2022年2月21日 更新
夏井いつきがプレバトで大ブレイク!「超辛口先生の赤ペン俳句教室」の評判は?
夏井いつきがプレバトで大ブレイク!超辛口先生の毒舌添削が異彩を放つ!
夏井いつきは、TBS「プレバト」で、芸能人たちの俳句作品の添削を行う俳句の先生として、その毒舌ぶりが注目を集めています。「プレバト」は、超一流有名人からアイドルタレントまでが、芸術のプロたちから容赦ない辛口評価を浴びせられるという、冒険的試みが人気となっている番組です。
和食の盛り付けを評価する土井善晴や、華道家・仮屋崎省吾など、超強気な辛口先生たちのイヤミっぷり具合は、それはもうタダ事ではありません。そんな中で、1999年から2年にわたってNHK「天才テレビくんワイド」の俳句コーナーへの出演歴がありながら、「プレバト」以前は全くの無名だった夏井いつきが、ひときわ強烈なインパクトを残しています。
大御所俳優だろうが、芥川賞作家だろうが、全く躊躇のない斬り込みは”、高慢なオバチャン”と呼ばれそうなものですが、その内容は、あまりにも的確でシンプル。最小限の手入れで、駄作を秀作に変えてしまう俳句の実力にも、非常に説得力があります。
夏井いつき著書「超辛口先生の赤ペン俳句教室」が異例の大ヒット!初心者を惹きこむ魅力とは?
夏井いつきが担当する「プレバト」の”俳句の才能査定ランキング”から生まれた書籍「超辛口先生の赤ペン俳句教室」が、5万部を超えるベストセラーとなっています。高尚な趣味というイメージが先行しがちな俳句は、趣味として一般化しにくい傾向にあるだけに、「超辛口先生の赤ペン俳句教室」の大ヒットは異例中の異例。
「プレバト」で、名立たる有名人たちが、夏井いつきの辛口添削に泣くさまに勇気を与えられると同時に、その的確で分かりやすい指導は、初心者を俳句の世界に誘う魅力にあふれています。「超辛口先生の赤ペン俳句教室」では、”俳句の才能査定ランキング”に登場した62人の有名人たちの俳句作品を、夏井いつきの赤入れによって一刀両断。
プレバト俳句特待生の実力をもつNON STYLE石田の作品「静けさや 月見上げたる 影ふたつ」ならば、”見上げたる”は季語の”月”に意に内包されるとして、「静けさや 月の八坂に 影ふたつ」と、たった5音の添削で秀作に仕上げる腕前は流石です。「超辛口先生の赤ペン俳句教室」は、オールカラー仕立ての生添削風になっており、非常に分かりやすい点も、俳句初心者の入門書として高く支持される理由です。
夏井いつきが熟年結婚した相手とは?出身高校、大学の偏差値は?
夏井いつきの熟年結婚の馴れ初め!元CMクリエイター夫・加根光夫の献身ぶりが温かい
夏井いつきは、2006年、49歳の時に、8歳上の夫・加根光夫と熟年結婚しています。加根光夫は、中村玉緒出演のCM「マロニーちゃん」をプロデュースしたクリエイターでした。2人は、仕事のオファーをきっかけに出会い、加根光夫が、東京と、夏井いつきの自宅のある愛媛県松山市を往復するという形で、交際がスタートしました。
夏井いつきの俳句の才能に惚れこんだ加根光夫は、「この人の役に立ちたい」と思うようになり、交際がスタートしてから3年後に、「歳をとってるけど、結婚しましょう」とプロポーズしたそうです。加根光夫は、現在は定年退職し、夏井いつきのマネージャーとして奔走しています。また、料理から家事全般をこなす”主夫”を兼業するという献身ぶりで、多忙を極める夏井いつきを支えているそうです。
夏井いつきの出身高校、大学の偏差値!国語教師から俳人へ
夏井いつきは、1957年5月13日に、愛媛県南宇和島郡(現・愛南町)に生まれ、高校は愛媛県立宇和島東高校を卒業しています。その後は、京都府の私立大学・京都女子大学文学部国文科へと進学していますが、高校・大学とも偏差値は50そこそことなっており、あの理路整然とした物言いから想像する超高学歴というわけではありません。オールマイティな学力を求められる受験戦争と、卓越した日本語能力は、全く別物であることがよく分かります。
大学卒業後は、中学校の国語科教諭となり、愛媛県の松山市余土中学校、南宇和郡愛南町御荘中学校で教鞭をとる最中、俳人・黒田杏子の本に触発されて、独学で俳句を学ぶようになりました。1988年に退職して俳人となってからは、国民文化祭教育長賞、俳壇賞など数々の受賞歴を重ね、着実に俳句の世界での地位を築いた夏井いつき。「プレバト」で活躍するようになった現在も、学校講師として俳句を教えるなど、教育と俳句普及に尽力しています。
夏井いつきに介護と離婚、シングルマザーの壮絶過去があった!超辛口先生の素顔とは?
夏井いつきが、「プレバト」を離れ、同じTBSで放送された2016年10月24日の「結婚したら人生激変!○○の妻たち」に出演しました。番組では、熟年結婚した夫・加根光夫との生活にフォーカスし、夏井いつきの知られざる素顔が明らかにされています。数々の有名人たちの俳句作品にズバッと斬り込んできた夏井いつきらしく、ファッションや生活の快適さなどには全く目もくれず、鉛筆をかんざしに髪をまとめるなど、その生活は、俳句以外は無頓着すぎる徹底ぶり。
一見すると、好きなことに専心し、それを支えてくれる夫と共に、地元・愛媛県松山市に住む夏井いつきの人生は充実感に満ち溢れているようですが、その裏には壮絶な過去がありました。実は、夏井いつきは、国語科教諭だった25歳の時に同僚教師と結婚し、2人の子供に恵まれています。ところが30歳の時に、夫の父親が他界し、体調を崩した姑の介護のために、大好きな教職を辞することになってしまいました
。不本意な事態を前向きにとらえるべく、「俳人になります!」と宣言した夏井いつきは、介護と子育て、家事と並行して、俳句の勉強を本格化させていきました。しかし、自分の母親も病に倒れ、W介護生活を送る中で、夫との関係が上手くいかなくなり、43の時に離婚。シングルマザーとなった夏井いつきは、すでに俳人としての評価を得ていたものの、生計を立てるには、絶望に近い苦心があったといいます。
現在は、超強気の辛口先生として、向かうところ敵なしの夏井いつきですが、私生活が明らかになるにつれて、人間性にも好感を覚えるというものです。たった17音で、風景と感情、人間模様を表現する俳句は、作句の技法やセンスだけではなく、人生経験によって厚みが増すのかもしれません。