2020年3月26日 更新
木原直哉は東大卒の天才ポーカープレイヤー!「クレイジージャーニー」で話題に!
木原直哉が東大卒でプロポーカープレイヤーという不安定な道を選んだワケ!
木原直哉は、世界中で活躍する東大卒の現役プロポーカープレイヤーです。プロポーカープレイヤーとは、トランプゲームのポーカーで生計を立てる人のこと。ポーカーには、ラスベガスなどのカジノで行われるギャンブルのイメージが強いだけに、なぜ、日本の最高学府である東京大学を卒業した木原直哉が、あえて不安定な道を歩むことになったのかが気になるところです。
理数人間だった木原直哉は、物理学などでノーベル賞を目指すために、東京大学理学部地球惑星物理学科に進学しました。しかし、授業に面白味を見いだせなくなり、たちまち将棋や麻雀に没頭するようになりました。やがてポーカーにも没頭するようになり、留年3年、休学3年、トータルで10年かけて2011年に東大を卒業しましたが、木原直哉曰く、ポーカーと出会わなければ卒業は不可能だったといいます。
なぜなら、その頃からすでにポーカーで賞金を稼いでおり、人一倍かかってしまった学費に充てることができたから。その経験があったため、東大卒業後は一度も就職することなく、プロポーカープレイヤーの道を進むことにしたのだそうです。
木原直哉「クレイジージャーニー」放送回に大反響!競技ポーカーに生きる美学とは?
木原直哉の破天荒な生き方は、松本人志・設楽統・小池栄子がMCを務める「クレイジージャーニー」の2015年11月26日放送回で特集され、大きな反響を呼びました。”狂気の旅人”を特集する番組で、「1年の半分を世界中のカジノで過ごす男」と紹介された木原直哉。
彼が身を投じたのは、誰もが参加できるカジノギャンブルのキャッシュゲームではなく、世界中の強者が集結する大会で賞金を狙う、競技ポーカーの世界でした。競技ポーカーの大会は、参加費が非常に高額で、参加費を掛け金としてゲームを行います。中には1億円を超えるものもあり、獲得賞金も破格ではありますが、一瞬にして失ってしまうことも珍しくありません。木原直哉は、世界最大のオンラインポーカーサイト「ポーカースターズ」とスポンサー契約をしているため、年間契約金を受け取ることができます。
しかし、各国への遠征費などは全て自己負担。参加費が高額な上位大会に出場するために、獲得賞金を充てることもしばしばです。そんな木原直哉は、2012年の世界選手権で、日本人初のチャンピオンに輝いた実力の持ち主。番組では、「カジノなら、確実に儲かるのでは?」との質問が出ました。
しかし、木原直哉は「今なら勝てます」としながらも、常に強い相手とやらないと腕が鈍るため、あえて競技ポーカーを選び続けると語っています。東大卒という学歴もさることながら、木原直哉にとって、高額な獲得賞金は大きな大会に出るための資金に過ぎないというのですから、天才以外の何者でもありません。
木原直哉の獲得賞金と年収が気になる!結婚して嫁や子供がいる?
木原直哉の世界タイトル獲得賞金は4000万円!年によっては赤字年収も……
木原直哉が、2012年の第42回世界ポーカー選手権大会でチャンピオンに輝いた時の賞金は51万ドル。日本円で約4000万円でした。この年の木原直哉の獲得賞金は、トータルで3000万円の黒字だったそうです。しかし、2013年は、一転して500万円の赤字を計上し、2014年には2000万円の黒字、2015年にはプラスマイナスゼロと、かなり浮き沈みは激しい様子。
2011~2016年末までの通算獲得賞金は1億円5000万円を超えているようですが、この中から生活費だけではなく、遠征費を捻出しなければなりませんから、年収としては、贅沢に暮らす余裕が生まれるほどではないようです。競技ポーカーだけで食べていけるかどうかは、全てが腕一本にかかっているため、常に高みに挑み続けて、神経を研ぎ澄ませておかなければなりません。この異常なまでにヒリヒリした緊張感は、やはり常人には耐えうるものではないでしょう。
木原直哉が結婚した嫁・裕美の献身愛!2016年11月には第1子誕生も!
木原直哉は職業柄、結婚とは縁遠い印象がありますが、実は既婚者で、1児の父親です。嫁・裕美(ひろみ)は、「クレイジージャーニー」にVTR出演し、結婚する前は、友人たちに「騙されているのでは?」と心配されたエピソードを語っています。しかし、木原直哉は借金を作るようなタイプではなかったため、プロポーカープレイヤーという職業を理解し、信じることにしたのだそうで、各国での大会に同行することもしばしば。
2016年11月には子供も誕生しており、夫婦仲は極めて良好のようです。嫁の両親が、耳慣れないばかりか、危険な匂い漂う職業を持つ男との結婚を、二つ返事で許したとは考えにくいものですが、2人が結婚したのは、2012年以降とのこと。すでに、木原直哉が世界チャンピオンのタイトルを獲得し、話題となった後だったため、特にお咎めはなかったそうです。
木原直哉が目指す競技ポーカーの普及!世界タイトル獲得で日本でもプレイヤー増加中!
木原直哉は、ポーカーで大切なのは、運ではなく、論理的思考力だと言います。そのため、大会前には緊張はしても、ジンクスなどは全く気にしません。手配のカードの勝率、相手の参加頻度などを数学的に分析し、堅実に戦略を練って攻めていくタイプ。その上で、相手や場を見極めて駆け引きを行う経験とセンスも欠くことができないといいますから、まさに全身全霊をかけたゲームと言えそうです。
実はポーカーは、世界中で、野球人口と同程度の約1億人以上の競技者がおり、ゲームとしては世界最大級の規模を誇ります。また、ポーカーは、IOC国際オリンピック委員会に競技認定されている、れっきとした頭脳スポーツです。プロポーカープレイヤーは、アメリカでは子供たちの憧れの職業にも数えられていますが、日本では、木原直哉が「東大卒なのになぜ?」と言われるように、まだいぶかし気な眼差しが寄せられがちです。
「もしプロ棋士なら、誰も何も言わないはず」と考える木原直哉には、競技としてのポーカーを、日本に浸透させたいという思いがありました。2012年に木原直哉が世界タイトルを獲得し、チャンピオンに贈られるゴールドブレスレットを手にしてからは、確実にその風潮が変わりつつあります。ギャンブル的な金もうけの側面だけではなく、頭脳を認められるという名誉も手に入れられるポーカーは、日本でもプレイヤーが増加中なのだそう。
2017年の木原直哉の目標は、6月にラスベガスで開催される世界選手権で2度目の優勝をつかみ、やがて世界のトッププレイヤーの仲間入りを果たすことです。実現すれば、木原直哉が変わり種の東大卒ではなく、世界に誇る日本の頭脳と呼ばれるようになるはずです。