山本昌邦の講演から学ぶ指導者としての心構え!息子は日本のサッカー指導者の道へ

山本昌邦の講演から学ぶ指導者としての心構え!著書「山本昌邦備忘録」でぼやいた事とは

山本昌邦の講演から学ぶ指導者としての心構え!

山本昌邦は、NHKのサッカー中継でおなじみのサッカー解説者。1954年4月4日生まれで、静岡県沼津市の出身です。日本大学三島高校から国士舘大学へ進み、高い戦術眼と鋭いタックルが売りの大型ディフェンダーとして、日本代表の各カテゴリーに選出されました。1977年にはユース、1979年にはユニバーシアード、1982年にはA代表に選出され、。FIFAワールドカップの予選は、1982年のスペイン大会予選を戦っています。

山本昌邦は、選手としてではなく、監督・指導者としての活躍のほうが有名です。肩の脱臼癖のため、29歳にして現役を引退した山本昌邦は、1987年からJリーグジュビロ磐田の前身であるヤマハ発動機でコーチとして指導歴をスタートさせます。その5年後にはU-20日本代表コーチとなり、2002年にはU-23日本代表監督としてアテネオリンピックを戦うまでに。

当時のエピソードを交えた、「リーダーの条件」や「時代を生き抜く組織・人材づくり」など、指導者としての心構えや選手の育て方・まとめ方について語る講演は常に大盛況です。

山本昌邦が著書「山本昌邦備忘録」でぼやいた事とは

山本昌邦は、ジュビロ磐田のヘッドコーチだった1998年秋に日本代表コーチに就任しました。イングランドの名将アーセン・ベンゲルの推薦で日本代表監督に就任したフィリップ・トルシエの補佐役として白羽の矢が立ったためです。山本昌邦は、気性が激しく、公私ともに選手に激しい要求を突きつけるフィリップ・トルシエ監督と選手のパイプ役として苦労しました。

その最中には、2002FIFAワールドカップ日韓共催大会の試合中に、選手が監督の戦術を無視する事件も起こりました。
山本昌邦は、その当時の様子をまとめた「山本昌邦備忘録」を出版しています。内容は、暴露本的な記述も多く、「サッカーには人間力が必要」と記しながら、「山本昌邦こそ人間力がない」と批判を浴びました。

こうして、サッカーファンの間で、揶揄する意図を込めた「人間力」という不名誉なあだ名を付けられることになった山本昌邦。恨み節ではないと後に釈明しましたが、あとの祭りでした。

山本昌邦の息子は日本のサッカー指導者の道へ!サッカー解説、J3チームの会長と多忙

山本昌邦の息子は日本のサッカー指導者の道へ!スペイン流サッカー指導法を指導者に指南

山本昌邦の息子の山本健太もサッカーの道に進んでいました。山本健太は、ジュビロ磐田のジュニアユースに所属し、磐田北高校から父と同じ国士舘大学へ進学。父の影響を受け、プロのサッカー選手ではなく、プロのサッカー指導者を目指しました。

そのため、国士舘大卒業後にメキシコで1年半、スペインのバルセロナで5年、サッカー指導を学んでいます。こうして、バルセロナのあるカタルーニャ州のサッカー指導者ライセンスLEVEL3を取得した山本健太。これは、日本人がJリーグの監督をするために必要な高度な資格である、日本のS級ライセンスに当たるものです。現在は、北海道のHKDスポーツアカデミーで、スペイン流のサッカー指導法を日本のサッカー指導者に指南するのと並行して、北海道科学大学高等学校サッカー部のコーチも務めています。

山本昌邦はサッカー解説、J3チームの会長と多忙

スポーツ解説者を多く抱える芸能プロダクション株式会社SOMEDAYに所属し、サッカー解説や講演、コラム執筆等をしている山本昌邦。NHKのサッカー解説でもおなじみで、鋭い分析力でサッカー通を唸らせています。また、日本サッカー協会の技術委員副委員長や静岡県サッカー協会副会長、国士舘大学体育学部客員教授、J3所属のアスルクラロ沼津を運営するアスルクラロスルガ株式会社の会長など、幅広く活動中です。ちなみに、アスルクラロ沼津を創設したのは弟の山本浩義で、長年社長を務めました。

スポーツメーカー「プーマ」のアドバイザーも務めている山本昌邦は、2018FIFAワールドカップロシア大会解説の際には、スーツの胸元にプーマのピンバッチをつけて登場。アスルクラロ沼津や、選手・監督として関わったジュビロ磐田も長年プーマをスポーツサプライヤーとしているなど深い関係にあり、全国の育成年代の指導を目的とした「山本昌邦PUMAクリニック」も開催しています。

山本昌邦がコロンビア戦をフリップで解説!雑すぎる金髪の長友佑都にSNSは大盛り上がり!

山本昌邦は、2018FIFAワールドカップロシア大会の対コロンビア戦を解説するため、2018年6月20日放送のNHK総合「ニュースウオッチ9」に、お笑い芸人の土田晃之と一緒に登場しました。開始早々の相手選手の退場もあり、下馬評を覆し2-1で勝利した日本代表に日本中が沸き立ったこの試合。思わぬ形で注目されることになったのが山本昌邦です。

彼が、ピッチを模したフリップに、各選手の顔写真が付いたマグネットパネルを動かす形式でコロンビア戦を解説しようとしたところ、土田晃之が急に吹き出しました。その原因は、ロシア入りしてから、突如髪を金髪に染め上げた長友佑都の写真でした。そのマグネットパネルは、黒髪時代の長友佑都の写真に、金髪のシールを雑に貼ったものだったからです。さらに放送中にその金髪のシールが剥がれてしまい、黒髪の長友佑都になってしまったことでスタジオは笑いに包まれました。

山本昌邦の分かりやすく落ち着きがある解説と、長友佑都の急場しのぎの金髪写真の面白さがギャップとなり、SNSは大いに盛り上がることに。真面目で大らかな山本昌邦は、あまりその件は気にならない様子で、かつて監督とコーチとしてオリンピックで戦った西野朗監督の劇的勝利を心から喜んでいる様子でした。今後もさまざまな形で日本サッカー界に貢献していくであろう、山本昌邦の今後の活動にも注目しましょう。

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