吉田都は伝説のバレリーナ!頂点であえて退いた理由とは?

吉田都は伝説のバレリーナ!頂点であえて引退した理由とは?

吉田都は世界三大バレエ団「ロイヤル・バレエ団」で活躍したバレリーナ!偉業の数々について知りたい!

現在は日本を拠点にフリーランスで活動している吉田都は、バレエ界で数々の偉業を達成した伝説のバレリーナです。高校時代に、若手バレエダンサーの登竜門と言われる「ローザンヌ国際バレエコンクール」でスカラシップ賞を受賞した吉田都は、英国ロイヤル・バレエ学校へ留学しました。

その後、名門「サドラーズウェルズ・ロイヤル・バレエ団(現バーミンガム・ロイヤル・バレエ団)」に入団し、4年後の1988年に、アジア人ながら最高位のプリンシパルに昇格する偉業を達成。以後、1995年に世界三大バレエ団のひとつである「ロイヤル・バレエ団」に移籍してからの時期も通算すると、22年間プリンシパルを務めあげています。

1999年には、エリザベス女王臨席のもとでオペラハウスのオープニングガラ公演に出演。さらに、イギリスバレエ界における長年の功績が認められた吉田都は、日本人ながら大英帝国勲章(OBE)を贈られました。

吉田都の引退理由がプロフェッショナル過ぎてカッコイイ!頂点であえて引退した理由とは?

目の肥えた評論家に「今が絶頂期」と言わしめた吉田都は、周囲の期待とは裏腹に2010年にあっさりと引退してしまいます。そこには、理想の踊りを追求してきた吉田都の「自分の踊りに陰りが見える前に退く」という譲れない想いがありました。イギリスを中心に華々しい活躍を続けていた吉田都は、常に本番に向けて120%の準備を怠りませんでした。

「想定外の事態が起こるのが本番の舞台」と語り、本番で100%の力を出すために、常に120%の準備と練習を積み重ねていたと言います。それは、たとえ演出家からOKが出ても納得せず、ただ黙々とミリ単位で踊りの精度を高めていくという厳しいもの。

当然、これだけの準備を行うことは、年齢を重ねるごとに体力的に厳しくなっていきます。そのため、完璧な準備を行えるうちに引退することを決意したそうです。

吉田都の本&DVDセット「Miyakoレッスン」が大人気!夫との出会いは?

吉田都の本&DVDセット「Miyakoレッスン」が大人気!その他に人気の本は?

世界屈指のバレリーナとして活躍した、吉田都のバレエメソッドがたっぷり詰まった「Miyakoレッスン 吉田都のエッセンス・バレエ・クラス BOOK&DVDセット」が人気を集めています。2011年に発売された「Miyakoレッスン」は、バレエの踊りの基礎であるバーレッスンの他に、正しく体を使うためのエクササイズを収録。バレエの初心者向けとなってはいますが、中級者以上の振り返りにも最適で、何よりも「分かりやすい」と高評価を得ています。

また、2016年に河出書房新社から刊行された「バレリーナ 踊り続ける理由」も人気です。読めば、英国皇室が守り続けてきた芸術性の高さの秘密や、世界中から集められた精鋭のダンサーたちによる競争の熾烈さ、階級制の現実など、吉田都が在籍していた「ロイヤル・バレエ団」の内情を知ることができます。もちろん、身体の作りでは明らかに欧米人に劣る日本人の吉田都が、いかにして頂点のプリンシパルまで上り詰めたのかが一番の読みどころ。バレリーナとして、1人の人間として、吉田都の両面を感じられる一冊です。

吉田都の夫はユニバーサルスポーツジャパンの代表取締役だった!

吉田都は、2005年に、ユニバーサルスポーツジャパンの代表取締役を務める遠藤貴氏と結婚しました。ユニバーサルスポーツジャパンは、イングランドFA(イングランドサッカー協会)認定をもらってサッカー選手の代理人などを行っている大手マネージメント会社です。吉田都と結婚した夫と出会ったのは「精神的にも体力的にも、一番つらい時期だった」と振り返る25歳の時でした。それから約15年の時を経てゴールインしています。

吉田都が新国立劇場の舞踏芸術監督に抜擢!「バレエ・フォー・ザ・フューチャー2018」で堀内元と夢の共演!

吉田都が、新国立劇場の舞踏芸術監督に就任することが発表されました。正式に就任するのは2020年9月からで、任期は4年間です。それ以前の2018年9月から2020年8月31日までは、舞踏次期芸術監督予定者芸術参与として新国立劇場の運営に携わることも決定しています。吉田都は、新国立劇場ホームページ上で「これまでの経験を生かして全身全霊で努めて参ります」と挨拶しました。

そんな吉田都のパフォーマンスが楽しめるイベントが、大阪と新潟、仙台で開催中です。それは、世界レベルの舞台が堪能できる「バレエ・フォー・ザ・フューチャー2018」。吉田都と共演するのは、「ニューヨーク・シティ・バレエ」にアジア人で初めて入団したことで知られる堀内元です。

「ニューヨーク・シティ・バレエ」でプリンシパルまで上り詰め、20世紀の巨匠振付家と言われるジョージ・バランシンの愛弟子に。2000年からは「セントルイス・バレエ」の芸術監督に就任し、振り付けや演出を数多く手掛けています。アメリカのバレエ団で、日本人で芸術監督になったのは堀内元が初めてで、まさに吉田都と並ぶバレエ界のレジェンドと言えるでしょう。

50代になった現在も、フリーランスのバレリーナとして国内外で踊り続けている吉田都。実に20年近くもイギリスの名門バレエ団で最高位のプリンシパルに君臨し続けた技術と、共演者や裏方のスタッフにまで好かれる人間性で、彼女の踊りはこれからどのように進化していくのか楽しみです。

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