清水茜の作品漫画「はたらく細胞」あらすじネタバレ!細胞擬人化設定が斬新すぎ!

2020年5月15日 更新

清水茜の作品漫画「はたらく細胞」あらすじネタバレ!細胞擬人化設定が斬新すぎ!

清水茜の作品漫画「はたらく細胞」あなたの体内でも起こっている!?あらすじとネタバレ!

清水茜の作品漫画「はたらく細胞」は、人間の細胞たちが主人公。ウイルスなど、人体に悪影響を与える有害物質から、人体を守るために戦う細胞たちの活躍を描きます。中でも主人公格となるのは、赤血球と白血球。赤血球は、体の隅々まで酸素を届け、肺へ二酸化炭素を運搬することが主な役割です。

かたや白血球は、体内に侵入したウイルス、細菌などを駆除することが仕事。体の中で迷子になった新米の赤血球が、血管内皮細胞を突き破って侵入した肺炎球菌に遭遇。体内を襲い始める肺炎球菌の登場に、白血球が現場へ急行し、駆除していきます。人の体内が街となり、そこへ外敵となる菌が登場する「はたらく細胞」。結核やコレラといった病原菌に加え、花粉症などのアレルギー症状と戦うヘルパーT細胞やマクロファージなど、さまざまな細胞たちも擬人化されて登場します。

襲いかかる困難をくぐり抜け、新米赤血球は、無事に肺へと二酸化炭素を運び終えられるのか。体内で起こっている細胞ドラマ(?)は、スリリングで見どころまんさいです。

清水茜漫画「はたらく細胞」擬人化ブームは終わらない!細胞擬人化が斬新すぎる

清水茜漫画「はたらく細胞」最大の特徴は、細胞擬人化漫画であるという点です。人間の体内を街に見立て、そこで働く細胞たちは、キャラ化され、人の姿で登場します。人体に存在する細胞は、およそ37兆2000億個。それだけ多くの細胞が、人体を生かすために日夜働いていることに驚かされます。

しかし、数え切れないほどの細胞がいても、それぞれどんな働きをしているのか、いまいち分かりませんし、ピンとこない部分もありますよね。「はたらく細胞」は、細胞を擬人化し、ウイルスなどの有害物質を怪人化させたことで、体内で起こっている現象を分かりやすく解説することに成功。「白血球がウイルスを駆除している」様子が、難しい知識なしに、視覚的に理解することができます。

また、各々のキャラクター付けも魅力的な「はたらく細胞」。「殺し屋」と恐れられるキラーT細胞は殺戮細胞。その殺伐とした徹底的な仕事ぶりからか、海外の特殊部隊員のような気迫と鋭い眼光を持つキャラクターとして描かれています。

清水茜漫画「はたらく細胞」イケメン細胞人気ランキング!キャラ誕生の舞台裏

清水茜漫画「はたらく細胞」あなたはどの細胞がお好み?イケメン細胞人気ランキング

清水茜漫画「はたらく細胞」には、多くの細胞たちが登場します。擬人化された姿は、かっこよく、そして可愛い細胞たち。ダントツの人気を誇るのが、白血球とキラーT細胞。好中球課に所属する白血球は、全身が白く、ツナギ姿が特徴。ダガーナイフを使用して戦い、戦闘後には、血まみれともいえるような姿に。徹底駆除が仕事なので、少々怖い面もありますが、仕事に一生懸命な白血球。クールだけれど、熱い姿が、カッコいいと評判です。

キラーT細胞は、筋肉質で目つきは凶悪。黒づくめの姿は、どこか軍隊的で、細菌やウイルス以上に凶悪かつ狂暴です。コミックス2巻では、読者人気1位、2位を争うキャラクターが、表紙を飾っています。人気ランキング上位には、男性の姿をしたキャラクターも多いですが、女性姿のキャラクターも登場。特に血小板は、小さな細胞ということもあり、幼女の姿で登場しています。舌足らずな言葉遣いながら、皆で力を合わせて作業する可愛らしさで、男性読者を魅了しています。

清水茜漫画「はたらく細胞」個性豊かな細胞キャラクター誕生の舞台裏

清水茜漫画「はたらく細胞」は、2015年1月号より「月刊少年シリウス」誌上で連載されています。当時、マンガの専門学校に在籍していた清水茜。妹が授業中に描いた細胞擬人化イラストからヒントを得て、ストーリーを作成。連載開始直後から、細胞擬人化というキャッチ―さが読者の心をとらえ、人気が爆発しました。特徴的なキャラクターの姿は、実際の細胞の姿を参考にして作成されています。

たとえば赤血球は、円形で、真ん中が少しくぼんだ姿をしています。そのため、漫画の中の赤血球の帽子も、真ん中が少しへこんでいます。好酸球は、金髪ツインテールでピンクのつなぎを着用していますが、実際の好酸球もピンク色。寄生虫には強いけれど、他の細菌などに弱いことが特徴なので、漫画内のキャラクター付けにおいても、優秀なのに普段は寡黙でおどおどしている、と実際の働きを参考に描かれています。

清水茜漫画「はたらく細胞」書店員も注目の細胞擬人化漫画で学ぼう!

清水茜漫画「はたらく細胞」は、2016年7月現在、コミックスの既刊は3巻まで発売されています。今、続刊が待ち望まれている作品の1つです。エンターブレイン「エンタミクス」2016年9月号誌上で開催された、「NEXTブレイク漫画RANKING BEST50」。

全国の書店3000店の書店員からの投票により決定した注目のランキングに、咲坂伊緒「思い、思われ、ふり、ふられ」、ろびこ「僕と君の大切な話」、藤本タツキ「ファイアパンチ」など人気漫画家の作品に次ぐ4位にランクインしました。インタビューでは、医学の知識はまったくなく、毎回調べごとに四苦八苦していると答えた清水茜。細胞の役割や、体の機能などを調べて書き出し、そこからストーリーを決めていくそうです。

プロットは、1~3枚の紙にびっしりと書き込まれており、知識を、分かりやすく漫画に反映するための工夫がなされています。また、背景やモブキャラクターの書き込みが細かいことも特徴の本作。メインキャラクターとなる個体の細胞たち以外にも、さまざまな細胞が共存し、協力しあっている体内の様子が表現されています。

裏設定も多いらしく、白血球は1146番という個体識別番号を持っていますが、実は、彼には4989番という友人が存在しており、過去編にはすべて登場しているとのこと。同じ白血球とはいえ、顔つきも少しずつ違えているなど、細かいところまで楽しめる作りになっています。体という一番近いところで起こっている、小さくても、スケールの大きな戦いを描く清水茜の「はたらく細胞」。日々がんばる細胞たちのためにも、少し健康に気を付けたほうがいいかな、と思えてしまう作品です。

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