関根花観は日本郵政所属のマラソン界の新星!日本選手権やオリンピックの成績は?
関根花観は日本郵政所属のマラソン界の新星!かわいいのは顔だけではない
関根花観(せきねはなみ)は、日本女子マラソン界の新星として注目されている陸上競技選手。専門は、中距離・長距離走とマラソンで、中でも得意としている種目は3000mです。1996年2月26日、東京都に生まれた関根花観は、2014年に、スポーツ選抜クラスのある愛知県の豊川高校を卒業し、日本郵政に入社しました。
競技中の厳しい顔つきから一転、インタビュー時にのぞかせる笑顔がかわいらしい関根花観は、身長156㎝で、体重43㎏と非常に小柄な選手。インタビューでは、幼い頃は人と競争することが嫌いだったことや、少年漫画が好きだと明かすなど、容姿だけでなく性格もかわいらしいようです。
関根花観の日本選手権やオリンピックなどの成績は?
2014年に日本郵政の陸上部に進んでからは、世界を舞台に戦うようになり、初めての国際大会となったアジアジュニア陸上競技選手権大会3000mにおいて、いきなり2位を記録。2016年の日本陸上競技選手権大会では、5000mで3位、10000mで2位の好成績を収めました。
こうした実績から、リオオリンピックの女子10000m日本代表選手に選ばれましたが、なかなか実力が発揮できず、20位という厳しい成績で終えています。2018年3月に開催された名古屋ウィメンズマラソンでは、いきなりフルマラソン初挑戦にして、日本女子歴代4位の好タイムで日本人トップの総合3位となった関根花観。次時代を担うマラソン選手としても一躍注目を集めることとなりました。
関根花観の腹筋がスゴイと話題に!仙台育英高校から豊川高校後も強さは変わらず!
関根花観の腹筋がスゴイと話題に!愛用しているナイキのマラソンシューズは?
アスリートの腹筋は割れているイメージが強いですが、関根花観も例に漏れず、かわいらしいルックスからは想像もできないくらい腹筋がバキバキです。トレーニングウェアの上からでは窺い知れない関根花観の腹筋が話題になったのは、リオオリンピックで10000mに出場したときのこと。
走る姿も美しい関根花観ですが、セパレートタイプのユニフォームからのぞくはっきり割れた腹筋のラインに誰しも目が釘付けになりました。童顔でかわいらしい関根花観だけに、イメージとのギャップに驚いた方も多かったことでしょう。彼女の腹筋を見れば、いかにストイックに競技生活を送っているかが分かるというものです。
名古屋ウィメンズマラソンで日本人トップの3位という好成績を収めた時には、関根花観のマラソンシューズも話題になりました。真っ青なカラーリングがさわやかな関根花観の大会使用モデルは、マラソン用とは思えない厚底が特長の「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」。関根花観がレース後に、「推進力とクッション性のおかげで登りが走れるようになった」「きつくなっても足が止まらない」とコメントした直後、ナイキの公式サイトでは完売してしまったほどの人気となっています。
関根花観が仙台育英高校から豊川高校に転校後も強さは変わらず!
関根花観は中学生の頃から、すでに全国大会に出場するレベルの実力を備えていました。2010年の全日本中学校陸上競技選手権大会では1500mで14位とブービーだったものの、東京代表に選ばれた皇后盃全国都道府県対抗女子駅伝競走大会では区間賞を獲得しています。
関根花観が、宮城県にある仙台育英高校からスカウトされて入学したのは2011年です。1年生の時から全国高校駅伝に出場していました。しかし、3月11日に起こった東日本大震災によって入学が遅れたほか、関根花観自身も体調を崩してしまいます。当時を振り返った関根花観が、「中学とは違い、色々なプレッシャーがあったのかも」とコメントしているように、実家から離れ、震災の影響も甚大な中ですべてが新しく始まり、意識せずとも常に緊張状態だったのかもしれません。摂食障害に苦しむこともあったようです。
そうした中、震災の影響で、仙台育英高校陸上部の他の選手たちとともに、愛知県豊川高校へ転校することになった関根花観。新天地となった豊川高校は駅伝の常勝チームで、これまで以上に厳しい環境に身を置くことになりました。ですが、3年時には全国高校駅伝でチーム優勝も経験しています。同時に再び全国都道府県対抗女子駅伝の代表にも選ばれ、またもや区間賞に輝きました。
周囲に支えられながら、困難を乗り越えていきた関根花観。練習にも熱心に取り組み、限界まで突き進む強さは、この頃の経験もあってのものなのでしょう。
関根花観のこれからのビジョンは?東京オリンピックの切符をゲットできるか!
関根花観が目標としている憧れのアスリートは、シドニーオリンピック女子マラソン金メダリストの高橋尚子です。名古屋ウィメンズマラソンで初めてマラソンに挑戦したばかりなのに、すでに世界トップレベルのマラソンランナーを目標に掲げているとは、頼もしい限りと言えます。世界トップを目指しているとはっきり口にする姿勢は、変に謙遜しない最近の若手アスリートに共通しているのではないでしょうか。
「目指すは世界!」とはいっても、長距離走やマラソンの練習そのものは、コツコツと努力を重ねていくのみの地道な日々です。しかし、練習姿勢も素晴らしいと評価されている関根花観。限界を超えようと己を追い込み、顔を歪めてゴールに飛び込む様子を見ると、かわいらしく小さな体のどこからそれほどのエネルギーが湧き出てくるのか、と不思議になってしまいます。
関根花観は、毎日の努力が実を結び、初フルマラソンとなった名古屋ウィメンズマラソンにて、日本人選手のトップでゴールしました。日本女子選手歴代4位のタイムをたたき出したのですから、その実力は本物です。
リオオリンピックの10000mでは悔しい思いをしているだけに、関根花観は、2020年に開かれる東京オリンピックでのリベンジを狙っているはずです。本番まで残り2年。故障に付けながら、初マラソンで浮かび上がった課題を克服し、東京オリンピックではステキな笑顔を見せてほしいですね。