安田祥子と妹・由紀さおりの姉妹セッションが美しい!現在も全国コンサートを開催中

安田祥子と妹・由紀さおりの姉妹ハーモニーが美しい!娘は国連に所属!

安田祥子と妹・由紀さおりの姉妹セッションが美しい!クラシック界から活躍の場を広げる

童謡歌手で、クラッシック音楽のソプラノ歌手でもある安田祥子(やすださちこ)は、同じく歌手として活躍している由紀さおりの実の姉としても有名です。小学生の頃には、日本を代表する児童合唱団「ひばり児童合唱団」に姉妹揃って所属。音楽事務所の大手コロムビアに所属するようになった安田祥子は、童謡歌手として活動しました。

その後は、名門・東京芸術大学と大学院に進んだだけでなく、ニューヨークのジュリアード音楽院や、ロチェスターのイーストマン音楽院など海外でも音楽を学んだ安田祥子。帰国後は、母校である東京芸術大学講師を18年務めるなど、主にクラッシック界で活動していました。

実は、ボイストレーナーとしての功績も大きく、劇団四季では、安田祥子の教え子たちが今も多数活躍しているそうです。そして1982年、由紀さおりのコンサートに安田祥子がゲスト出演したことがきっかけに、姉妹としての音楽活動をスタート。今では、姉妹が一緒にいる姿もすっかりおなじみになりました。

姉妹ならではの息の合った美しいセッションは、清水アキラがモノマネするほど浸透しています。ちなみにモノマネされることは姉妹にとって「大変嬉しいこと」で、すでにモノマネ公認済みだそうです。

安田祥子の夫や家族がスゴイ!娘は国連に所属していた!

安田祥子の夫は、澤田久雄と言います。京都大学卒業後に外務省に入り、在日オーストリア通商代表部理事を務めたという華やかなキャリアの持ち主です。そんな夫の家系は、父が国連大使も務めた外交官で、母は三菱財団の創始者岩崎弥太郎の長男・岩崎久弥の長女。名前にある「久」という字は、母方の祖父・岩崎久弥と同じ誕生日だったことからつけられたと言います。

そもそも安田祥子と夫の出会いは、「合唱団員とソリスト」という、音楽を通したものだったそうです。結婚する際には、あまりにもスゴい一族であることから不安も感じた安田祥子でしたが、義母から「身ひとつで来てください」と言ってもらえ安心できたと語っています。

結婚後は、夫の勤務先であったニューヨークのマンハッタンに行き、新婚生活をスタートさせた安田祥子。2人の間には一人娘がいますが、この長女の職業もスゴいものです。なんと、ニューヨークの国連本部にある国連人道問題調整部(OCHA)に所属しており、世界で起こっている災害の救援活動に従事しています。

安田祥子は現在も全国コンサートを開催中!「トルコ行進曲」ほか人気曲は?

安田祥子は現在も全国コンサートを開催中!これまでのステージは2000回以上

安田祥子と由紀さおりの姉妹コンサートは、1982年に始まってから30年以上が経過しています。国内外で公演を続けた結果、2006年11月には、姉妹としての公演が2000回になるなど、精力的に活動してきました。2018年には77歳になりますが今なお現役の安田祥子。年内には、日本通運presents「童謡 生まれて100年」と題した、全国5カ所での公演も決定しています。

妹の由紀さおりも、姉妹コンサートのほかに単独コンサートも開催するなど、70歳という年齢ながらとてもパワフルです。姉妹を若い頃から知っている年配のファンも多く、姉妹のコンサート会場には、手を引かれながら訪れる人や杖をついている人も少なくないそう。「ソプラノ歌手の歌声を初めて生で聞いて感動した」「あまりの気持ちよさに眠ってしまいそうになった」と姉妹の美声を称賛する声が多く見られます。

安田祥子と由紀さおりの代表曲「トルコ行進曲」ほか人気曲は?

安田祥子と由紀さおりの代表曲は、やはり「トルコ行進曲」。「ダバダバダ~」から始まる、2人の息もぴったりな、美しくも力強いハーモニーを一度は聞いたことがある方も多いことでしょう。よくあそこまでタイミングを合わせて歌えるなあと、歌唱力の高さを実感させることしきりな姉妹の「トルコ行進曲」は、今なお完成度を高めながら進化中です。

安田祥子と由紀さおり姉妹は、これまで紅白歌合戦に10回も出場。「トルコ行進曲」以外にも、「この道」や「赤とんぼ」「故郷」など、多くの唱歌を披露してきました。歌のダウンロードサイトで有名なレコチョク調べでは、最近は「東京の屋根の下」や「月の砂漠」「どこかで春が」などが多くダウンロードされているようです。

2017年11月にリリースされたベストアルバム「ゴールデン☆ベスト 由紀さおり 安田祥子」には、これまでに歌ってきた膨大な数の唱歌や童謡の中から選りすぐりの20曲を収録。郷愁あふれる曲の数々が、ファンから高く評価されています。

安田祥子が伝えたい日本の童謡の魅力とは?

2018年2月に沖縄県那覇市で行われた、第88期新報女性サロンの第2回講座に安田祥子が出席しました。この日のテーマは、「残したい 伝えたい 日本の歌」で、講師を務めた安田祥子は、童謡の魅力について語っています。明治時代以降から始まったという日本の童謡は、「テレビのない時代にラジオから聞こえてくる童謡に多くの子供たちが楽しんだ」と当時を振り返って話した安田祥子。

童謡といえば、親しみやすいメロディと、美しい日本語で綴られた歌詞です。時には四季折々の情景を歌い、またある時には人を思いやる優しい気持ちを歌います。今も小・中学校の音楽の授業で代表的な曲は学びますが、接する機会は年々減ってきているのが現状でしょう。

そんな失われつつある童謡に新しい息吹を吹きかけたのが、安田祥子と由紀さおり姉妹ではないでしょうか。2人が活動してきた30年以上の間には、妹・由紀さおりの病気など苦難もありました。声に影響を与えたくないという理由から、由紀さおりが子宮の全摘手術を選択したということもあったそうです。安田祥子自身も、コンサート活動に専念するため、長年勤めた東京芸術大学講師を辞めるなど、さまざまな選択をして歩んできました。

姉妹の歌う楽曲は、幼い頃から知っている曲が多いため、口ずさみやすいものばかり。しかし、ただ親しみやすいだけでなく、プロが歌うとここまで変わるのかと、レベルの高い音楽の世界を堪能できるところも魅力です。70歳を越えた安田祥子・由紀さおり姉妹の後継者が育つことにも期待しつつ、これからもその美しい歌声で、日本の心である童謡や唱歌を歌い続けていってほしいと願っています。

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