緒方恵美は「幽☆遊☆白書」デビュー前に極貧生活?収録中に火傷?「アニキ」と呼ばれる理由

緒方恵美の代表作は「幽☆遊☆白書」!デビュー前に極貧生活を送っていた?

緒方恵美(おがためぐみ)は日本の声優で、シンガーソングライターとしても活動しています。1965年6月6日生まれの東京都出身、音楽一家で生まれ育ち、父親は映画や演劇の配給で知られる東宝に在籍し、宝塚の指揮者やミュージカル音楽監督を務めていました。母親は声楽家です。

そんな両親の影響を受けて緒方恵美も3歳からピアノを始め、中高生の頃には作詞作曲、弾き語りのアルバイトやアマチュアでの音楽活動を行っていたそう。高校生になると芸能事務所の養成所に入所しますが、通っていた高校が芸能活動を禁止していたため活動継続を断念。その後東洋大学に進学します。しかし、その後わずか1年で大学を中退。親から勘当されてしまった緒方恵美は、極貧生活を送ることになります。

大学を中退してからは一度諦めてしまった芸能界を再び志すようになり、東京声専音楽学院(現在は昭和音楽芸術学院)を卒業後、劇団に所属します。その際、劇団プロデューサーに「君は少年役で舞台に立ったときに、とても華がある。声優を志すのはどうか」とアドバイスを受けた緒方恵美は、声優を目指すようになります。

そして1992年から声優としての活動を始め、同名漫画を原作にした大ヒットアニメ「幽☆遊☆白書」の蔵馬役で声優デビュー。その後「新世紀エヴァンゲリオン」の碇シンジ役、「カードキャプターさくら」の月城雪兎/ユエ役など数々の大ヒット作で主要キャラクターを演じ、日本を代表する声優となりました。

今では押しも押されもせぬトップ声優として名を馳せる緒方恵美ですが、若い頃は非常に苦労したのですね。

収録中に喉を火傷?緒方恵美がトップ声優と評価される理由とは

声優として最も重要な要素は、やはり声以外にないでしょう。緒方恵美も「幽☆遊☆白書」で声優デビューを果たせたのは、オーディションの際に声が蔵馬のイメージにあまりにも一致しており、当時無名ながらも即決されたという経緯があります。

声に加え、もう一つ大切な要素を挙げるとすれば、演技力でしょう。緒方恵美が声優として評価される理由は、この演技力によるものが大きいのです。これを裏付ける具体的なエピソードとして、「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズで碇シンジ役を演じた際の話があります。

エヴァンゲリオンで、敵の攻撃により碇シンジが高温下に閉じ込められて絶叫するシーンがありました。そのシーンを収録した緒方恵美は翌日喉に違和感を覚え、病院に行ったそうです。その結果、なんと喉が高温下におかれた際に起こる軽い火傷状態になっていたことが判明したのです。

また「吸血姫美夕」では少女と少年の2役を演じており、その2人のキャラクターの台詞が連続するシーンで、少女の声と少年の声を間髪なく使い分けながら演じるという職人技もこなしています。こうしたエピソードが、緒方恵美が声優界トップクラスの実力を兼ね備えていると誰もが認める所以なのです。

それにしても、エヴァンゲリオンのエピソードは普通では考えられないことなので、緒方恵美がいかに声優という仕事に全力で取り組んでいるかが分かります。

プレッシャーで声が出なくなった?デビュー後に抱えた苦労とは

声優デビューする前から、さまざまな苦労を重ねてきた緒方恵美。デビュー後も、すぐに安泰とはいかなかったようです。その理由は、原作が大ヒットしていた「幽☆遊☆白書」がデビュー作であったことにあるそう。

いきなり主要キャラクターに抜擢されたこともあり、各方面からプレッシャーをかけられていたと、緒方恵美はインタビューで振り返っています。また、当時は青年役を女性が演じるのは初の試みで、前例がないためどのように演じるべきか正解が分からず、模索を続ける日々が続いたといいます。

このようなプレッシャーに悩んだ緒方恵美は突然声が出なくなり、静養を余儀なくされたこともあったそう。しかし、やるしかない!という一心で蔵馬役を演じきり、人気声優の仲間入りを果たしたのです。

緒方恵美の男前すぎる愛称は?

苦労した時代を乗り越えてきた経験があるせいか、緒方恵美は女性ながら男気溢れる人物として知られています。ファンの間では「アニキ」という愛称で呼ばれることもしばしばですが、緒方恵美がアニキと呼ばれる理由はそれだけではないようです。

170cmと高身長の緒方恵美は、「間違って男子トイレに入ってしまったが、誰からも怪しまれなかった」という逸話を持っています。加えて自身が担当していたラジオ「緒方恵美の銀河にほえろ!」では頻発する下ネタにひるまず、リスナーから寄せられる人生相談のコーナーでは、お酒を飲みながら悩みに答えるのだとか。

番組で飲んでいたお酒の銘柄「男八段」も異名になるほどの緒方恵美。その豪快な男前ぶりと面倒見の良い人柄が、多くの後輩声優やファンから慕われる理由であることは間違いありません。

声優としてのキャリアは長くベテランの域に達している緒方恵美ですが、現在も様々なキャラクターを演じ、精力的に活動しています。声優界のレジェンドとして、これからも声で魅せてほしいものですね。
沢城みゆきはタメ口で嫌われてる!?峰不二子役人気声優の経歴は?
木村珠莉の歌唱力、ナレーション力は努力の賜!噂される裏名義とは?
島本須美はジブリに愛された声優!宮崎駿のお気に入りだった!

関連記事

ページ上部へ戻る