野上武志漫画「紫電改のマキ」アニメ化は無いの?最新刊が気になる!

野上武志漫画「紫電改のマキ」アニメ化は無いの?最新刊が気になる!

野上武志漫画「紫電改のマキ」戦闘機×美少女漫画!アニメ化は?

野上武志漫画「紫電改のマキ」は、ヒコーキ通学が当たり前という都会の街が舞台。各校の縄張りである「空域」をめぐって、日々空中戦が繰り広げられています。学校どころか、お店にも駐機スペースがあるという「紫電改のマキ」の世界。作品のジャンルは、野上武志お得意の美少女ミリタリーもので、「細かい設定は気にするな」「好きなものを描いているんだ」という、熱意(?)に溢れた作品でもあります。

美少女もののファンはもちろんのこと、主人公羽衣マキの搭乗する紫電改や、飛燕(ひえん)、零戦といった、第二次世界大戦中に活躍した戦闘機が多数登場することから、ミリタリー好きの読者からも熱い支持を集めている「紫電改のマキ」。物語が進むにつれ、「派手な空戦シーンを見たい」「陸空海制覇してほしい」という要望が、日に日に高まっています。

秋田書店「チャンピオンRED」2015年6月号にドラマCD付録が付いたことで、「もしやアニメ化が近いのか!?」とファンの期待も高まりましたが、残念ながら、その後の展開はみられません。

野上武志漫画「紫電改のマキ」紫電改はどうなった?最新刊が気になる!

野上武志漫画「紫電改のマキ」は、女子高生が空戦を繰り広げるという、奇抜な設定です。ど田舎に住み、オンボロ飛行機「赤とんぼ」で飛行機通学をする主人公の羽衣マキ。あるとき、紫電改の声が突然聞こえるようになると、やがて紫電改とともに、石神女子高校の飛行機通学を守る存在になっていきます。

「紫電改のマキ」世界では、マキの通う石神女子高のほかに、吉祥寺女学園、下北服飾専門学校、高縞平騎士団女子高校、子金井ダビンチ高等専門学校、紗山スオミ水産高校といった学校が登場します。2016年9月20日発売の7巻では、石女と高縞平との戦端が開かれ、高縞平三人娘の搭乗する97式艦攻を撃墜。

大破させますが、紫電改も深刻なダメージを負いました。その影響か、俺様口調だった紫電改が、オネエ口調になってしまうという事態に。続きがますます気になる展開となっています。

野上武志の主なミリタリー漫画作品!「ガルパン」キャラ原案協力も!

野上武志は戦車と戦闘機と美少女だけは譲れない!ミリタリー漫画作品まとめ

野上武志は、しけたみがの名義で、2000年、ビブロス発行の「カラフル満福星」にて、「RUN MEROS RUN」という作品でデビューしました。最初に注目を集めたのは、「鋼鉄の少女たち」で、女児兵で構成される戦車兵の少女たちの戦いを描く物語です。原作は手塚一佳で、野上武志は作画を務めましたが、原作サイドとの齟齬があり、未完の作品となってしまいました。

2009年より連載され、コミックスは全9巻となる、「セーラー服と重戦車」は、関東最強の戦車乗りを目指す、戦車同好会の少女たちを描く作品。後に一大ブームとなった「ガールズ&パンツァー」と類似していることもあり、コラボレーションイラストが公開されているほか、テレビアニメ後を描いたスピンオフ作品「ガールズ&パンツァー リボンの武者」を連載。また、日本の女子高生が、アメリカ海兵隊に入隊する、「まりんこゆみ」の作画も、野上武志が担当しています。

野上武志あの大ヒット戦車アニメ「ガルパン」キャラ原案協力をしていた!

野上武志は、聖地巡礼も大盛況で、劇場版の興行収入が23.2億円の大ヒットとなった「ガールズ&パンツァー」のキャラクター原案補佐として、制作に関わっています。「ガールズ&パンツァー」、通称「ガルパン」は、茶道、華道のほかに、大和撫子のたしなみとして戦車道が認知されているという世界が描かれています。戦車道の強豪校から去ることになった西住みほが、無名校で、自身の戦車道と向き合いながら、全国優勝を目指すというストーリーです。

野上武志は、「ガルパン」登場キャラクターのうち、歴女チーム、バレー部チーム、ネット戦車ゲームチームなどのキャラクター原案を手掛けました。きっかけは、野上武志の「セーラー服と重戦車」に、「ガルパン」スーパーバイザーの鈴木貴昭が関わっていたこと。野上武志お得意のミリタリーものではありませんが、戦車スポコンものを意識したキャラクターデザインもまた魅力的です。

野上武志「まりんこゆみ」1年ぶりの新刊発売で決起集会も!

野上武志の代表作の1つである「まりんこゆみ」は、星雲社のウェブサイトで公開され、コミックスは6巻まで発売されています。「まりんこゆみ」は、日本の女子高生ゆみが、大統領直属の部隊であるアメリカ海兵隊に入隊するという設定の作品。作中には、アメリカ海兵隊の地獄のような訓練や、アメリカ海兵隊女子の新人教育の様子、日常生活が描かれます。

原作は、元海兵隊員というアナステーシア・モレノの実体験が元になっていて、日本の自衛隊とアメリカ軍の違いの解説もあるなど、リアルかつコミカルな演出で、くすっと笑える作品です。

しかし、原案のアナステーシア・モレノは、1年あまりに及ぶ闘病生活のかいなく、2015年7月に逝去してしまいました。最終回までのプロットを託された野上武志は、Twitterで、モレノの訃報を、「天国の門警護任務」についたと報告。託されたプロットを元に、最終回まで描き切ると決意を新たにしました。

2016年10月8日には、約1年ぶりの新刊となる6巻が発売。主人公のゆみは、対科学テロの最先端である自衛隊の化学学校へ留学し、恋愛事情なども描かれます。2016年10月26には、発売を記念した「まりんこゆみ決起集会vol.2」の開催が決定しており、作者の野上武志と、声優の中村桜が登場します。取材の裏側や、漫画に乗せられない情報を語りつくすという、ファンにはたまらない内容になるというから見逃せませんね。

ミリタリーというディープな世界を、美少女という萌えにくるんで柔らかくし、親しみやすい形で提供してくれる野上武志。これからも、注目分野となりそうなミリタリー萌えの先駆者の動向には要注目です。

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