岩貞祐太はドラフト1位指名で阪神タイガース入り!成績飛躍は制球と球種の研鑽?
岩貞祐太はドラフト1位指名で阪神タイガース入り!
背番号17の岩貞祐太(いわさだゆうた)は、阪神タイガースがエースとして期待を寄せる左腕投手。身長183㎝、体重84㎏と恵まれた体格です。
岩貞祐太が、野球を始めた小学生の時には外野手、熊本市立必由館(ひつゆうかん)高等学校進学後は、一塁手兼投手としてプレーしていました。本格的に投手を始めたのは、高校2年生の春頃で、当初はとにかく制球に苦しんでいたようです。事実、投手として初めて挑んだ練習試合では、死球に牽制の悪送球が重なり交代。春の大会では、一死も取れずに降板し、チームはコールド負けを喫する惨敗で、高校時代は春夏ともに全国大会への出場はありませんでした。
岩貞祐太の才能が開花したのは、横浜商科大学に進学してからのことです。投球フォームを安定させるために、タオルを振る「シャドウピッチング」を徹底的に行うなど制球改善に取り組んだことで、リーグ戦通算25勝という結果を残すまでに成長しました。
ベストナインにも選ばれ、2度の最優秀投手賞に輝いた岩貞祐太は、プロ入りが熱望される左腕投手として大注目されるようになります。こうして迎えた2013年のドラフト会議で、阪神タイガースと北海道日本ハムファイターズから1位指名を受けた岩貞祐太は、抽選で交渉権を得た阪神タイガースに入団。岩貞祐太のプロ野球人生が幕を開けることになりました。
岩貞祐太の成績飛躍は制球と球種の研鑽?
岩貞祐太は、2014年の新人合同自主トレーニング中に発熱で体調不良となり、6日間の静養を余儀なくされました。そのため、二軍選手主体の「安芸組」で春季キャンプを迎えることとなり、不本意なスタートとなってしまいます。その2014年シーズンは、登板数6回で1勝、2015年は登板数5回で1勝と、納得のいく成績を残すことができませんでした。しかし、2016年には一転して、登板数25回で10勝をあげ、自身初の2桁勝利を収める活躍を見せ、9月には投手部門の月間MVPにも輝いています。
岩貞祐太の球種は、最速148㎞/hを誇るストレートと130㎞/h台後半のカットボールが主体です。それに加えて、カーブ、スライダー、チェンジアップと、変化球を使った配球を組み立てるようになったことも成績飛躍に繋がったと要因と言えるでしょう。また、マウンド上でいつもより三塁側に寄った位置に立って投球することで、かねてからの制球難に対応するなど工夫を重ねたと言います。
阪神の先輩で、同じく左腕の能見篤史からは、フォークボールの投げ方やチェンジアップを活かす配球術を学ぶなど、球種の研鑽も積みました。2017年は、チームも奮わず、自身も5勝に留まりましたが、まだまだ成長が楽しみな投手です。
岩貞祐太の初ウイニングボールは母親へプレゼント!イケメン投手の嫁や子供は?
岩貞祐太の初ウイニングボールは母親へプレゼント
岩貞祐太は、熊本市東区出身で、1991年9月5日生まれです。熊本市立若葉小学校4年生の時に、若葉小クラブで外野手として野球を始め、6年生の時には全国大会で準優勝した経験があります。2014年8月17日の対横浜DeNAベイスターズ戦で、初先発&初勝利を手にした際には、熊本市内にある岩貞祐太の祖母の家でテレビ観戦をしていたという母親。初登板した際には、台風が上陸中にも関わらず、京セラドーム大阪まで応援に駆けつけたそうですが、この日はお盆時期で航空券が取れず、テレビ観戦となりました。
「生で観られたらもっと良かったんですけど」と言いつつも、息子の初勝利を喜ぶコメントがスポーツ紙に掲載されています。その他にも、試合前には、地元の「健軍神社」にお参りをし、闘いの神様にお祈りをするという、息子思いの素敵なエピソードも。岩貞祐太初勝利のウイニングボールは、年末に地元に帰った時に、母親にプレゼントされたそうです。これからも、記念のボールがひとつ、またひとつと増えると良いですね。
岩貞祐太、イケメン投手の嫁や子供は?
甘いマスクも注目されるイケメン投手となれば、プライベートも気になるところです。岩貞祐太は、2015年11月23日に一般女性との結婚を発表しています。嫁は、岩貞祐太が横浜商科大学3年生の時に知り合った同い年の女性です。山形県出身でモデル風の美人と言い、初対面から意気投合し、2カ月後には交際がスタートしたとか。高校時代はソフトボール部で遊撃手をしていた嫁と、河川敷で一緒にキャッチボールをするなど、“白球”が2人の愛を育んだと伝えられています。
「苦しい時、いつも側にいてくれた」と、怪我などで苦しむ自分を支えてくれた彼女と人生を歩む決意をしたと語った岩貞祐太。子供がいるという情報はありませんので、現在は夫婦水入らずで生活を送っていると思われます。良き伴侶を得たことで、プレーに集中できる環境が整ったと言えるでしょう。
岩貞祐太が夢の球宴で凱旋登板へ!地元・熊本への思いを胸にマウンドを踏む
岩貞祐太が、「マイナビオールスターゲーム2018」に監督選抜選手として出場することが決定し、夢の球宴にかける思いをコメントした記事が話題になっています。「マイナビオールスターズ2018」は、第1戦(7月13日)が京セラドーム大阪、第2戦(7月14日)が岩貞祐太の地元である熊本のリブワーク藤崎台球場(藤崎台県営野球場)で開催されます。
開催地が決定されたことで、出場への思いを強く持った岩貞祐太は、「監督推薦で選んでくれた監督に感謝したいと思います」と語り、監督選抜選手として凱旋登板し、故郷に勇姿を見せることができると感慨も一塩のようです。さらに、「阪神タイガースのユニホームを着た自分の姿を見て欲しい」「自分のプレーで、熊本地震で被災された地元の人たちの力になれたら」と地元への強い思いを胸に、夢の球宴への意気込みを語っています。
熊本地震では、岩貞祐太の実家も台所などに被害があり、祖母の家も傾くなど、不安と心配が続く日々を過ごしたそうです。地元にいる家族や親戚、友だちが苦しむ中、自分だけが野球をしていて良いのだろうかという苦悩もあったと言います。しかし、自分はプレーをすること、活躍することで地元の力になると誓った岩貞祐太は、被災した年には2桁勝利の活躍。
翌年からは1勝で10万円、奪三振1つにつき、ボール1ダースを地元に寄贈しています。必由館高等学校を卒業して以来となる熊本のマウンドを踏むことになる岩貞祐太には、その成長した姿を夢の球宴でしっかりと披露して欲しいものです。