森慎二が西武ベストナインに選出!急死した理由とは?命日に選手会長がサヨナラ打!

森慎二は読者が選ぶ西武のベストナインに選出!どんな選手だった?プロフィールまとめ


森慎二のプロフィール
◆生年月日:1974年9月12日
◆死没:2017年6月28日
◆出身:山口県
◆身長・体重:189cm・88kg
◆出身校:岩国工業高校
◆ポジション:投手
◆埼玉西武ライオンズコーチ(2015~2017年)

森慎二は西武を代表する中継ぎ投手だった!

森慎二(もりしんじ)は2005年まで西武ライオンズで投手として活躍し、現役引退後は2015年シーズンからコーチとして、再びライオンズのユニフォームに袖を通しました。

そんな森慎二は地元の工業高校を卒業後、社会人野球の新日鐵君津に入社。1996年8月に行われた「第67回都市対抗野球大会」で優秀選手賞を受賞する活躍を見せたことでプロの目に留まり、同年のドラフト会議で2位指名を受けた西武ライオンズに入団します。

プロ入り直後は先発投手として登録されたものの結果が出ず、プロ1年目の後半から中継ぎに転向。ここで森慎二は好投を見せ、その後ストッパーに抜擢され、38試合に登板した森慎二は6勝2敗9セーブと好記録を収め、その年のチーム優勝にも貢献する活躍を見せました。

以降は、西武ライオンズの読者が選ぶベストナインへの選出に加え、2002年、2003年の2年連続で最優秀中継ぎ投手を獲得。チームにとって欠かせない抑えとなった森慎二は、西武ライオンズで伝説的に語り継がれる選手にまで成長していきます。

森慎二はメジャーリーグ移籍も怪我に泣かされたがコーチとして再起!

森慎二は2005年のシーズン終了後、ポスティングシステムでメジャーリーグへの挑戦を表明。タンパベイ・デビルレイズと2年契約を結びます。しかし移籍1年目のオープン戦で初登板した際、3球目で右肩を脱臼。診断の結果、全治1年を要する重傷であることが分かり、以降は出場機会を得らないまま、契約を解除されます。

その後、リハビリをしながらメジャーへの再挑戦を試みますが、不調により断念。2009年からはBCリーグ・石川ミリオンスターズの選手兼任投手コーチに就任し、約5年間務め上げた後、選手生活に別れを告げます。

そして2015年、森慎二は古巣である西武ライオンズの2軍投手コーチに就任。2016年からは1軍コーチに就任し、西武ライオンズの若手の育成に尽力しました。

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森慎二が42歳で急死!その恐ろしい理由とは?

森慎二が若くして急逝

森慎二を不幸が襲ったのは、2017年6月25日のことでした。試合前、顔色が悪いことに気付いたスタッフが病院へ行くよう促し、診察を受けた森慎二は検査が必要と言われ、緊急入院することになります。

この時、球団関係者は少し休めば復帰できる程度と考えていたようです。しかし、そのわずか3日後の同月28日、入院先の病院で42年の生涯に幕を下ろしました。

森慎二が亡くなった恐ろしい理由とは?

森慎二は体調不良を訴えたわずか3日後に亡くなっています。死因は、溶連菌の感染による壊死性筋膜炎でした。

別名「人食いバクテリア」と呼ばれる溶連菌による壊死性筋膜炎は、溶連菌というごくありふれた菌で人の命を奪うまでに凶暴化するため、この名前が付けられました。森慎二は入院後、手術前にお見舞いに来た知人に「手がむくむ」と言っていたことから、この時にはすでに身体の深部まで感染していたものと考えられます。

外見上はそれほど重症でなくとも、腫れている部分の皮膚を切開して壊死した組織を除去するなど、外科的な処置を緊急にしなければ助からないケースも多く、見た目では分からない重篤な状態であったことが伺い知れます。

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森慎二の命日に西武森友哉捕手がサヨナラ打!素晴らしい劇的勝利だった?

森慎二の命日に西武・森友哉がサヨナラ打で勝利!

森慎二が亡くなった2017年6月28日から3年が経過した2020年6月28日、西武ライオンズはソフトバンクホークスと対戦しました。3-3の同点で迎えた9回、無死満塁で森友哉(もりともや)が決勝点となるサヨナラ打を放ち、ライオンズが劇的勝利を収めています。

奇しくもこの日が命日の森慎二と同姓の森友哉は試合後、値千金の一打について「外野フライを打てば1点入るので、楽な気持ちで初球から思い切っていきました。何とか抜けてくれてよかった」と語りました。

森慎二は森友哉にとって恩師だった!

森慎二の命日の逆転勝利に、西武ライオンズの監督である辻発彦(つじはつひこ)は「自分の心の中で、ちょっとそういう思いはした」と言葉を詰まらせました。

サヨナラ打を放った森友哉にとって、森慎二は自身がプロ入りした翌年からコーチとして指導を受けていた恩師といえる存在。その恩師の命日に劇的勝利を捧げられたことは、何よりも嬉しかったに違いありません。

新型コロナウィルスの影響で開幕が3ヶ月延期され、開幕後も無観客で試合で行われるなど、2020年シーズンは苦境に立たされる日本プロ野球界ですが、そんな中でも心温まる選手の活躍に、これからも期待したいものです。

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