田中光の描く1コマ漫画「サラリーマン山崎シゲル」がシュールで面白い!

田中光はTwitterの「サラリーマン山崎シゲル」でブレイクしたお笑い芸人!

田中光の描く「サラリーマン山崎シゲル」がシュールで面白いとブレイク!きっかけはTwitterから

「サラリーマン山崎シゲル」とは、お笑い芸人の田中光が描く1コマギャグ漫画です。サラリーマンの山崎シゲルが、部長を相手に、会社内で思いもよらないぶっとんだ行動をとるという内容で、「シュールすぎる」「面白い」と人気を博しています。

山崎シゲルの上司にあたる部長が、常識をはるかに超えたシゲルのおかしな行動にも取り乱すことなく、穏やかに彼をたしなめるのも面白いところ。すでに単行本が3冊出ており、シリーズ累計はなんと20万部を超えるベストセラーとなっています。ブレイクのきっかけは、2013年頃から、田中光が自身のTwitterでイラストや1コマ漫画の投稿を始めたことでした。

投稿作品の1つに過ぎなかった「サラリーマン山崎シゲル」シリーズでしたが、女優の二階堂ふみにリツイートされ、芸人仲間・エハラマサヒロらからも好評を集めます。こうして瞬く間に拡散し、2013年9月には「サラリーマン山崎シゲル」の公式Twitterアカウントが開設されるまでになりました。

登場人物がサラリーマンであるにも関わらず、田中光自身はサラリーマン経験がなく、あくまで想像で描いているというのも面白さの秘訣なのかもしれません。「サラリーマン山崎シゲル」は、現在も公式Twitterで日々更新されています。単行本以外にも、ラインスタンプやガチャガチャにまで展開されているほどの人気ぶりです。

田中光はタナカダファミリアというピン芸人!

田中光は、漫画家兼お笑い芸人です。「サラリーマン山崎シゲル」がブレイクしたため、現在は漫画家としての仕事がメインとなっていますが、漫画でブレイクする前は、主にお笑い芸人として活動していました。漫画家も「お笑い表現の1つ」と捉えているという田中光。「サラリーマン山崎シゲル」も、「『こんな部下がいたらイヤだ』というお題の大喜利を1人でやり続けているような感じ」と語っています。

ベースにお笑い芸人としての考え方があるからこそ、このように面白い作品が描けるのでしょう。田中光はもともと「ゼミナールキッチン」というコンビ名で活動していました。この時の相方は、幼稚園からの幼馴染だったそうです。10年活動を続けていた間には、2005年と2007年にM-1グランプリ準決勝進出、2009年にキングオブコント準決勝進出と、お笑いの実力を着々と上げていっていました。

しかし2010年、相方が引退することになり、コンビは解散。その後は拠点を大阪から東京に移して心機一転。「アボカドランドリ」という3人組のグループを結成しますが、約2年で解散してしまったことから、「タナカダファミリア」という名前でピン芸人として活動を続け、現在に至ります。

田中光のプロフィールや生い立ちは?「私たち結婚しました」あらすじネタバレ

田中光のプロフィールや生い立ちが気になる!

田中光は、京都府出身で1982年2月13日生まれ。京都精華大学芸術学部版画専攻に入学しています。小学生の頃の夢は漫画家で、好きな漫画家は、和田ラヂヲと漫☆画太郎だとか。どちらも独特な世界観をもつ個性的な漫画家で、田中光の作風にも同じような雰囲気を感じます。

芸術系の大学に進学したものの、入学の翌年には中退。幼馴染と「ゼミナールキッチン」を結成し、お笑い芸人を目指すべく、大阪NSCに24期生として入学しました。卒業後は、「ゼミナールキッチン」「アボカドランドリ」としてのお笑い活動を経て、現在はピン芸人として活躍しています。

後輩芸人のお見送り芸人しんいちと、「田中上野」というユニットを組んで活動することもある田中光。フリップを使った歌ネタで、2017年7月に「Abema杯 第1回フリップ芸-1グランプリ」で、アキラ100%を破って優勝するなど、こちらもじわじわと人気が出てきました。

漫画家としての仕事は、集英社の「グランドジャンプ」の雑誌連載の他、歌手の山崎まさよしのファンクラブ会報誌で「シンガーソングライター山崎まさよし」を連載。また、NHKのテレビ番組「オイコノミア」にイラストを提供したり、お笑い芸人マンボウやしろの著書「ブサイク解放宣言 – 見た目にとらわれない生き方のススメ -」のイラストを担当したりするなど活動の幅を広げています。

「サラリーマン山崎シゲル」をはじめ、「レタス2個分のステキ」「私たち結婚しました」など、発表したオリジナル作品は次々と単行本化。これからもこの二足の草鞋のまま活躍していくのかが気になるところです。

田中光の「私たち結婚しました」あらすじネタバレ!今度はシュールな新婚ネタで挑む

「私たち結婚しました」は、「ビッグコミックスピリッツ」で、2016年5月より連載が開始された田中光のギャグ漫画。「サラリーマン山崎シゲル」のようなサラリーマンネタから、なんと新婚夫婦ネタに移行しています。田中光は未婚のはずなので、こちらも田中光の完全なイメージの世界となっているようです。

書籍の説明には、「新婚のマチコとスグルが平凡な新婚生活を過剰に楽しむ姿は新しい幸せの形かも」。そして、「新婚さん仲良しギャグ」と書かれている通り、繰り広げられているのはやはりシュールな笑いです。2016年10月に単行本化されていますが、田中光は、「正直、続きが描きたい!」「単行本の売れ行きでまたスピリッツで描けるかも!」とツイートするなど、続編にかける意欲ものぞかせています。

田中光が「刑事7人」でもギャグ漫画掲載!お笑い芸人のハートを宿した漫画家

2017年7月より第4シリーズがスタートした東山紀之主演のテレビドラマ「刑事7人」ですが、公式サイトでは、田中光が「刑事7人」を独自の目線で描いた、ギャグ漫画が毎週水曜に更新されています。主要キャスト7人は登場するも、ドラマ本編とは違い、ストーリーは、田中光の完全オリジナル。シリアスな本編とは相反する田中光のシュールなギャグ満載の漫画とのギャップが話題になっています。

今や、漫画家としての知名度が着実に確立されつつある田中光。そもそもTwitterにイラストを上げようと思い立ったのは、お笑い芸人として自分をアピールすることが目的だったと言います。10年以上お笑い芸人として活動するもパッとした成果が出せず、本人曰く「売れない時代」続きました。東京に拠点を移してからも、大阪と東京では笑いの質も違うため、とても苦労をしたそうです。

田中光は、「面白いのに陽の目を見ない人は腐るほどいる」と言います。そのためには、まず注目を浴びることが大事。その手段が、彼の場合は、小さい頃から描いてきたイラストでした。またこの頃に、お笑い芸人ピース又吉直樹から「特技を伸ばしたほうがいい」とアドバイスをもらったことも役に立ったとか。「このままじゃいけない」という気持ちと、ピース又吉直樹からの後押しもあり、漫画家としても作品を発表するように。

かくゆうピース又吉直樹も、作家とお笑い芸人という二足の草鞋を履いている芸人の1人です。現在の仕事量は、「お笑い芸人の仕事が0.5、漫画家の仕事が9.5」という田中光ですが、漫画を通じて、自分のお笑いを世の中に発信しているのかもしれません。

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