髙部瑛斗は3兄弟の次男!生い立ちや野球との出合いは?
◆出身:神奈川県
◆身長・体重:178cm・72kg
◆血液型:A型
◆出身校:東海大学付属甲府高校
◆ポジション:外野手
◆所属クラブ:千葉ロッテマリーンズ
髙部瑛斗が野球を始めたきっかけが意外すぎ!
髙部瑛斗(たかべあきと)は、千葉ロッテマリーンズ所属のプロ野球選手です。3兄弟の次男として生まれた髙部瑛斗は、元高校球児の父親の意向により、小学校3年生から野球を始めました。
当時の髙部瑛斗は自然が大好きな子供で、野球にはまったく興味がなかったのだとか。しかし、父親が運動会に“罰ゲーム”の条件を言い渡したことで、運命が変わります。
2022年6月16日に「スポーツ報知」に掲載されたインタビューで、髙部瑛斗は「ビリになったら罰ゲームって言われて」と、野球は100m走最下位の“罰ゲーム”として始めたことを明かしています。
さらに、「足が速くなれば野球を辞められる」と、3兄弟で坂道ダッシュを続けた結果、走るのが速くなったことも告白。野球を辞めたい一心で走ったのが俊足の秘訣とは、盗塁王となった今では驚きですね。
髙部瑛斗と弟のエピソードに涙腺崩壊!「お母さんありがとう」で読んだ手紙とは
埼玉県毛呂山町の中学校を卒業した髙部瑛斗は、実家を離れて山梨県の東海大学付属甲府高校に進学し、野球に励んでいました。
強豪校ゆえに、2年生の頃には試合に出られない挫折感を味わい、高校で野球は辞めようかと考えるほどに。そんな時、3歳年下の弟の体調が急変。病名は、急性白血病でした。
看病に専念することも頭をよぎった髙部瑛斗に、弟が伝えた願いは、「瑛斗が野球しているところを見たい」「ホームラン打つところを見たい」というもの。
この言葉を聞いた髙部瑛斗は、球場に出向けない状態の弟に見てもらうため、甲子園に出場してテレビで観戦できるようにすると決意。甲子園でヒットを打つと告げた上で、プロを目指すことも約束し、猛練習を始めました。
半年後にはチームの中心選手になるほど驚異的に成長し、甲子園に出場!弟も、テレビ越しに応援したといいます。プロ入りの実現に向けて、国士舘大学に進学しましたが、髙部瑛斗が1年生の時に弟は16歳で逝去。それでも、弟との約束を守るために努力し、2019年のドラフト会議でロッテから3位指名を受けました。
2019年10月17日に放送された「ドラフト緊急生特番!お母さんありがとう」に出演した髙部瑛斗は、弟への感謝を込めて、「たくさんの勇気と頑張る強さをもらい、僕にいいきっかけを何度も与えてくれました。本当にありがとう」と手紙を読み上げ、涙する視聴者が続出しました。
髙部瑛斗の兄も弟の頑張りを応援!プロ入り後の成績は?
髙部瑛斗の兄は美容師!弟への助言は?
髙部瑛斗のプロ入りには、同じ高校で野球をしていた兄も歓喜。ドラフト会議の翌日、兄はツイッターに「ブラコンの俺からしたらとてつもなく幸せな日」「俺の叶えられなかった夢まで叶えてくれたね!」と、投稿しています。
手放しで称賛するだけでなく、「踏ん反り返るようなださい人間になってくれるなよ」「常に謙虚に、みんなから愛される素敵なプロ野球選手になって」というアドバイスも。
そんな兄は美容師で、ツイッターには髙部瑛斗がヘアメンテナンスを受けに来店した様子も度々アップされています。お互いを応援し合う、髙部兄弟の素敵な関係性に、ファンも心癒やされているようです。
髙部瑛斗の成績は2022年シーズンに急上昇!安打が命を救う?
髙部瑛斗は契約金6000万円、年俸1000万円(いずれも推定)と、大きな期待を背負って、ロッテに入団しました。
ルーキーイヤーの2020年には2軍で活躍し、イースタン・リーグ2位の打率.344を記録。2年目は打率.327でしたが、1軍出場時の成績はわずか8安打で、打率.145でした。
2022年シーズンは、オープン戦から開幕メンバーに起用され、井口資仁監督が「もう2軍ではやることはありません」と太鼓判を押す成長ぶりを見せました。
打率.274、44盗塁で盗塁王を獲得し、ゴールデングラブ賞も受賞。契約更改により、2023年シーズンの年俸は推定3500万円にアップしています。
入団時、髙部瑛斗は弟と同じ病気の人や、その家族のために「1安打につき1万円を白血病患者の支援基金にする」と宣言。2000安打を目指しており、2022年6月には「今季143本は打ちたい」とコメントし、言葉通り148安打を達成しています。
常に有言実行で弟との約束を果たしてきた髙部瑛斗なら、結果を残して多くの人の支えになってくれそうです。支援を受ける患者や家族だけでなく、その姿勢に励まされるファンも多いことでしょう。
多忙な中でも髙部瑛斗は、事あるごとにお墓に足を運び、弟を忘れたことはありません。誰かのために頑張りたいという思いは、髙部瑛斗の原動力なのではないでしょうか。
髙部瑛斗が「逃走中」に出演!裏で叶えた兄の夢とは?
髙部瑛斗の「逃走中」出演で兄が担当したことは…
2022年シーズンに、盗塁王に輝いた髙部瑛斗。失敗に涙する試合もありましたが、チームメイトからの温かな言葉に力を得て、全力で向き合った成果です。
そんな姿が注目されてか、同年12月31日放送の「逃走中~2022大晦日 超大型スペシャル~」に出演することに。俊足はもちろん、誰もが応援したくなる髙部瑛斗だからこそ、キャスティングされたのではないでしょうか。
人気番組「逃走中」の挑戦者として髙部瑛斗の名前が発表されると、2022年12月2日に兄がツイッターを更新。美容師を志した時から、テレビ撮影のヘアメイクが目標だったことを打ち明け、「瑛斗が叶えてくれました」と投稿しています。
ツイートには「素敵な兄弟」「刺激し合って成長していける素敵な関係」など、兄弟の絆に感動するコメントが多数集まり、放送前から注目を浴びることになりました。
弟との約束を果たしてプロ野球選手になり、次は兄の夢を叶えた髙部瑛斗は、多くのファンの期待にも応えてくれることでしょう。髙部瑛斗がロッテを久しぶりの優勝へと導き、空まで届く歓声が響く日も、遠くないかもしれません。