2020年3月26日 更新
西畠清順は「花宇」出身で「そら植物園」の代表!経営方針をめぐって父親と不仲?
西畠清順は創業150年の老舗「花宇」出身で「そら植物園」の代表!
西畠清順(にしはたせいじゅん)は、依頼を受けて世界中あらゆるところから植物を採取してくる職業、プラントハンターを生業にしている人物です。耳慣れない職業ではありますが、実家が営んでいるのは花や植木の卸問屋を営む株式会社花宇。創業1868年という老舗で、西畠清順はその跡継ぎ息子という立場でした。そのため、仕事で植物を扱う環境にはなじみがあったと言えるでしょう。
実際に西畠清順も「花宇」の一員でしたが、現在は離れ、2012年からスタートしていた「そら植物園」と名付けた活動を本格化させ、その代表の座についています。
西畠清順が経営方針をめぐって父親と不仲?花宇の取締役を解任!?
西畠清順は、以前所属していた植物の卸問屋「花宇」で代表取締役を務めていました。それはすなわち、父親から「花宇」の5代目を継いだことを意味します。しかし、代表取締役就任からわずか2年後の2017年に取締役を解任された西畠清順。実は、父親とは経営方針をめぐって対立し、不仲になっていたそうです。
父親の仕事のやり方に悩まされていたという西畠清順は、花宇の中心スタッフを連れて別会社を作るという形をとって決別しています。
西畠清順に「情熱大陸」が密着!「マツコの知らない世界」にも出演!
西畠清順に「情熱大陸」が密着!神戸港ツリーの評判、炎上した理由とは?
西畠清順が手掛けた仕事には、2017年末に話題になった巨大プロジェクトがあります。「めざせ!世界一のクリスマスツリーPROJECT」と銘打たれたその企画は、神戸港のメリケンパークに世界最大の生木のクリスマスツリーをたてるというものでした。この時の様子は、TBSの「情熱大陸」も密着取材を敢行しています。しかし、前代未聞の巨大プロジェクトは、残念ながらネット上で大炎上する結果となりました。
理由は、樹齢150年に及ぶ木を伐採したことや、1枚500円で販売してツリーに飾ったオーナメントが海に落下したこと、使用後のツリーをアクセサリーにして販売しようとしたこと。「営利目的で古木を切るなんて」「自然が台なし」といった批判が殺到するなど、その評判は芳しくなかったようです。
西畠清順は「マツコの知らない世界」にも出演!
西畠清順はプラントハンターとして「マツコの知らない世界」に出演
西畠清順のプラントハンターという職業は、あまり広く知られているものではありません。そこで西畠清順は、その知られざる世界を広く紹介するために、TBSのトークバラエティ番組「マツコの知らない世界」に出演しました。
癖の強い長髪に日焼けしたひげ面というワイルドな風体のせいか、MCのマツコ・デラックスに「あら、どっから来たの?兵庫県?馴染んでるちゃんと?」と胡散臭がられる一幕も。しかし、西畠清順の仕事に対する熱心な姿勢に感心したマツコ・デラックスからは「嫌いじゃないわよ」という言葉をかけられました。
西畠清順が世界一のクリスマスツリーの次に挑むのは桜!?借金3億円のわけ
神戸港に巨大なクリスマスツリーをたてる「めざせ!世界一のクリスマスツリーPROJECT」のために、自ら3億円の借金をして挑んでいた西畠清順。並々ならぬ思い入れがあったことは間違いありません。TBS「情熱大陸」が、番組の20周年を記念する1時間スペシャルに西畠清順のクリスマスツリー企画密着をもってきたあたり、周囲が寄せていた期待度の高さの一端もうかがえます。
番組の中で、西畠清順は、「俺は本気で植物で世界を変えたいと思っている」とコメント。「夢見ているのは誰もが今よりも植物の手触りや土の匂いに敏感になるような有機的な世界。今が一世一代の勝負の時」とも語るなど、周囲からの期待に応える気概に満ちていました。しかし、植物によって世界を変えたいという情熱を形にした巨大企画は、批判を受けてネット上で大炎上するというやや残念な結果に終わっています。
普通の人ならば、情熱を傾けて挑んだ仕事で大批判を浴びれば、仕事を続けることが嫌になりそうな状況ですが、西畠清順はそうなりませんでした。現在は、間もなくやってくる桜の季節に向けて、満開の桜をさまざまな場やシチュエーションで楽しめる企画をプロデュースしています。
1つは、サッポロビールが企画した「桜と、ヱビスと。YEBISU premium lounge」と名付けられた期間限定のイベントです。桜の開花にはまだ早い2018年3月9日からの3日間、満開の桜を愛でながら、旬の食材とビールを楽しめるという内容で行われたこのイベント。まさに植物を知り尽くした西畠清順だからこそできた桜の演出だったと言えるでしょう。
また、3月24日からは、ソニーストア札幌のオープン1周年を記念するイベントにあわせて咲かせた生木の桜を展示するという仕事も手掛けています。「桜 in Sony Store」と名付けられたこのイベントでは、室内にいながら本物の桜を撮影することが可能です。こちらも、花の開花を操るといわれる西畠清順ならではの仕事と言えます。
「そら植物園」の代表として社員の生活を預かる経営者であり、妻子もある西畠清順は、プラントハンターとして立ち止まるわけにもいかないのでしょう。「めざせ!世界一のクリスマスツリーPROJECT」で背負った3億円の借金返済も残っていると言いますから、今後も力強く仕事に邁進していってほしいものです。