河野裕「サクラダリセット」超能力者たちの日常事件簿がアニメ化!あらすじネタバレ!
河野裕「サクラダリセット」超能力者たちの日常と事件を描いたラノベ作品!あらすじは?
「サクラダリセット」は、2009年に角川スニーカー文庫より発行された、河野裕(こうのゆたか)のデビュー作。バトル物ではなく、ライトミステリに分類される作品です。
舞台は、超能力や、潜在的に不思議な能力を持った者が住んでいる街、咲良田(さくらだ)。作中では、能力者が咲良田を出ると能力自体を忘れる、能力者が関わったトラブルを解決する管理局が存在するなど、独自のシステムが構築されています。浅井ケイは、見聞きしたことを完全に記憶することができる「記憶保持」能力の持ち主です。
最大3日間世界を巻き戻せる「リセット」能力を持つ春埼美空(はるきみそら)とともに、強力な能力を持つ者が半強制的に加入させられる「奉仕クラブ」に所属しています。クラブ活動として、管理局に届いた依頼を能力を使って解決する日々でしたが、ある日、「猫を生き返らせてほしい」という依頼を受け、今までとは違った事件に巻き込まれていきます。
河野裕「サクラダリセット」アニメ化!原作とアニメの違いをネタバレ!
河野裕「サクラダリセット」は、能力者が住む街を舞台に、能力者の少年少女たちが巻き込まれる事件を書いた青春ミステリ作品で、2017年4月5日からは、テレビアニメも放映されています。アニメは、原作を元にしているものの、刊行順に物語が進んでいるわけではありません。
全7巻が発売されている原作のうち、アニメは、原作第3巻「MEMORY in CHILDREN」の内容がメインです。そのため、ケイと美空に加え、「未来視」能力を持つ相麻菫が登場します。菫は、美空の「リセット」能力の影響を受け、死ぬ運命ではなかったのに命を落としてしまうキャラクター。
3人が中学生だった時に起こった事件から始まる3巻では、時間が経過するとともに3人が高校生となり、菫が死んでしまう瞬間へとつながっていきます。菫は、自分の「未来視」能力を利用して思うとおりの未来になるように動くなど、何か別の思惑がある様子。能力と個人の思惑が複雑に絡み合ながら物語が進んでいきます。
河野裕「サクラダリセット」アニメのキャストが豪華すぎる!作者おすすめ作品は?
河野裕「サクラダリセット」アニメ化キャストは実力派揃い!
2017年4月よりアニメが放送されている河野裕「サクラダリセット」。声優は、実力派の人気声優ばかりがキャスティングされました。主人公の浅井ケイ役は石川界人。「ハイキュー‼」影山飛雄や、「境界のRINNE」六道りんねなど、人気作品でメインキャラクターを演じている実力派です。
2017年には、「サクラダリセット」のほかに、「ナナマルサンバツ」御来屋千智役なども担当しています。ヒロイン春埼美空役は花澤香菜です。子役から声優に転向し、「ニセコイ」小野寺小咲や、「3月のライオン」川本ひなた、「物語」シリーズ千石撫子など、人気キャラクターを多数担当してきました。
歌手活動も行っており、2015年には主演映画も公開されるなど大活躍中です。相麻菫役は、「魔法少女まどか☆マギカ」鹿目まどか役で知られており、19歳の時に「声優アワード」で最優秀主演女優賞を受賞した実力派声優の悠木碧。他にも、村瀬陽香役に主題歌も担当する牧野由依が、中野智樹役に江口拓也、野ノ尾盛夏役に三澤紗千香、魔女役に大原さやからが出演しています。
河野裕「サクラダリセット」で話題に!プロフィールとオススメ作品は?
「サクラダリセット」の映像化でも話題となっている河野裕は、1984年生まれ。徳島県出身で、現在は兵庫県西宮市在住です。大阪芸術大学芸術学部文芸学科を卒業すると、テーブルトークRPGや、トレーディングカードゲームの制作を行っているグループSNEに所属。2009年に「サクラダリセット」でデビュー以降は、ゲーム制作と小説の執筆を並行して行っています。河野裕が得意とするのはミステリ。
とりわけ、特殊能力や幽霊といった設定を用いることが多いため、その作品はライトミステリに分類されます。角川文庫「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズは、異人館が立ち並ぶ神戸を舞台とした物語です。元編集者の探偵と、小説家が主人公となり、謎を解いていきます。
探偵の1人が小説家ということもあり、作中作を読むことができるのが特徴で、同性のバディ関係ならではの萌えるやりとりも見どころです。「いなくなれ、群青」からはじまる新潮社文庫nex「階段島」シリーズは、誰も出ることはできないけれど平穏な島、階段島を舞台にした青春ミステリ作品です。
主人公の七草と、転校したはずなのに階段島に戻ってきた真辺由宇が再会したことから、事件や島を巡る謎を解いていきます。心に深く突き刺さる物語は、若い読者の支持を集め、全国にある大学の文芸サークルの投票によって選ばれる「大学読書人大賞」を2015年に受賞しました。
河野裕「サクラダリセット」実写映画前後編で公開!見どころやキャストは?
河野裕「サクラダリセット」は、アニメ化に続き、実写映画も公開されています。映画は2部作品となっており、前篇が2017年3月25日から、後篇は2017年5月13日から公開予定です。実写映画版はアニメ版同様、原作の第3巻の内容を主軸にしながらも、全7巻の物語をより凝縮した形になっています。
住む人の半数以上が特別な力を持っている咲良田。「記憶保持」能力を持つ浅井ケイと、「リセット」能力を持っている春埼美空が、2年前に亡くなった同級生の相麻菫を救おうと奮闘している間に、咲良田の未来に関わる騒動に巻き込まれていきます。
原作は、まんべんなく張り巡らされた伏線を、完結時に綺麗に回収しており、作り込まれた緻密なストーリーも魅力のひとつ。河野裕は、実写作品の脚本の初期段階から制作に携わり、ストーリーについて色々と意見を出していた様子です。採用されたところも、そうでないところもあったとのことですが、心から納得のいくストーリーだと太鼓判を押しています。
浅井ケイ役を演じるのは、映画「ちはやふる上の句/下の句」真島太一役、「日々ロック」日々沼拓郎役でも主演を務めた野村周平です。春埼美空役は、黒島結菜。2016年7月放送のドラマ「時をかける少女」芳山未羽役で主演を務めるなど、注目の若手女優の1人です。
キーパーソンとなる相麻菫役は平祐奈が。女優・平愛梨の妹としても知られており、2017年は、「ReLIFE リライフ」で、中川大志とともに主演を務めてもいます。「セリフが多くて難しい」と語る野村周平は、ケイのもつ「記憶保持」の能力がほしかったともコメントしました。
クールな役柄ながら、現場では笑いを取って場を和ませていた様子です。他にも、玉城ティナ、恒松祐里、健太郎、岡本玲、加賀まりこ、及川光博ら、若手とベテランがほどよく配置され、咲良田で起こる物語を彩ります。アニメでも、実写版でも、緻密に作り込まれた少年少女たちの青春ストーリーをぜひお楽しみください。