「天才バカボン」国民的ギャグ漫画は仕方なく生まれた?まさかの実写ドラマ化は評判上々

「天才バカボン」国民的ギャグ漫画は仕方なく生まれた?あらすじやキャラクターを紹介

「天才バカボン」は仕方なく生まれた?国民的ギャグ漫画誕生秘話

「天才バカボン」は、「おそ松くん」や「ひみつのアッコちゃん」「もーれつア太郎」といった作品を生み出した、人気漫画家赤塚不二夫の代表作の1つです。作品が生まれたきっかけは、編集者に頼み込まれて仕方なくという意外なものでした。

当時「おそ松くん」が大ヒットしていたため、掲載誌の小学館「週刊少年サンデー」の売り上げは上々だったとか。そこで、ライバル誌である講談社の編集者が赤塚不二夫の元を訪れ、新連載を依頼。何度か断ったものの、ついに根負けして連載を約束しました。

こうして、「週刊少年マガジン」の編集者が持ち込んできたプロットを全部ひっくるめたものより面白くする、という宣言のもとに生まれた物語が「天才バカボン」。シュールなナンセンスギャグから始まり、ブラックユーモアあふれる作品へと変化していきました。

こうして誕生した国民的ギャグ漫画「天才バカボン」の第1話は、バカボンの弟のハジメちゃんが生まれるという感動的なエピソードです。生まれるまでのひと悶着で笑わせてはくれますが、まだ毒は少なく、ほのぼのとした雰囲気を楽しむことができます。

「天才バカボン」はバカボン一家のシュールギャグ!あらすじとキャラクターを紹介

「天才バカボン」は、1967年に「週刊少年マガジン」で連載が開始された、赤塚不二夫のギャグ漫画です。バカボン一家と個性的なキャラクターの日常をコミカルに、かつちょっとシュールに描きます。タイトルは「天才バカボン」ですが、主人公は、長男のバカボンではなく、家長であるバカボンのパパ。元々は天才でしたが、アクシデントによりバカになってしまいました。

「なのだ!」という語尾と、ハチマキに腹巻という外見が特徴で、トラブルメーカーではあるものの、憎めない存在のバカボンのパパ。ちなみに作中では一貫して無職です。そんなバカボンパパ一家の長男バカボンは、のんびりした優しい性格ですが、少々腹黒な面も持っています。弟のハジメちゃんは、生まれてすぐに言葉を話す天才児。性格や顔はママに似ています。

一家を支えるバカボンのママは、美人で穏やかな性格の良妻賢母。他にも、和服姿で常にほうきで掃除をしているレレレのおじさんや、すぐに銃を撃つ駐在員の本官さん。ウナギとイヌが合わさった珍獣ウナギイヌといった個性的なキャラクターが登場します。

「天才バカボン」メディアミクスも大盛況!最新アニメと実写ドラマのキャストは?

「天才バカボン」は5回もアニメ化!最新作は自由すぎると話題に

「天才バカボン」は、1967年より、タイトルを変えながら1992年まで連載が続けられましたが、多くの方になじみがあるのはアニメ版ではないでしょうか。1968年にパイロットフィルムが制作された「天才バカボン」のテレビアニメの放送が開始されたのは1971年です。

その後「元祖天才バカボン」「平成天才バカボン」「レレレの天才バカボン」が放送され、2015年には、生誕80周年を記念した劇場版長編アニメ「天才バカヴォン〜蘇るフランダースの犬〜」が公開されました。そして2018年7月11日からは、新アニメ「深夜!天才バカボン」の放送が開始されています。アニメ化第5弾となる本作は、初めて深夜帯に放送されるということもあり、原作の過激さやシュールな部分を忠実に再現したものに。

放送直前に公開されたPVでも、ギリギリな発言が多数見られ、かなり自由な内容になっていることがうかがえました。キャストは、バカボンのパパが古田新太、バカボンが入野自由、ママが日高のり子、ハジメが野中藍。その他にも、本官さん役で森川智之、レレレのおじさん役で石田彰、ウナギイヌ役で櫻井孝宏といった人気声優も出演します。

「天才バカボン」まさかの実写ドラマ化!キャストや評判は?

「天才バカボン」はギャグ漫画ですが、家族を中心としたホームコメディでもあります。2016年3月には、初めて実写のスペシャルドラマ「天才バカボン 家族の絆」が放送されました。描かれたのは、オレオレ詐欺に騙されたり、サプライズしようとしたりする4つの主要なエピソードから浮かび上がるバカボン一家の絆です。

好評を博し、続編となる「天才バカボン2」が2017年1月に、「天才バカボン3」が2018年5月に放送されました。キャストは、バカボンのパパをお笑いコンビくりぃむしちゅーの上田晋也、バカボンをお笑いコンビおかずクラブのオカリナ、バカボンのママを松下奈緒、ハジメちゃんを早坂ひららが演じています。

実写という点で違和感がぬぐえなかった視聴者でしたが、俳優やスポーツ選手など、豪華ゲスト出演者によるネタのオンパレードに圧倒され、あっという間に時間が過ぎてしまったと評判は上々。回を重ねた現在は、家族で見られるドラマとして受け入れられているようです。

「天才バカボン」顔負け?赤塚不二夫一家のはちゃめちゃエピソードをドラマ化!

ハチャメチャな展開のギャグ漫画「天才バカボン」の作者である赤塚不二夫は、多くの破天荒なエピソードを持つ人物です。2億円を横領されて文句を言わなかった、原稿を失くした編集者を怒らなかった、営業のサラリーマンを住まわせて面倒を見ていた等々、枚挙に暇がありません。

まさしく、バカボンのパパのようなおおらかさを持っていますが、家族の目から見た赤塚不二夫はどのような存在だったのでしょうか。赤塚不二夫のひとり娘である赤塚りえ子が、赤塚不二夫と赤塚家のエピソードを綴った著作が「バカボンのパパよりバカなパパ」です。

このエッセイを、実写化した同名のドラマが2018年6月30日から全5回で放送されています。ドラマでは、赤塚不二夫と最初の妻・登茂子が離婚し、りえ子とも離れて暮らすようになったところからスタート。やがて成長したりえ子は父と再会し、関わるようになっていきます。

娘りえ子の視点から、赤塚家の家族の絆を描いていく本作で赤塚不二夫を演じるのは、イケメン俳優の玉山鉄二です。2014年にNHKの連続テレビ小説「マッサン」で主演を務め、2018年NHKの大河ドラマ「西郷どん」には桂小五郎(木戸孝允)役で出演しています。玉山鉄二自身も、オファーをもらった時は「自分ではないのではないか」と、首を縦に振ることができなかったとか。

しかし、自身で赤塚不二夫のことを調べていくうちに、生き方に憧れるようになり、赤塚不二夫を演じることを決めたと語っています。実在した人物を演じることについては常に責任感を持っているものの、赤塚不二夫が伝えたかったセオリーに背かないよう、自分が持っている理性的な部分のブレーキを外すことも必要だと考えているそうです。

作中では、「おそ松くん」に登場するイヤミの特徴的なポーズ「シェー!」や女装姿も披露するなど、これまでとは違う玉山鉄二の姿を見ることができそうです。その他のキャストは、二番目の妻である眞知子役を比嘉愛未、最初の妻の登茂子役を長谷川京子、娘のりえ子役を森川葵、登茂子の再婚相手キータンこと江守清人を馬場徹が演じています。多くの人に愛された、漫画家・赤塚不二夫の人生と家族ドラマを楽しみましょう。

関連記事

ページ上部へ戻る