きも怪しくなってきているようです。宏池会の会長を務め、岸田文雄の後見人とも言われる古賀誠が、2019年8月20日にBSフジで放送されたのニュース番組「プライムニュース」内で「同じ土のにおいがするから、余計僕は菅さんに政権を担ってもらいたい」と語りました。
さらに、古賀誠は岸田文雄がポスト安倍であることは間違いないとしながらも、あともう少し苦労しても良いのではないかともいい、政治家としてのセンスを磨くためには、修羅場を経験する必要があるとの発言をしています。これまで順調にキャリアを重ねてきた岸田文雄ですが、今後が気になりますね。
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岸破義信の「破」石破茂元幹事長!反安倍の受け皿?
石破茂(いしばしげる)は、2012年、2018年と過去2回、総裁選に立候補しています。2012年は1回目の投票でトップになるものの過半数を確保できず、2回目の投票へ。しかし、安倍晋三に約20票の差で敗れてしまいました。2018年も安倍晋三に敗れていますが、それでも党員票の45%を獲得しており、一定の存在感もあります。
先ほど紹介した世論調査でも、メディア人気の高い小泉進次郎の25.9%に次いで、石破茂は自民党内で2位となる20.9%の支持率を集めました。また、明確に反安倍政権を表明しており、党内野党として反安倍勢力の受け皿役を買って出ています。
未来の首相候補として期待されている小泉進次郎も石破派であることを明言しており、メディア人気も高い石破茂も岸田文雄同様、次期総裁候補としてかなり有力であることが見て取れます。
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岸破義信の「義」菅義偉幹事長は「令和おじさん」として人気急上昇?
2019年5月1日、30年ぶりに年号が変わり「令和」時代に移行しました。その1か月前、ニュース番組やワイドショーで画面を占拠していたのが、官房長官として「令和」の額を掲げ、新元号を発表した菅義偉(すがよしひで)です。
その日を境に、世間では菅官房長官というより、令和を発表した「令和おじさん」という印象が強くなりました。本人も「こんなに人気がでるとは思わなかった」と語っているのだそう。過去、平成を発表した小渕恵三も官房長官を経て、その後首相に就任しています。そのため、この令和おじさんの人気も侮れません。
また、岸田派の名誉会長を務める古賀誠も派閥のトップである岸田文雄ではなく、菅義偉をポスト安倍として挙げています。令和おじさんとしての人気に大物政治家の後押しもあり、岸波義信の勢力図が変わる時も近いかもしれません。
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岸波義信の「信」加藤勝信総務会長!
2018年に3期目に突入し、残り任期があと3年となった安倍晋三ですが、一方で世間が気になるのは、ポスト安倍を巡る政界内の動きです。
永田町では「読売が動けば政局が動く」と言われるほど政治ニュースの信頼が厚い読売新聞社が、その年に世間からは全く注目されていない人物を次期首相として報じました。それが加藤勝信(かとうかつのぶ)です。「ポスト安倍 加藤氏急浮上 再び要職 首相の信頼厚く」という見出しで、自民党総務会長に就任した加藤正信を「総選挙に躍り出た」と報じています。
火のない所に煙は立たぬと言いますが、このように報じるということは、何か裏があるということ。安倍晋三が2021年9月に任期満了を迎え、首相交代となるまでに大ドンデン返しがあるかもしれませんね。
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