宇宙戦艦ヤマトは時代を超えた不朽の名作!人気キャラクターの歴代キャストは?
宇宙戦艦ヤマトは誕生から40年を超えても愛され続ける不朽の名作!
日本のアニメ界を大きく変えた名作「宇宙戦艦ヤマト」の最新作が、2018年秋にテレビ放送されます。それが、宇宙戦艦ヤマトが地球に帰還して3年後の姿を描いた「宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち」です。この作品は、2012年に劇場公開、2013年にテレビ放送された「宇宙戦艦ヤマト2199」の続編で、2017年2月から全7章が順次特別上映されている映画「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」のテレビアニメ版です。
「宇宙戦艦ヤマト2199」は、1974~1975年にかけて放送された第1作を39年ぶりにリメイクした作品で、ヤマトの旅立ちから地球帰還までが描かれました。今回の「宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち」は、1978~1979年に放送された「宇宙戦艦ヤマト2」のリメイク作品で、白色彗星帝国ガトランティスとヤマトの壮絶な戦いが繰り広げられます。もちろん、古代進や森雪、島大介やアナライザーといったヤマトを彩る面々も登場。
「宇宙戦艦ヤマト2199」からは5年、第1作「宇宙戦艦ヤマト」から数えると43年ぶりに、新しいテレビアニメシリーズが放送される作品など、宇宙戦艦ヤマトくらいではないでしょうか。前作「宇宙戦艦ヤマト2199」でも、ブルーレイディスクやDVDが50万本を超えるヒットを記録し、プラモデルなどを含む関連商品の販売と合わせて100億円を突破する売上となっています。「宇宙戦艦ヤマト」は文字通り、時代を超えて愛され続けている不朽の名作です。
宇宙戦艦ヤマトの歴代キャストは?古代進は空条承太郎役の声優が担当!?
「宇宙戦艦ヤマト」の魅力は、壮大な世界観に加え、ヤマト搭乗員たちをはじめとする個性豊かな登場人物たちが織り成す群像劇です。冷静沈着な艦長。血気盛んな古代進。男勝りなところもある森雪。優等生タイプの島大介などなど、性格の違う登場人物がそれぞれの想いをときにぶつけ合いながら、傷つき、成長していく姿にハラハラさせられます。
好きな登場人物が人によって違うのも「宇宙戦艦ヤマト」の特徴のひとつと言えるでしょう。そこで、気になる人気キャラクターの歴代キャストについて紹介します。古代進は、「タイガーマスク」や「ゲゲゲの鬼太郎」のねずみ男などを演じた富山敬が1995年に亡くなるまで担当しています。
その後、海外映画の吹き替えや「おはスタ」の司会者でも知られている山寺宏一が引き継ぎ、「宇宙戦艦ヤマト2199」からは、「ジョジョの奇妙な冒険」で主人公の空条承太郎役などを務めている小野大輔が担当。ちなみに、山寺宏一は、「宇宙戦艦ヤマト2199」からは敵役のデスラーを担当しています。
ヒロインの森雪は、「宇宙戦艦ヤマトⅢ」までは、「シティーハンター」野上冴子役などで知られる麻上洋子(一龍斎春水)が担当。2009年と2012年に公開された映画「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」では、舞台女優の由愛典子が務めましたが、「宇宙戦艦ヤマト2199」からは「犬夜叉」珊瑚役などを務める桑島法子が引き継いでいます。
島大介は、「宇宙戦艦ヤマトⅢ」までは、「あしたのジョー」力石徹役などでも活躍した仲村秀生が担当。彼が体調を崩した際の映画「宇宙戦艦ヤマト 完結編」では、テーマソングを歌うささきいさおが務め、「宇宙戦艦ヤマト2199」からは、「銀魂」シリーズの沖田総悟役などで知られる鈴村健一が担当しています。
宇宙戦艦ヤマトの主題歌が心に響く!音楽担当は?
宇宙戦艦ヤマトの主題歌は何度も歌い直して声がかれた歌声を採用?
「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌は、「さらば地球よ」のフレーズから始まるあの歌がパッと思いつくことでしょう。宇宙戦艦ヤマトのオープニングは、シリーズ全作を通して、その「宇宙戦艦ヤマト」が採用されています。ただし、リメイク版の「宇宙戦艦ヤマト2199」は、ささきいさおの新録音版。
2018年秋公開予定の「宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち」では、「宇宙戦艦ヤマト2202」として、ボーカルなしの吹奏楽アレンジと、ささきいさおが再度新たに録音したバージョンが使用されます。「宇宙戦艦ヤマト2202」では原曲に近いテンポになっていて、オープニングに使用されるのは、2番の「さらば地球よ 愛する人よ」の出だしのほうです。
1番は、使命を帯びて宇宙に飛び立つ際の心情を、2番は目標をやり遂げてみせるという信念を歌っている主題歌「宇宙戦艦ヤマト」。本編の第1作「宇宙戦艦ヤマト」でささきいさおが収録した際には、何度も歌い直して、声がかれた歌声が「悲壮なロマン」を感じさせるとして採用されたとか。何度聞いても心に響いてくるあの切ない感じは、ささきいさおの執念が生んだものと言えるかもしれません。
宇宙戦艦ヤマトの音楽の7割5分はロックでできている?
「宇宙戦艦ヤマト」シリーズの音楽を担当していたのは、第1作の「宇宙戦艦ヤマト」から第3作の「宇宙戦艦ヤマトⅢ」まで、作曲家の宮川泰でした。作詞は、いずれも、昭和の偉大な作詞家・阿久悠が担当しています。しかし、宮川泰が2006年に亡くなったこともあって、「宇宙戦艦ヤマト2199」では、宮川泰の実子で作曲家の宮川彬良が、父が作編曲したものを楽譜に起こした再録音版を使用。これまでの音源が劣化していたほか、楽譜も残されていなかったため、宮川彬良は耳コピーしてBGMを含むすべての楽曲の楽譜を書き起こしたと言います。
宮川泰は、第1作の「宇宙戦艦ヤマト」に合わせて、全77曲を、わずか1カ月間で制作しました。宮川彬良は、それを「神が宿った一カ月間」と評しています。また、「宇宙戦艦ヤマト」の音楽については、壮大なイメージから、クラシックを取り入れているような印象を受けますが、宮川彬良は「父が作ったヤマトの音楽の7割5分はロック」と話しました。
ザ・ピーナッツをはじめ、さまざまなアーティストに楽曲を提供した和製ポップスの開拓者のひとりとして有名な宮川泰ですが、「宇宙戦艦ヤマト」の音楽を通して、日本のエモロックの先駆者にもなっていたようです。
「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」新キャラクター役は人気声優の神谷浩史!
2017年2月から順次特別上映されている「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」は、2018年7月25日現在、第5章の「煉獄篇」まで上映されています。5月26日に新宿ピカデリーで開催された「煉獄篇」上映記念舞台挨拶には、デスラー役の山寺宏一や、クラウス・キーマン役を演じる神谷浩史も登壇。
デスラー率いるガミラス帝国の新キャラクターで、地球駐在武官としてヤマトに搭乗することとなるキーマン役を務める神谷浩史は、「山寺さん相手に名誉なシーンを演じさせていただきました」とコメント。山寺宏一は、「デスラー家について深く描いてもらっていますが、過去に遡っていろいろな年齢を演じるプレッシャーがすごかったです」と明かしています。
「夏目友人帳」や「〈物語〉シリーズ」で主人公を務める神谷浩史が新キャラクターを担当するだけでも期待が高まる本作。テレビ放送の詳細はまだ発表されていませんが、第6章「回生篇」の上映開始が11月2日からということも考えれば、この前後になる可能性が高いでしょう。
2018年の秋アニメは、「宇宙戦艦ヤマト2202」に加え、「ソードアート・オンライン」の本編第3部「ソードアート・オンライン アリシゼーション」や「とある魔術の禁書目録Ⅲ」など、アニメファン待望の大作が目白押し。アニメの秋にどっぷりと浸かるしかありません。