スティングは「ポリス」の伝説的ミュージシャン!プロフィールは?

スティングは「ポリス」の伝説的ミュージシャン!プロフィールは?

スティングは「ポリス」の伝説的ミュージシャン!ポリスという偉大なバンドに迫る!

スティングは、1970年代後半から1980年代半ばにかけて活動していた伝説のバンド「ポリス」のフロントマンで、ベースとヴォーカルを担当。「ポリス」の主要メンバーは、スティングの他に、ドラマーのスチュワート・コープランド、ギタリストのアンディ・サマーズと3人。

パンクロックに始まった「ポリス」は、その後、レゲエやジャズなどさまざまな要素を柔軟に織り交ぜた独自のロックミュージックを残しました。1977年の結成から2年後の「孤独のメッセージ」がヒットすると、1983年リリースの5作目のアルバム「シンクロニシティー」がBillboard200において17週連続1位を記録。そんな伝説的な「ポリス」のヒットを支えていたのは、スティングの作曲能力によるものでした。

スティングのプロフィールや影響を受けた音楽は?実は教師の経験もあり!

スティングは、1951年イギリス生まれの65歳です。イングランド北部教員養成大学を卒業後、セント・ポール小学校にて国語教師を担当した経歴を持ちます。ビートルズをきっかけに音楽に興味を持ったスティングは、ボブ・ディランやマイルス・デイヴィスの影響を受け、ベーしストとしていくつかのバンドにて活動していたところ、「ポリス」のメンバーと出会い、バンド結成。

「ポリス」の活動休止後、1985年からは、ソロ活動に専念し、数々のアルバムをリリースしてきました。アルバム「ブラン・ニュー・デイ」は、グラミー賞を受賞しています。実は、熱帯雨林保護活動や、国際的な人権保護運動家としても幅広く活動しているスティング。一流ベーシストと評され、2002年冬季オリンピックオープニングでは、ヨーヨー・マの演奏するチェロとの共演も話題となりました。

なお、スティングの意味は、「針」「刺す」ですが、彼がそう呼ばれるようになったのは、ポリス以前のバンド活動時に、蜂を連想させる黄色と黒の縞模様の上着を着用していたからとのことです。

スティング「フラジャイル」の歌詞の意味!ポリス時代とソロ活動の違いは?

スティング「フラジャイル」の歌詞の意味!実話に基いたその切ない内容とは!?

スティングの曲の中に「フラジャイル」という名曲があります。この曲をスティングが手掛けたきっかけは某米国人の死でした。

米国人エンジニアのベンジャミン・アーネスト・リンダーは、ニカラグアの戦闘地帯に位置する村に電力と水を供給するダムで働いていました。ところが、米国に支援されていた反サンディニスタ軍コントラによって殺害。彼の死は、世界中で報道されました。

危険を承知で、村に少しでも役立ちたいという良心に従って働いていたにもかかわらず、皮肉な死を遂げてしまったベンジャミン。そんな彼に、スティングが捧げた曲が「フラジャイル」です。その歌詞には、事件に対するスティングのメッセージが表現されています。「暴力は何の解決にもならず 人というものがどれほど脆い存在か ぼくらがどれほど儚い存在か」……。

スティングのポリス時代とソロ時代の違いは?演奏面における違いに迫る!

スティングは、ポリス時代とソロ時代で少し違う様相を見せています。ベースプレーヤーとして、ヴォーカリストとして、の2面で分析してみましょう。

ベースプレーヤーとしてのスティングは、演奏から感じる緊張感については、ポリス時代のほうが上で、ソロの時は、ベース音を強調するプレーは控え気味です。また、ポリスにおいてはフットぺダルを活用した奏法も用いることで、より効果的な演出を実現していました。

ヴォーカリストとしてのスティングのスタンスも異なります。ソロの時は、バンド全体のグルーヴ感に乗せて歌っているのに対し、ポリスでは、より攻撃的で前に突き出しているような雰囲気で、その分、迫力があります。「ポリス」の始まりはパンクロックでもあったことから、多少刺々しい一面があるのかもしれません。

スティングの新曲は亡き仲間たちを思った歌!自分の運命を自問する一面も!?

スティングは、11月11日発売予定のニューアルバム「ニューヨーク9番街57丁目」から、新曲「50,000」を先行配信しました。本曲は、プリンスが亡くなった際に書かれたとのことです。プリンス、デヴィッド・ボウイ、グレン・フライ、レミー・キルミスターのような、過去の仲間であり、ミュージックシーンの代表格だった彼らが亡くなったショックと同時に、自分の運命について自問したというスティング。

「ニューヨーク9番街57丁目」は、そんなスティングの思いが綴られた作品に仕上がっています。歌詞の中で、スティングは、「また別の仲間が逝ってしまった」や、「君は彼の曲を悲しいトリビュートとして歌うんだ」とあるように、年老いて取り残されたロック・スターがどういうものであるかを思い悩んでいます。自身も65歳を迎え、死というものが現実味を増していると語っているスティング。

ロック・スターとして、自分の死の運命を問う必要性にも触れていると同時に、過剰な自信は無意味であることに気付くと、幾分現実的かつ儚い思いも漏らしています。ポリス時代からソロ活動までロック界を駆け抜けてきたスティングも、時の流れには抗えず、年齢には勝てないのでしょうか。

しかし、「ニューヨーク9番街57丁目」は、さまざまなスタイルの楽曲が収められたロックチューン。ここから、スティングの第2章が始まるのだと期待したいところです。

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